データヘルス計画書(健保組合共通様式)

14085 - 東北電力健康保険組合
データヘルス計画書(健保組合共通様式)
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-1 基本情報
全健保組合共通様式」
「全健保組合共通様式」
組合コード
14085
組合名称
東北電⼒健康保険組合
形態
単⼀
被保険者数 (平成27年度予算 注)
21,895名
* 特例退職被保険者を除く。
男性89.3%(平均年齢42.9歳)*
健康保険組合と事業主側の医療専門職
(平成27年3⽉末⾒込み)
0名
加⼊者数(平成27年度予算 注)
50,496名
適用事業所数
35ヵ所
対象となる拠点数
388ヵ所
特定健康診査実施率(平成25年度)
被保険者
74.0%
0
1
(千人
千人)
千人
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
10~14
5~9
0~4
0
0
保健師等
0
0
産業医
1
111
54
0
保健師等
76.6%
特定保健指導実施率(平成25年度)
顧問医
事業主
保険料率(平成27年度 注)*調整を含む。 94‰
全体
非常勤
健保組合
⼥性10.7%(平均年齢42.8歳)*
特例退職被保険者数
常勤
被扶養者
97.9%
78.6%
2
43.9%
3
33.6%
4
予算額(千円)
(平成27年度 注)
特定健康診査事業費
43,619
1,992
保 特定保健指導事業費
健 保健指導宣伝費
事 疾病予防費
業 体育奨励費
費
直営保養所費
51,750
2,364
12,913
590
25,489
1,164
200
9
その他
小計 …a
4
3
男性(被保険者)
2
1
男性(被扶養者)
経常支出合計(千円) …b 0
女性(被保険者)
女性(被扶養者)
(注)記載要領参照
・年代別の加⼊者割合では40代が最も多く,またその妻・子の構成比が高くなっている。
・被保険者の9割弱が男性である。
・35事業所は東北各地に点在しており,エネルギー関連事業,⽣活サービス事業等,多岐に亘る。
・当健保組合には,医療専門職が不在である。
被保険者⼀⼈当たり⾦額
(円)
a/b×100 (%)
9,600
438
24,470
1,118
168,041
7,675
13,490,914
1.25
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-2 保健事業の実施状況
健保組合の取組
予算
科目
特
定
健
康
診
査
事
業
特
定
保
健
指
導
事
業
8,2
10,1
1
1
3
事業名
特定健康診査の
実施(被保険者)
特定健康診査の
実施(扶養家族)
特定保健指導
事業の目的および概要
11,5
16,5 21,1 22,0
対象者
注1)
事業
分類
全健保組合共通様式」
「全健保組合共通様式
」
資格
【目的】特定健康診査の受診率向上,加⼊者
の健康維持
【概要】事業主が⾏う定期健康診査の中で実
被保険者
施
【目的】特定健康診査の実施率向上,加⼊者
の健康維持
被扶養者
【概要】受診券の配布
【目的】生活習慣病リスク者とその予備群に対し
生活習慣の改善を促し,医療費適正化に結び
つける。
被保険者
【概要】メタボリックシンドロームの減少を目的に
被扶養者
保健指導を実施。⺟体以外の事業所について
は,保健指導対象者の名簿を送付し日程調
整なども依頼している。
対象
事業所
性別
全て
男⼥
全て
男⼥
事業費
対象者 (千円)
年齢
40
40
〜
〜
23,0 24,0
26
35
振り返り
実施状況・時期
対象者 13.402人
700 受診者 13,120人
受診率 97.9%
74
全員
74
対象者数 8,742人
全員 72,728 受診者数 3,840人
受診率 43.9%
平成25年度
【積極的支援】
対象者 1,555人
終了者 1,205人
実施率 77.5%
全て
男⼥
40
〜
74
基準
該当 51,750 【動機付け支援】
対象者 1,211人
者
終了者 841人
実施率 69.4%
成功・推進要因
全事業所から健診データの提供
課題及び阻害要因
適用事業所以外への出向者デー
タが集まらない
注2)
評価
4
・対象者全員へ受診券を送付し
た。
・受診率が低迷している。
・人間ドックの申請書に健診結果送
・未受診者へのフォロー方法の工夫
付依頼を盛り込んだことにより,毎
が必要
年結果を送付してくれる人が増え
た。
3
保健指導委託先の決め細やかな
連続該当する支援対象者が存在
日程調整により,⾼い受診率となっ
する。
ている。
4
動機付け支援対象者
保
健
指
導
宣
伝
3
組合報「元気
up!」の発⾏.配
布
【目的】事業概要・健康づくり,疾病予防などを
主体とした情報提供を⾏なうため年3回発⾏す
る。
被保険者
【概要】・予算,保健事業,決算報告,健康
情報の発信を⾏なう。
全て
男⼥
18
〜
74
全員
3
健保情報資料の
配布
