東北再生「私大ネット36」2015 年春、南三陸スタディツアーに参加しました。 私大ネット 36 は、東日本大震災後の復興にあたり、10 年間にわたって、加盟大学が連携し教育 的視点から支援活動を行ってゆこうというものです。これまで独自に復興支援を行ってきた身延山 大学もその趣旨に賛同し、昨年度から加盟しています。 この春開催された「2015 年春、南三陸スタディツアー」には、本学から教員1名、学生3人が 参加しました。今回のプログラムは下記のようなものでした。 Act1.南三陸の「いま」に学び、私達の「将来」を考える旅 2月 17 日~20 日、事前研修1月 24 日、事後研修2月 28 日 Act2、道に学び、道をつなぐ旅 2 月 24 日~27 日、事前研修2月7日、事後研修3月7日 Act3、東北の3.11 を感じる旅 3月 10 日~13 日、事前研修2月 28 日、事後研修3月 17 日 Act4、物語を紡ぐ旅 3月 17 日~20 日、事前研修3月3日、事後研修3月 24 日 報告会 5月 30 日 於大正大学 以下、参加学生のコメントを掲載します。 Act1 参加 福祉学科福祉学コース1年 藤咲 雅子. 今回私たちが行った南三陸スタディーツアーは2月17日〜2月2 0日までの4日間でした。このツアーの目的は東日本大震災によっ て大きな被害を受けた南三陸町で今どのように観光客を呼び込むか を考えることでした。そして、南三陸町の特徴である「海」 「山」 「里」 を周り実際に体験してみるというツアー内容でした。 私は南三陸町というのは震災で大きな被害を受けた場所ということ しか知りませんでした。しかし、実際に南三陸町に行ってみると美 味しい海の幸(「海」)や、日本で多くのシェアを得ている間伐材(「山」) や、今は育てるのが難しいとされているササニシキ(「里」)等がこ の町の産物として全てつながっていることを知りました。南三陸で 実際に見て聞いて体験して人々の温かさなど様々なものがあるのだ と感じました。 Act2 参加 福祉学科こども学コース1年 吉野 真帆. 私達のグループは「Act.2 道に生き、道に学ぶ」というテーマのもと、南三陸町内にある「道」の様々な用途 や歴史について学習し、各班でオリジナルの地図を作りました。 一日目は現地への移動と視察。二日目から、本格的な地図作り の活動がスタートしました。水戸辺湾の漁師さんの避難生活の 話、上山八幡宮の宮司さんに伺った「椿物語」 、洞ヶ浜の整備と 火起こし、旧気仙道(けせんみち)を歩いたことは強く印象に残っ ています。 旧気仙道は元来宮城県の気仙沼から青森県の八戸まで一般道と して使用されていた道が伊達藩によって整備されたものであり、 当時は「海辺道(うみべみち)」という呼称がありました。現在は 殆ど使われず荒れ放題ですが、東日本大震災時は津波からの避 難に使われたそうです。私達の班の地図ではそうした、 「現地の 人々にとっての気仙道のあり方」について書きました。旧気仙 道は獣道で歩くのも一苦労でしたが、避難の時に使えるのなら整備の必要性もあると感じました。四日間という 短い期間ではありましたが、貴重な体験ができ、本当によかったです。 Act4 参加 福祉学科福祉学コース1年 小泉 美佳. 平成 27 年 3 月 17 日から 20 日の間に私大ネット 36 の南三陸スタディ ーツアーに参加しました。私が今回参加した act4 では、物語を紡ぐ旅 をテーマとしました。その方法は、南三陸町に住む絵本作家の方が考え た文章をまず見てもらい、それに続く文章をリレー方式で南三陸町の人 達に綴ってもらうというものです。書き出しは、4 年前に海に出た鮭が 川を登って卵を産み、亡くなるところから始まっています。そこで生ま れた鮭は川から海に出て 4 年後にまた生まれ故郷の川に戻ってきます。 これは、4 年前の東日本大震災と関連付けられています。 今回の act4 は「何かしたい」という想いを実現できたとても良い機会 でした。現地に行かなければ分からなかった、南三陸町の方々の優しさ や強さを実感できてとても有意義でした。また、このような機会があれ ば、積極的に参加したいです。
© Copyright 2024 ExpyDoc