関節のしくみ がく ◇関節とは? 骨と骨とが、 つながっているところを、すべて関節といいます。 だから関節の中には、自由に動くものも、 まったく動かないもの もあるのです。 ◇関節のタイプ ひじ ①動かない関節 この関節の代表は頭の骨で、骨同士は薄い線維物質で結びつい ていて全く動きません。 ②少し動く関節 ろっこつ この関節の代表は、背骨や肋骨の関節です。 骨と骨との間に、軟 骨というやわらかい骨がはさまっていたりして、 靭帯などでま わりを固められ、わずかに動くことができます。 じんたい ③よく動く関節 あごや両手・両足の関節は、指の関節にいたるまで、 自由によく 動きますが、 その仕組みは、次の二つに分けられます。 第一は、 球関節といい、あご・肩・股などの関節で、 一方の骨端が 球状になって、軸受けのように、どの方向にも自由に動かせる 関節です。 第二は、 ちょうつがい関節といい、肘や指などの関節です。 この 関節は、 ドアなどのちょうつがいのようにひとつの方向にしか、 動かすことができません。 ひざ きゅうかんせつ ひじ ちょうこつ 腸骨 せんこつ さこつ かんこつ (腸骨・座骨・恥骨の総称) けんこうこつ しつがいこつ ちこつ 恥骨 ざこつ 座骨 けいこつ ひこつ だいたいこつ 大腿骨 ◇関節はどのようなつくりになっているの? ①二つの骨の間には隙間があります。 (くっついているとすりつぶれるから) また、骨の端は軟骨になっています。 (硬いと組織を傷つけるから。) しゃっこつ ②その隙の間に滑液膜という薄い膜があります。 この膜には、滑液という 滑らかな液を分泌していて、 潤滑油の役目をしています。 かんせつのう とうこつ ③この滑液がこぼれないよう、 関節嚢という袋で完全に包まれています。 そして関節が外れないよう、 靭帯という帯でまわりをおさえられています。 じんたい けん ④この関節の骨の端に、 筋肉の腱がぴったりくっついています。 筋肉が縮んだり、 伸びたりして、関節は動くのです。
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