【目的】健保事業の理解促進のため組合議員
に対し情報提供する。
【概要】健保連発⾏の冊⼦の配布。
被保険者
全て
男⼥
18
〜
74
基準
該当
者
3
医療費の通知
(Web化)
【目的】医療費通知による医療費節減の意識
の向上
【概要】27年3⽉よりWebでの閲覧が可能に
なった
被保険者
被扶養者
全て
男⼥
0
〜
74
全員
平成26年度実績
発⾏部数 21,500部
法改正や医療費節減に役⽴つ記
6,212 配布方法 被保険者事業主を通
事の掲載。
じて配布。
任意継続加⼊者は⾃宅宛郵送。
503
健康保険(⽉間) 議員へ配布
健保ニュース(⽉3回) 本部
国や医療機関ならびに健保連情勢
の情報提供に役⽴った。
・Webで医療費の確認ができる。
4,400 ・ジェネリック医薬品の確認がWeで 医療費に対する意識向上
できる。
ページ数の削減
4
5
4
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-2 保健事業の実施状況
健康保健組合
ホームページ
【目的】事業概要や諸手続きの仕方の情報配
信
【概要】ホームページの運営によりタイムリーな情
報提供。
3
広報活動
【目的】適用事業所に対し,次年度の事業や事
務処理についての理解浸透を図る
【概要】適用事業所懇談会を開催する
1
【目的】生活習慣病及びがんの早期発⾒を狙い
として実施
被保険者
人間ドック・PET検
【概要】35・40・45・50・55・60・65・70歳の
被扶養者
診・脳ドック
加⼊者へ年度1回30,000円限度として費用
の補助
1
【目的】生活習慣病の早期発⾒をねらいとして
各種検診費用の助成をする
【概要】各市町村や医療機関などで実施する検
診費用の助成。
被保険者
生活習慣病検診 【対象種目】・基本検診(40歳未満)・胃がん・
被扶養者
大腸がん・⼦宮がん・乳がん・肺がん・骨粗しょう
症・前⽴腺がん・HCV抗体・卵巣がん
【助成額】
1種目につき2,000円限度
3
1
無料⻭科健診
【目的】⾍⻭や⻭周病の早期発⾒
【概要】契約している⻭科医院で無料⻭科健
診が実施できる。
被保険者
被扶養者
被保険者
被保険者
被扶養者
全て
全て
全て
全て
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
男⼥
男⼥
男⼥
男⼥
0
18
35
0
〜
〜
〜
〜
74
法改正や健保からのお知らせな
ど,随時更新。
全員
498
74
全員
全適用事業所を対象に開催して
300
いる懇談会(年1回)
70
【26年度実績】
基準
該当 13,416 ・人間ドック 239件 ・PET検診
42件 ・脳ドック 51件
者
74
全員
ホームページによりタイムリーな情報
提供が可能。
5
次年度の事業概要の説明,日常の
事務処理における注意点等につい
て,適用事業所に対し理解浸透を
はかることができる。
4
受診率が低い為,未受診者への
周知方法の検討が必要。
26年度より人間ドック・PET検診に
25年度よりポイント年齢のみ対象
加え脳ドックも可能にした。
としたことにより,受診率が下がっ
た。
2
【平成25年度実績】
・基本検診 62件 ・胃がん
622件 ・大腸がん 279件 ・
⼦宮がん 800件 ・乳がん622
人間ドックや健康診断時に併せて
件
7,200 ・肺がん 207件 ・骨粗しょう症 受診しており,疾病の早期発⾒に
221件 ・前⽴腺がん 541件 役⽴っている
・HCV抗体 35件
人間ドック補助をポイント年齢のみ
にしたことにより,人間ドック受診件
数が少なくなっており,それに伴い
生活習慣病の受診件数も少なく
なっている。
3
・卵巣がん 13件 ・計3,315
件
全て
男⼥
0
〜
74
全員
全て
男⼥
0
〜
74
全員
0 【25年度実績】 27件
健保も本人も無料で⻭科検診を受 ⻭科検診を受けれる⻭科医院が
けることが出来る
東北内には少ない
2
疾
病
予
防
5
【目的】健康に関する悩みに24時間医師や看
護師が対応し,無駄な時間外の受診や受診の
必要の有無,⼼の悩みに適切に対応する。
【概要】
電話相談・メンタル 24時間電話で医師や看護師よる健康に関する 被保険者
ヘルスサポート
相談やアドバイスを受けることが出来る。またメンタ 被扶養者
ル⾯談として臨床⼼理⼠などの⼼の専門家によ
るカウンセリングが年5回まで受けることが出きる
対⾯カウンセリングを実施。
平成25年度相談件数
4,773 ・電話 1,499件 ・メール 12
件 ・メンタル⾯談 44件
24時間何時でも相談できる安⼼
感がある
啓蒙,PRをしているものの利用
実績が低迷している。
4
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-2 保健事業の実施状況
6
体
育
奨
励
7
直
養
営
所
保
そ
の
な 予
し 算
措
置
(
他
【目的】⾼齢者の生活習慣、医療・服薬に関す
る相談・指導を⾏い、健康増進・維持を通じ
