プレスリリース 大阪湾の貧酸素水塊速報をホームページで公開しました!

地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所
水産研究部海域環境グループ 担当:中嶋、秋山
TEL: 072-495-5252 FAX:072-495-5600
プレスリリース
平 成 27 年 9 月 11 日 14:00
関西空港記者会 会員各位
水産経済新聞 みなと新聞
各位
大阪湾の貧酸素水塊速報をホームページで公開しました!
~海底近くで発生する酸素の少ない水の情報~
大 阪 湾 で は 春 か ら 秋 に か け て 、溶 け て い る 酸 素 の 量 が 少 な い 水 の か た ま り 、貧
酸 素 水 塊( ※ )が 発 生 し ま す 。海 底 近 く に 貧 酸 素 水 塊 が 発 生 す る と 、そ こ に 住 む
生 物 が 逃 避 し た り 、場 合 に よ っ て は 死 滅 す る な ど 、海 洋 生 物 の 生 息 環 境 が 悪 化 し 、
漁業に悪影響を及ぼします。
当 研 究 所 で は 、大 阪 湾 の 環 境 モ ニ タ リ ン グ 調 査 を 定 期 的 に 行 っ て お り 、こ の た
び、当研究所ホームページにおいて下記のとおり貧酸素水塊の発生状況につい
て、速報の提供を始めました。
すでにホームページにて公開している大阪府岬町地先における水温情報とと
もに、漁船や釣り船の運行等の参考情報としてご活用いただけると幸いです。
※貧酸素水塊
海底近くで有機物が分解される際に酸素を消費することで生じる。大阪湾などの内
湾では、春から秋にかけて海水が海面から温められて層状になり、表層の温かい水と
底層の冷たい水が混ざりにくくなるため発生しやすい。秋以降に海水が冷やされると、
表層と底層の海水が混合することで解消される。
記
1
公 開 開 始 日:
平 成 27 年 9 月 11 日
2
情 報 提 供 期 間:
毎 年 4 月 頃 か ら 10 月 下 旬 ま で ( 予 定 )
3
更 新 頻 度:
毎 月 2~ 4 回 程 度
4
提 供 情 報 例:
次ページ参照
5
ホ ー ム ペ ー ジ URL:
http://www.kannousuiken -osaka.or.jp/suisan/gijutsu/do/index.html
【ホームページ提供情報(例)】
平成27年大阪湾貧酸素水塊分布情報
9月7,8日
(黒丸は調査点)
溶存酸素濃度(mg/L)
0
図
3
8
貧酸素水塊分布の例
海 底 付 近 の 溶 存 酸 素 濃 度 分 布 を 示 す 。図 中 の 白 い 線 は 溶 存 酸 素 濃 度
が 3mg/L の と こ ろ を 表 す 。
※「 底 生 生 物 の 生 存 可 能 な 溶 存 酸 素 最 低 濃 度 2.0ml/L」( 水 産 用 水
基 準 2000 年 版 ) よ り 、 こ こ で は 溶 存 酸 素 濃 度 3mg/L( ≒ 2.0ml/ L)
以下の水を貧酸素水塊としています。