株式会社モロオ様 - NECソリューションイノベータ

SpoolServer/ReportFiling シリーズカタログ
ACOS帳票オープン化ソリューション
SpoolServer(帳票マイグレーション) 導入事例
株式会社モロオ 様
帳票プログラムの修正が不要
移行工数を大幅に削減し
ACOSからオープン環境への移行を
スムーズ&スピーディに
1990年代からACOSをご利用いただいている株式会社モロオ様。 今回は基幹システムのオープン化にともなう帳票システムの
オープン環境移行にあたり、「SpoolServer for 帳票マイグレーション」を導入されました。基幹システムのオープン化における最大
のネックである帳票移行を、プログラムの修正なしに実現。移行作業に必要な工数が大幅に削減でき、コストはもちろん開発部門
の負担も軽減しました。
膨大な帳票資産をいかに継承するか
プログラム修正の有無が
採用の決め手に
株式会社モロオ様は、1917年の創業以
来、優れた医薬品の供給と情報提供を通
じて、健康と生活に貢献する北海道の
リーディングカンパニー。「ヘルス&ライフ
の総合企業 モロオを創造する」という企
業理念のもと、北海道の医薬品卸として
地域医療のトータルサポートに取り組ん
でいます。
同社では2003年から販売管理システム
のオープン化に着手し、05年から稼働。
引き続き07年から基幹システムのオープ
ン化の検討を始め、要件定義も含めたシ
ステム移行作業が09~11年に行われま
した。
ベンダーの選定に関し、プロジェクトリー
株式会社モロオ
情報システムグループ
マネージャー
石原 悟志 氏
ダーの石原悟志氏は「NECは1990年代に
ACOSを導入した頃から20年近い付き合
いがあり、システムに関する技術力はも
ちろん医薬品卸業の業務にも精通してい
たので、安心して任せられると思いまし
た」と語っています。
当初はフルスクラッチ開発も検討しまし
たが、旧システムにはCOBOLで書かれた
大量の帳票資産があり、現場の意見や
要望などを取り入れた膨大な業務ノウハ
ウが蓄積されているため、それらの貴重
な財産を継承しつつ、短期間かつ低コス
トで移行 でき るマイ グレーションによる
オープン化を決断しました。マイグレー
ションにあたっては、OS移行に伴う操作
変更を極力少なくし、現場の人たちにマイ
グレーションによる使用感の変化を感じさ
せない、インタフェース上の調整も重要な
要素でした。また、お取引先様からのシス
テム要件の変化に即応できるよう、移行
に伴うシステム変更凍結の期間を極力少
なくする必要もありました。
NECでは、同社がすでに電子帳票管理
システム「ReportFiling」を導入済みだった
こともあり、同じシリーズ製品である
「SpoolServer for 帳票マイグレーション」
の導入をご提案。帳票プログラムの
業 務 ロ ジ ッ ク を 修 正せずに A C O S か ら
オープンシステムへの移行が可能で、
膨大な帳票資産の移行工数を大幅に削
減できることからご採用いただきました。
石原氏は、「コスト面で申し分ない効果が
得られると確信し、導入を決めました。
株式会社モロオ
本
社
創
業
設
立
事業内容
:
:
:
:
資 本 金
売 上 高
従業員数
U R L
:
:
:
:
札幌市中央区北3条西15丁目1番地の50
1917年
1949年
医薬品・検査試薬・健康食品・OA機器の卸
売販売、コンピューターシステム、ソフト開
発・販売、福祉用具のレンタル・販売
8億円
1,161億円(2014年度実績)
582名(2015年3月末現在)
http://www.moroo.co.jp/
現場の人間が同じ環境で操作できる点
も大きな魅力のひとつでした」と語って
います。
スムーズな移行と
操作性の維持を両立
同社では、移行作業の前段階として、
自社開発も含めこれまで蓄積されてきた
プログラムをすべて洗い出し、利用頻度
や利用状況によって移行の有無を決定
する作業を行いました。「今回のマイグ
レーションには不要資産を整理するという
目的もあり、ほとんど使われていないプロ
グラムに関しては思い切って移行リストか
ら外しました」と語るのはプロジェクトサブ
リーダーの中武氏。洗い出しと並行して
社内の各部署にヒアリングを行い、移行
に関する要望や意見も収集しました。現
場からは「OSが変わったことによる影響
は極力少なくしてほしい」という意見が多
数寄せられ、帳票資産の継承だけでなく
ACOS帳票オープン化ソリューション SpoolServer(帳票マイグレーション) 導入事例
株式会社モロオ
情報システムグループ
中武 吉輝 氏
操作性の維持も重要なテーマとなりまし
た。端末のトップ画面も従来のACOSと同
じデザイン・レイアウトにするなど、使い慣
れたインターフェースを維持することで、
移行にともなうストレスの軽減を図りまし
た。
旧システムではACOS帳票から印刷や
電子帳票への仕分けを行う機能として
インフォコム社の「XBOST」を使用してい
ました。オープン化にあたり、「OpenBOST」
への切り替えを行うことになったため、
NEC で 個 別 に カ ス タ マ イ ズ を 行 い 、
「OpenBOST」と「SpoolSever for 帳票マイ
グレーション」が連携して管理できる仕組
みを作り上げました。
また、同社は受注から出荷までのリード
タイムが約1時間と短く、帳票やピッキン
グリストの作成にもスピードが求められま
す。ほとんどの帳票はプログラム変更な
しで移行しましたが、納品伝票だけは変
更し、連続帳票(ドットインパクトプリンタ)
から単票(ページプリンタ)へ刷新したため、
それにともなうレイアウト変更の調整に
時間がかかりました。「お客さまの手元に
届く帳票のレイアウトや印刷の精度など
にもこだわりました。印字の微調整など細
かい部分の修正をはじめ、NECの担当者
にはいろいろ厳しいことも言わせてもらい
ましたが、どんなオーダーもスピーディに
解決してくれたので、NECの技術力の高
さを改めて感じました」(中武氏)。
9ヵ月分のコスト削減を実現
操作性・品質の維持も期待通りに
「SpoolServer for 帳票マイグレーション」
の導入効果について、石原氏は次のよう
に語っています。「プログラム修正がほと
んどなく、帳票に関しても一から作り替える
必要がなかったのが大きかったですね。フ
ルスクラッチ開発の場合、移行に30ヵ月か
かると見込んでいましたが、「SpoolServer
for 帳票マイグレーション」を導入したこと
で、移行期間や対応人員とも最小限です
み、移行期間は21ヵ月。約9ヵ月分のコス
トを削減することができました」。中武氏も
「プログラム修正がないためテスト期間も
短縮され、移行にともなうストレスも大幅
に軽減できました」と語っています。
同社では、いまだ数多く残っている紙帳
票も随時電子化していく予定で、最終的
には全帳票を電子帳票で閲覧可能にす
る考えです。
ReportFiling
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SpoolServer担当
TEL:011(746)6405 FAX:011(746)6409
E-Mail:[email protected]
http://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sl/migr/
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