て、健やかな健康生活を送っていただくことで医
療費を抑制し国への納付⾦削減を目的として
⾼齢者訪問健康
実施
被扶養者
相談
【概要】扶養家族で65歳以上の訪問を希望す
る方に年1〜2回保健指導を実施
各種競技会への
参加
【目的】健康増進などを目的に各連合会主催の
ウォーキング大会などに参加
被保険者
【概要】健保連主催のウォーキング大会やボーリ
被扶養者
ング大会への参加費用の補助
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
全て
男⼥
65
〜
74
基準
該当
者
全て
男⼥
0
~
74
全員
平成25年度実績
【訪問人数】
男性 13名 ⼥性 120名
3,178
計133名
【訪問回数】
275回
200
平成25年度実績
・4件 75,000円
通院状況や服薬状況,生活習慣
などに看護師・保健師などが決め細
やかなアドバイスを⾏なうことにより⾼
齢者の健康意識の向上に役⽴って
いる。
4
2
)
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-2 保健事業の実施状況
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
事業主の取組
対象者
事業名
事業の目的および概要
資格
ウォーキングキャンペーン
健康意識の醸成。健康維持・増進。運動習慣
被保険者
の定着。
その他健康増進運動
健康意識の⾼揚。健康維持・増進。有所⾒率
被保険者
改善。
禁煙運動
メンタルヘルス
その他衛生講話
衛生スタッフ⾯談
禁煙意識の向上。健康へ影響の理解・浸透。
メンタルヘルス対策
・健康,栄養⾯の意識醸成。
健康診断結果の理解,改善指導。
被保険者
被保険者
被保険者
被保険者
振り返り
性別
男⼥
男⼥
男⼥
男⼥
男⼥
男⼥
年齢
実施状況・時期
成功・推進要因
課題及び阻害要因
共同
実施
18
(
上
〜
限な
し)
・35事業所のうち,9事業所が実施して
いる。(未実施でも⺟体事業所に参画して
いる場合もある)
・実施時期は10⽉頃が中⼼である。
・健保全体から⾒れば実施事業所が少ない
ため,事業所の衛生管理体制を確認する
必要がある。
無
18
(
上
〜
限な
し)
・⾃己目標を設定して挑戦するもの,ボウリ
ング大会および運動会などである。
・35事業所のうち,9事業所が実施して
いる。
・健保全体として⾒ると,実施事業所が少
ない。
無
18
・禁煙セミナー,禁煙週間,禁煙の日設
(
定などを実施。
上
・35事業所のうち,11事業所で実施。
〜
限な
(未実施の事業所の中には⺟体事業所の
し)
活動に参画する場合がある)
18
(
・職制に応じたセミナーや若年層を対象とし
上
たセミナーを実施している。
〜
限な
・8事業所が実施している。
し)
18
(
上
〜
限な
し)
18
(
・生活改善や治療の動機付けを図る。
上
〜
限な
し)
・一般的な健康衛生講話が実施されている
一方で若年層向けのセミナや栄養⼠の管
理指導等,ターゲットを絞ったセミナーを実
施している事業所もある。
注1) 1.健康診査 2.健康診査後の通知 3.保健指導 4.健康教育 5.健康相談 6.訪問指導 7.その他
注2) 1:39%以下 2:40%以上 3:60%以上 4:80%以上 5:100%以上
保健事業の特徴は以下のとおりである。
①健保財政安定化の観点から平成25年度にインフルエンザ予防接種の廃⽌や人間ドック助成をポイント年齢に⾒直しなど保健事業を⾒直し(廃⽌,縮⼩)の影響。
②特定健診の被扶養者の受診率の伸び悩み。
③各事業所の衛生部門の取組み(規模や産業保健体制に応じて)が異なっており,そこに踏み込んだ施策ができていない。
無
・未実施の事業所が多いことから,メンタル
対策への取組み状況を把握する必要があ
る。
(⻑期休務となれば傷病手当⾦が増加
する)
無
・一律な取扱いは困難な⾯があるため,実
施内容,方法は事業所独⾃とならざるを
得ない。
無
・産業保健体制(産業医,保健スタッフ)
の対応に濃淡がある。
・⾯談対象者(全員・希望者・有所⾒
者),方法等を把握する必要がある。
無
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-3 基本分析で現状を把握する ①レセプト(コスト)分析の概要
1.当組合の医療費
2.疾病分類別の医療費構成
(千円)
700,000
年齢階層別医療費総額
1人当たり(円)
医療費総額(千円)
600,000
1,726,347
600,000
1,800,000
500,000
※赤色
赤色:生活習慣病関連疾患
赤色
医療総額(千円)
1,600,000
527,959
400,000
1,454,324
1人当たり(円)
500,000
300,000
1,400,000
200,000
400,000
1,200,000
1,004,538
100,000
1,000,000
