シミュレーションを用いた熱源システムの性能管理手法に関する研究

シミュレーションを用いた熱源システムの性能管理手法に関する研究
熱源システムの設計時に最適な設計を施したとしても、その運用を適切に評価・管理して
いかなければ、熱源システム本来の性能を維持し続けることはできません。しかし、専門知
識を有したものが一つの熱源システムの管理を常駐で行うことは費用と人材の面で難しい
ことがほとんどです。そこで、本研究ではシミュレーションを用いた熱源システムの性能管
理手法を提案し、遠隔で多くの建物を対象として省労力で効果的な維持・管理を行える技術
を開発することを目的としています。
本研究では特に、熱源システムの不具合検知手法の提案を目標としています。具体的には、
シミュレーションモデルを用いることでセンサの誤差や機器の不具合などの熱源システム
の不具合の自動検知や、その不具合が起きている箇所を自動で特定することを目指して現
在研究を行っています。
In this study, we propose performance management methods of the heat source system
using a simulation model, and the development of a technology capable of maintaining
many buildings remotely as the purpose of this study. Especially, to propose a fault
detection method using a simulation model is our objective.
建築空調設備のコミッショニングに関する研究
コミッショニングとは、施主の建物および設備に対する要求性能を明らかにし、建築の設
計から施工、運用までの段階においてその性能を発揮することができるのか検証を行うプ
ロセスを指す。本研究では、設計および運用段階でのコミッショニングを中心に、設計段階
においてエネルギー性能を明確にして設計士、運用段階においては効率的にエネルギー管
理、不具合検知、運用最適化を行う手法の構築と一般化について研究を行う。
熱源は、河川水を冷却水・熱源水として 100%利用し、冷水・温水の温度成層型蓄熱層を
持った設備に対して前述の手法の構築絵を行っていく。
Commissioning clarifies a chief mourner's building and demand performance to
equipment, and refers to the process of verifying whether the performance being
demonstrated in the stage from the design of construction to construction and
employment.