経済動向調査(2015 年 7-9 月期)の集計結果について

経済動向調査(2015 年 10-12 月期)の集計結果について
(概要版)
【調査の概要】
調査期間
2015 年 12 月 8 日(水)~12 月 31 日(木)
調査対象
調査方法
インターネットまたは郵送による質問票送付・回収
有効回答数
道内主要企業 240 社
185 社(回収率 77.1%)
【道内全体の景気の実感】
前期(15 年 7‐9 月)と比較した今期の道内全体の景気については、「上昇」が 16.8%、
「下降」
は 22.2%で、
「道内景気DI」はマイナス 5.4 ポイントと、前期比 10.8 ポイントの悪化となった。
次期はマイナス 11.3 ポイントと、5.9 ポイント悪化見通し。
業況DIの推移
【業況】
自社の業況が前期に比べて「上昇」した
企業は 27.6%、
「下降」した企業は 27.6%
で、
「上昇」から「下降」を引いた「業況D
I」は 0.0 ポイントと、前期比 4.3 ポイン
トの悪化となった。前期と比べると、卸小
売業の悪化幅が比較的大きい。次期の「業
▲
▲
▲
▲
40
30
20
10
0
10
20
30
40
1 1
況DI」はマイナス 4.4 ポイントと、4.4
1 2
1 3
ポイント悪化の見通し。
今期の売上高が前年同期に比べて、「増
は 36.2%で、
「売上DI」はマイナス 6.5
ポイントと、前期比 2.2 ポイントの改善と
なった。DI値がプラス水準となったのは
1 5
1 6
売上DIの推移
【売上高】
加」した企業は 29.7%、
「減少」した企業
1 4
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50
40
30
20
10
0
10
20
30
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50
60
卸小売業のみで、建設業では「減少」と回
1 1
1 2
1 3
1 4
1 5
答した企業が半数近い。
利益D Iの推移
【利益】
30
消費税増税の影響が大きかった 2014 年
20
12 月期と比較した今期の利益は、
「増加」
10
が 31.9%、
「減少」は 30.8%で、
「利益DI」
0
は 1.1 ポイントと、前期比 6.0 ポイントの
▲ 10
改善となった。前期と比べると、
「増加」は
▲ 20
ほぼ横ばいだが、
「減少」は 6.7 ポイント減
▲ 30
1 1
少している。
1
1 2
1 3
1 4
1 5
【従業員数】
従業員数は「不足」が 30.8%、
「過大」は 2.2%で、
「不足」が「過大」を 16 期連続で上回った。
「不足」が 30%を超えるのは 1991 年 12 月期以来 24 年ぶり。
【設備投資】
設備投資が前年同期比で「増加」した企業は 17.8%、「減少」は 14.1%で、「設備投資DI」は
3.7 ポイントと 11 期連続のプラス水準。次期の「設備投資DI」はマイナス 1.1 ポイント。
特別質問:消費税 10%引き上げで想定される影響など
1.10%引き上げ後に予想される道内景気への影響
「ある程度落ち込むが、2014 年 4 月時ほどの影響はない」が 56.8%と過半数を占め、
「かなり落
ち込み、2014 年 4 月の増税時と同様またはそれ以上の深刻な影響をもたらす」は 37.3%、
「ほとん
ど影響はなく、底堅く推移する」は 3.2%にとどまる。
2.10%引き上げ時に予想される売り上げへの影響
「ある程度の反動減が生じるが、2014 年 4 月の増税時と同様に一定期間後に増税前の水準を回
復する」が 61.6%と6割を超える。以下、
「増税にかかわらず、水準は変わらない」21.6%、
「かな
りの反動減が生じ、低水準がしばらく続いて経営に深刻な影響をもたらす」13.0%と続く。
3.軽減税率について
「軽減税率以外の方法で、低所得者対策を講ずるべきだ」が 43.8%で最も多く、次いで「生鮮食
品だけでなく、加工食品も対象にすべきだ」34.1%が続く。以下、「生鮮食品だけに限定すべきだ」
10.8%、
「軽減税率やその他低所得者対策は、講ずるべきではない」4.9%の順となる。
4.TPP 参加の賛否
「賛成」12.4%と「どちらかといえば賛成」35.7%を合わせた『賛成』が 48.1%と半数近くを占
める。一方、
「どちらかといえば反対」12.4%と「反対」4.3%を合わせた『反対』は 16.7%にとど
まり、
「どちらともいえない」は 30.8%に上る。
5.TPP に賛成する理由、反対する理由
賛成の理由は、
「貿易自由化は世界の潮流だから」が 39.3%で最多となる。以下、
「国内農業の競
争力強化につながるから」23.6%、
「国内製造業の競争力強化につながるから」16.9%、
「輸出が拡
大し、国内総生産(GDP)増加につながるから」14.6%、
「輸入食品などが値下がりし、家計の負
担が軽くなるから」4.5%の順となる。
一方、反対の理由は「安い輸入品の流入で国内の農家の経営が立ち行かなくなり、食料自給率
が低下するから」が 48.4%と半数近くを占める。以下、
「食の安全を保つことができないから」16.1%、
「交渉の経緯が開示されておらず、不透明だから」12.9%、
「十分な議論がされておらず、時期尚早
だから」9.7%、
「国内製造業の競争力強化にはつながらないから」6.5%の順となる。
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