309,866
300,000
0
ー
749,785
800,000
新 呼 循 内
生 吸 環 分
物 器 器 泌
系 系 ,
の の 栄
疾 疾 養
患 患 及
び
代
謝
疾
患
680,155
643,745
208,194
200,000
600,000
455,719
149,551
400,000
129,700
79,242
70,327
100,000
93,799
97,673
200,000
0
0
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳~
消
化
器
系
の
疾
患
筋
骨
格
系
・
結
合
組
織
の
疾
患
腎
尿
路
生
殖
器
系
の
疾
患
損
傷
・
中
毒
・
外
因
性
の
疾
患
精
神
及
び
行
動
の
障
害
眼
・
付
属
器
の
疾
患
皮
膚
・
皮
下
組
織
の
疾
患
神
経
系
の
疾
患
感
染
症
・
寄
生
虫
症
他
に
分
類
さ
れ
な
い
も
の
妊
娠
・
分
娩
・
産
じ
ょ
く
血
液
・
造
血
器
・
免
疫
障
害
ワ 周
産
プ 期
ロ 発
病 生
名 病
等 態
耳
・
乳
様
突
起
疾
患
先
天
奇
形
変
形
・
染
色
体
異
常
3.当組合と他健保組合の1人当たり医療費比較(25年度)
(円)
140,000
1人当たり医療費比較(診療区分別)
(円)
1人当たり医療費比較(合計)
57,338
60,000
132,519
54,187
50,000
130,000
119,936
40,000
30,000
120,000
当健保組合
31,913
30,982
28,883
20,000
110,000
12,287
26,924
他組合
(609組合)
9,943
10,000
100,000
0
当健保組合
他組合(609組合)
医科・入院
医科・外来
歯科
調剤
1.医療費の全体の総額は6,812百万円である。 最も医療費がかかっている世代は50歳代で,医療費全体の合計のうち25.34%を占めている。
次に,40歳代の21.4%となっている。
2.最も医療費がかかっている疾患群は新生物で,医療費(歯科を除く)のうち13.2%を占めている。
また,生活習慣病関連疾患の医療費は1,160百万円であり,医療費(歯科を除く)の25.3%を占めている。
3.当組合の1人当たり医療費は,合計で132,519円であり他組合の119,936円と比較し,12,583円の差がある。
他組合集計と比較し,各診療区分別全て当組合の方が高くなっている。
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-4 基本分析で現状を把握する ①レセプト(コスト)分析の概要
4.年齢階層・レセプト種別の総額と1人当たり医療費
年齢階層・レセプト種別の総額と1人当たり医療費(被保険者) 1人当たり医療費(千円)
医療費総額(千円)
800000
900
年齢階層・レセプト種別の総額と1人当たり医療費(被扶養者)
医療費総額(千円)
1人当たり医療費(千円)
800,000
900
710,065
692,277
医科
歯科
調剤
1人当たり医療費
700000
600000
803 800
569,255
医科
歯科
調剤
1人当たり医療費
700,000
700
600,000
524,183
600
800
700
600
500,000
500000
426,089
505 500
500
370,721
400000
400,000
334,291
400
400
300,000
300000
324
229,649
300
300
198,809
197,347
284
210 146,398
200,000
200000
207
200
112,512
200
131
150
129
100000
100
76
6,347
122
100,000
61,354
95
100
81
8,759
51
32
0
0
10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳
0
0
0~9歳
10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳
5.年齢階層別の生活習慣病関連疾患にかかる医療費
医療費総額(千円)
年齢内での
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳~
上位5疾患
構成比
高血圧症
61
411
2,461
11,891
77,994
156,159
64,113
7,414
39.5%
糖尿病
476
1,605
2,450
8,076
47,568
99,551
42,847
5,023
25.6%
高脂血症
423
548
1,327
9,293
44,344
83,276
30,748
3,382
21.3%
虚血性心疾患
569
411
382
2,193
