血小板減少症治療薬「ムルプレタ 錠 3mg」の国内製造

報道機関各位
2015 年 9 月 28 日
血小板減少症治療薬「ムルプレタⓇ錠 3mg」の国内製造販売承認取得について
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」
)
Ⓡ
は、血小板減少症治療薬「ムルプレタ 錠 3mg」
(一般名:ルストロンボパグ)につきまして、「待
機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者における血小板減少症の改善」を効能・効果とす
る国内での製造販売承認を 9 月 28 日付で取得しましたので、お知らせいたします。なお、薬価収
載後速やかに、同薬の販売を開始する予定です。
慢性肝疾患では様々な要因によって末梢血中の血小板数減少が見られますが、血小板数が十分で
ない慢性肝疾患の患者さまに観血的な検査や手術(医療行為のうち、出血を伴う処置)を行う際に
は、出血リスクが回避されるよう、事前に血小板数を増やす治療がなされています。血小板数が減
少している場合の治療には主に血小板輸血が行われていますが、血小板製剤そのもの及び輸血の実
施過程にはリスクを伴うことが知られており、血小板輸血に替わる簡便な治療法へのニーズがあり
ます。
ムルプレタⓇは、塩野義製薬で創製された低分子のトロンボポエチン受容体作動薬で、同受容体
に作用することにより、ヒト骨髄造血前駆細胞から巨核球系への細胞の増殖や分化誘導を促進し、
血小板数を増加させます。国内で実施した第Ⅲ相臨床試験において、ムルプレタⓇ(1日1回3mgを
7日間経口投与)は、プラセボ群と比較して観血的手技前の血小板輸血回避率を有意に上昇させま
した。また、血小板輸血と比較しても血小板補充効果が高く、その効果維持期間が長いことが示さ
れています。
ムルプレタⓇの血小板産生促進効果は、待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患の患者さ
まに、血小板輸血の代替療法として貢献することが期待されており、世界初の効能・効果として、
世界に先駆けて国内で承認されました。塩野義製薬は、
「常に人々の健康を守るために必要な最も
よい薬を提供する」という経営理念のもと、研究開発型の製薬企業として革新的新薬の継続的な提
供を通じて、世界中の皆さまの健康とQOLの改善に貢献してまいります。
製品概要
 製品名
ムルプレタⓇ錠 3mg
 一般名
ルストロンボパグ
 効能・効果
待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者における
血小板減少症の改善
 用法・用量
通常、成人にはルストロンボパグとして 3mg を 1 日 1 回、
7 日間経口投与する。
 製造販売承認日
2015 年 9 月 28 日
以
[お問合せ先]
塩野義製薬株式会社 広報部
大阪 TEL:06-6209-7885
FAX:06-6229-9596
東京 TEL:03-3406-8164
FAX:03-3406-8099
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