8,489
22,378
7,645
1,730
5.4%
脳血管障害
892
440
147
912
8,967
20,218
7,076
700
4.8%
その他
8
137
709
3,142
9,202
10,692
3,177
410
3.4%
2,429
3,552
7,476
392,274 155,606
18,659
812,067
計
35,507 196,565
4.年齢階層別,被保険者・被扶養者別にみて,最も医療費がかかっている世代は,被保険者の50歳代である。
5.生活習慣病関連疾患を年代別で見ると,50歳代で392百万円と最も多く,割合が48.3%と全体の半数近くを占めている。
割合が急増するのは40歳代にかけてであるが,30歳代から上昇傾向にあることから早めの生活習慣病疾患の予防施策実施が必要と考える。
疾患別では高血圧症,糖尿病,高脂血症の順で医療費がかかっているが,30代は糖尿病より高脂血症の方が高くなっている。
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-4 基本分析で現状を把握する ②レセプト(コスト)分析の概要
6.生活習慣病医療費の1人当たり医療費比較
1人当たり医療費
当健保本人 他組合本人 当健保家族 他組合家族
高血圧症
11,004
6,904
2,771
2,440
7,113
5,098
1,804
1,936
5,744
3,296
1,650
1,578
脳血管障害
1,434
1,135
1,073
1,002
429
498
281
536
その他
1,137
757
134
206
7,286
6,977
糖尿病
高脂血症
虚血性心疾患
27,567
18,130
1人当たり医療費
12000 円 11,004
10000
8000
6,904
5,744
6000
4000
7,113
5,098
2,7712,440
2000
3,296
1,8041,936
1,6501,578
1,434
1,073
1,1351,002
429 281
1,137
498 536
757
134 206
0
高血圧症
糖尿病
高脂血症
虚血性心疾患
脳血管障害
その他
当組合被保険者
11004
7113
5744
1434
1135
1137
他組合被保険者
6904
5098
3296
1073
1002
757
当組合被扶養者
2771
1804
1650
429
498
134
他組合被扶養者
2440
1936
1578
281
536
206
6.生活習慣病における当健保組合と他健保組合の1人当たりの医療費を,被保険者と被扶養者に分けて比較した。
被保険者は,全ての疾病において高い金額を示しており,特に高血圧症は他組合と比較し,1人当たり4,100円も高くなっている。
そのほか,糖尿病と高脂血症も他組合と比較し,2,000円以上高い金額になっている。
STEP1-5(3) 基本分析で現状を把握する ①レセプト(コスト)分析の概要
7.突然死(継続入院無し)の状況(H25年3月~H26年11月分)
(単位:人)
生活習慣病レセプト
突然死本人健診結果
有
無
1.基準範囲内
1
2.保健指導基準値以上
1
5
3.受診勧奨基準値以上
5
3
7.入院中ではなく,突然倒れて亡くなったいわゆる「突然死」については,1年9ヶ月の間で15件あった。
15件のうち,8件については,特定健診の結果で「保健指導基準値以上」または「受診勧奨基準値以上」だったにも係らず,
医療機関への受診がなかった。
14085 - 東北電力健康保険組合
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-6 特定健診・保健指導実施状況
特定健診受診率(
特定健診受診率(被保険者)
被保険者)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
特定健診受診率(
特定健診受診率(被扶養者)
被扶養者)
90%
0%
100%
40~49歳
87.3
94.3
40~49歳
50~59歳
93.5
87.9
50~59歳
60~69歳
81.7
70~74歳
49.3
10%
20%
10%
20%
30%
15.0
40~49歳
21.0
20.9
11.1
14.5
60~69歳
70~74歳
60%
70%
80%
90%
100%
47.1
41.9
57.2
60~69歳
33.9
60.0
70~74歳
49.0
22.3
全健保組合(1161組合)
全健保組合(1161組合)
40%
50%
60%
70%
80%
90%
43.6
44.9
特定保健指導実施率(
特定保健指導実施率(被扶養者)
被扶養者)
0%
100%
10%
20%
15.0
40~49歳
30%
41.6
84.1
56.1
4.0
50~59歳
15.1
60~69歳
11.1
14.5
70~74歳
10.0
積極的支援 自組合
積極的支援 全健保組合(1161組合)
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
25.0
34.6
21.0
48.6
15.1
50~59歳
50%
95.6
特定保健指導実施率(
特定保健指導実施率(被保険者)
被保険者)
0%
40%
35.6
39.1
自組合
自組合
30%
24.2
28.1
20.9
30.0
31.3
0.0
4.0
10.0
42.9
積極的支援 自組合
積極的支援 全健保組合(1161組合)
動機付け支援 自組合
動機付け支援 全健保組合(1161組合)
・特定健診については,全健保組合より概ね高い受診率であるが,比較的若い扶養家族の受診率は低い。
・特定保健指導については,全健保組合より大幅に高い実施率である。
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-7特定健診結果
(被保険者)
非肥満者
肥満者
空腹時血糖
(mg/dl)
HbA1c
(%)
治療中
糖尿病
治療なし
治療中
126以上
6.5以上
536
131
216
105
110~125
6.0~6.4
469
386
252
422
5.9%
3.0%
2.8%
3.1%
コントロール不良の割合
100~109
5.6~5.9
643
907
512
1,572
~99
5.5以下
672
2,457
812
6,875
収縮期血圧
(mmHg)
拡張期血圧
(mmHg)
肥満者
治療中
高血圧
治療なし
非肥満者
治療なし
治療中
治療なし
160以上
100以上
145
177
67
193
140~159
90~99
601
689
309
855
4.4%
5.1%
2.2%
6.2%
コントロール不良の割合
130~139
85~89
579
720
410
1,113
129以下
84以下
995
2,295
1,006
6,813
健診データが異常値であるにも係らず,医療機関に通院していない方が多数存在する。【糖尿病】105名 【高血圧】193名
肥満者は特定保健指導で支援しているが,非肥満者のアプローチが弱い。
治療中にも係らず,血糖値,血圧等のコントロール不良者が存在する。 【糖尿病】8.7% 【高血圧】6.6%
※コントロール不良(上記の赤枠)
【糖尿病】HbA1cが6.0%以上
【高血圧】収縮期血圧 140mmHg以上 拡張期血圧90mmHg以上
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP1-8生活習慣病における健診レベル判定割合と有病者数
(事業所毎)
※10事業所を抜粋
25%
23.5%
21.6%
20%
14.7%
13.5%
15%
14.3%
14.6%
16.4%
10.7%
11.4%
12.4%
10%
6.3%
6.7%
5.9%
4.8%
6.4%
7.5%
6.2%
5.6%
5.9%
4.1%
5%
0%
A
B
C
D
E
保健指導基準値以上
F
G
H
I
J
受診勧奨基準値以上
【事業所毎の比較】
生活習慣病関連疾患のレセプトがない者で特定健診データが基準値以上の者の事業所毎の割合である。
(10事業所は被保険者人員の多い事業所を抜粋)
受診勧奨基準値以上の割合はほとんど同じであるが,保健指導基準値以上の割合が20%を超えている事業所が2事業所あり, 保健指導基
準値以上
と受診勧奨基準値以上を合わせ,生活習慣の改善や医療機関の受診が必要な対象者が 被保険者・被扶養者の30%を占めている。
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP2 健康課題の抽出
基本分析による現状把握から⾒える主な健康課題
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
対策の方向性
STEP2 健康課題の抽出
基本分析による現状把握から⾒える主な健康課題
14085 - 東北電力健康保険組合
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
対策の方向性
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP2 健康課題の抽出
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
基本分析による現状把握から⾒える主な健康課題
特徴
基本情報
・被保険者の9割弱が男性である。
・複数の事業所を有しており,それぞれの規模,産業保健体制等に
応じて,事業主の取組み実態が異なっている。
対策の方向性
対策検討時に留意すべき点
・事業規模の違いがあり,⼀律な取扱いはできないため,それぞれの事業所の実態を
踏まえた取組みの検討。
・当健保組合には医療専門職はいない。
保健事業 の実施状況
・健保財政健全化の観点で平成25年度に施策の⼤幅な⾒直しを
実施。
・特定健診は被扶養者の受診率が伸び悩み。
・事業所間の取扱いにバラツキがある。
・事業所との連携を深化させることで,効果的な保健事業につなげていくことを検討。
・インターネットによる健康支援コンテンツの有効活用の検討。
※WEBを活用した健康支援
※利用者にインセンティブポイント付与
※実践結果による表彰
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP3 保健事業の実施計画
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
対象者
注1)
事業
分類
職場環境の整備
加⼊者への意識づけ
個別の事業
法
定
特定健診
既
存
3
法
定
特定保健指導
(
)
保
健
指
導
宣
伝
1
事業の目的および概要
資格
9,0
12,0
15,1
対象
事業所
9,0
12,0
16,1
年齢
性別
9,0 9,0
12,0 12,0
17,6 23,5
9,0
9,0
12,0
12,0
28,1
29,0
対象者
実施
主体
平成27年度
9,0 9,0 7
12,0 12,0
29,0 29,0
目標(達成時期 : 平成29年度末)
平成28年度
10
平成29年度
アウトプット
アウトカム
13
【目的】受診率の向上
【概要】40歳以上の特定健康診査の対象 被保険者
となる任意継続被保険者・被扶養者につい 被扶養者
て実施
全て
男⼥
40 〜 74
基準対
象者
1
従来の事業に加え,40・45歳(被
扶養者)の特定健康診査未受診
前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ 40・45歳(被扶養者)の未受 受診率向上
者へ,人間・脳ドック,PET検診
実施内容を検討する
実施内容を検討する
診者(100%)
の受診案内を含めた特定健診の
受診案内を送付する
【目的】生活習慣病の有病者・予備軍の減
少
【概要】被保険者の対象者へ特定保健指導 被保険者
の実施案内を送付
被扶養者
委託先の指導員が各事業所(扶養家族は
⾃宅)を訪問し保健指導を実施
全て
男⼥
40 〜 74
基準対
象者
1
従来の事業に加え実施内容を検
前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ 保健指導対象者への指導案 目標実施率 67.7%
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
内(100%)
全て
男⼥
18 〜 74
全員
1
実施の可否および実施内容につ
いて検討する
前年度の検討結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
―
実施内容を検討する
実施内容を検討する
18 〜 74
基準対
象者
1
実施の可否について検討する
前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
-
検討する
検討する
)
特
定
保
健
指
導
事
業
既
存
(
特
定
健
康
診
査
事
業
事業名
実施計画
注2)
3
既
組合報の発⾏
存
【目的】事業概要・健康づくり・疾病予防など
を主体とした情報提供を⾏なうため年3回発
⾏する。
被保険者
【概要】予算,保健事業,決算報告,健
康情報の発信を⾏なう。
3
既
健保情報資料の配布
存
【目的】健保事業の理解促進のため組合議
員に対し情報提供する
【概要】健保連発⾏冊⼦の配布
被保険者
全て
男⼥
3
既
医療費の通知
存
【目的】医療費通知による医療費節減の意
識向上
【概要】WEBでの閲覧
被保険者
被扶養者
全て
男⼥
0
〜 74
全員
1
従来の事業に加え実施内容を検 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ 組合報・ホームページによる
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
WEB登録のPR
WEB登録者数の向上
3
既 健康保健組合ホーム
存 ページ
【目的】事業概要や諸手続きの仕方の情報
の配信
被保険者
【概要】ホームページの運営によりタイムリーな 被扶養者
情報の配信
全て
男⼥
0
〜 74
全員
1
従来の事業に加え実施内容を検 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
広報誌などでPR
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
閲覧者数の向上
3
既
広報活動
存
【目的】適⽤事業所に対し,次年度の事業や
事務処理についての理解浸透を図る
被保険者
【概要】適⽤事業所懇談会を開催する
全て
男⼥
18 〜 74
全員
1
従来の事業に加え,適⽤事業所
訪問結果を踏まえ,開催について
検討する
7
新
適⽤事業所訪問
規
【目的】全適⽤事業所を訪問し課題解決の
ための施策を検討する
【概要】適⽤事業所ごとにデータ分析を可視
化し,ヒヤリングを⾏い,保健事業施策の検
討や適⽤事業所との連携を図った施策を実
施
全て
男⼥
全員
3
全適⽤事業所を訪問し課題解決
前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ ―
のための保健事業施策を検討す
実施について検討する
実施について検討する
る
1
【目的】生活習慣病及びがん等の早期発⾒
を狙いとして実施
被保険者
既
人間・脳ドック・PET検診 【概要】35・40.・45・50・55・6
被扶養者
存
0・65・70歳の加⼊者へ年度⼀回3
0,000円限度として補助
1
従来の事業に加え,40・45歳(被
40・45歳(被扶養者)の特定
扶養者)の特定健康診査未受診 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
健康診査未受診者
受診率向上
者へ,人間・脳ドック,PET検診 実施内容を検討する
実施内容を検討する
(100%)
の受診案内を送付する
被保険者
被扶養者
全て
男⼥
0
〜 75
基準対
35 〜 70
象者
前年度の検討結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
―
実施内容を検討する
実施内容を検討する
―
-
―
―
14085 - 東北電力健康保険組合
STEP3 保健事業の実施計画
「全健保組合共通様式」
全健保組合共通様式」
対象者
注1)
事業
分類
疾
病
予
防
体
育
奨
励
事業名
事業の目的および概要
資格
実施計画
注2)
対象
性別
事業所
年齢
対象者
実施
主体
平成27年度
平成28年度
目標(達成時期 : 平成29年度末)
平成29年度
アウトプット
アウトカム
1
既
生活習慣病検診
存
【目的】生活習慣病の早期発⾒をねらいとし
て各種検診費⽤の助成する
被保険者
【概要】市町村や医療機関で実施する検診 被扶養者
費⽤の助成
全て
男⼥
0
〜 74
全員
1
従来の事業に加え実施内容を検 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
広報誌などでPR
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
受診率向上
1
既
無料⻭科健診
存
【目的】⾍⻭や⻭周病の早期発⾒
【概要】契約している⻭科医院で無料⻭科
健診を受診できる
被保険者
被扶養者
全て
男⼥
0
〜 74
全員
1
従来の事業に加え実施内容を検 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
広報誌などでPR
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
受診率向上
5
【目的】健康に関する悩みに24時間医師
や看護師が対応し,無駄な時間外受診を
なくしたり⼼の悩みに適切に対応する。
既 電話・Eメール相談・メンタル
被保険者
【概要】・電話やメールで24時間何時でも無
存 ヘルスサポート
被扶養者
料で相談できる
・メンタル相談については年5回まで無料で⾯談
を⾏える
全て
男⼥
0
〜 74
全員
1
従来の事業に加え実施内容を検 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ
広報誌などでPR
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
―
6
既
高齢者訪問健康相談
存
【目的】高齢者の生活習慣,医療・服薬に
関する相談・指導を⾏い,健康相談・維持を
通じて,健やかな健康生活を送っていただく
ことで医療費を抑制し,国への納付⾦削減を 被扶養者
目的として実施
【概要】扶養家族で65歳以上の訪問を希
望する方に年1〜2回,保健指導を実施
全て
男⼥
基準対
象者
1
従来の事業に加え65歳以上の被
前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ 指導希望者全員に指導する 高齢者の受診件数や服薬
扶養者全員に対し,案内文を送
(100%)
数の削減
実施内容を検討する
実施内容を検討する
付し,希望確認を⾏う
7
既
各種協議会への参加
存
【目的】健康増進などを目的に各連合会主
催のウォーキング大会などに参加
【概要】健保連主催のウォーキング大会や
ボーリング大会への参加費⽤の補助
全て
男⼥
全員
1
従来の事業に加え実施内容を検 前年度の実施結果を踏まえ 前年度の実施結果を踏まえ ―
討する
実施内容を検討する
実施内容を検討する
被保険者
被扶養者
65 〜 74
0
〜 74
注1) 1.健康診査 2.健康診査後の通知 3.保健指導 4.健康教育 5.健康相談 6.訪問指導 7.その他
注2) 1.健保組合 2.事業主が主体で保健事業の⼀部としても活⽤ 3.健保組合と事業主との共同事業
―