Q30(成年後見制度の申立て)(1) 質問:本人は、アルツハイマーのため、判断能力が欠如し会話も不能で、現在、 要介護3の認定を受けています。本人には弟がいますが世話はしておらず、 本人の世話は他人である同居女性が行っています。 そこで、 本人の財産管理のために、 成年後見人を選任すべきと考えますが、 成年後見人を申立てるにはどうしたらよいですか。 また、申立にあたって弁護士を依頼するにはどうしたらよいですか。 回答:本人に判断能力がなければ、自ら財産管理はできませんから、成年後見人 を選任し財産管理をしてもらうことになります。成年後見制度の申立人は、 配偶者・4親等内の親族(いとこまで)等で、これ等の者が申立できないと きは、市町村長も申立をすることができます。 本件では、弟さんが申立人となって、本人の住所地の家庭裁判所に申し立 ててもらえればよいのですが、弟さんの協力が得られなければ、市町村長に よる申立を行うことになります。詳細は、住所地の役場の担当課にお尋ね下 さい。 申立に際し、どなたかを後見人とする候補者の希望を出しておけば、裁判 所が関係者の意見を聞いた上で、候補者を後見人に選任することができます。 なお、成年後見人となるのに特別な資格はいりません。一般的には身内が なるケースが多いと思われますが、友人でもかまいませんし、法人でもなる ことができ、NPOや弁護士がなる場合もあります。 弁護士へのご依頼は、アイズ(愛知県弁護士会 高齢者・障害者総合支援 センター 電話052−252−0044もしくは252−0018)へご 相談下さい。アイズでは、このような成年後見制度を利用することが必要な 方のために、成年後見制度申立を支援する弁護士をあっせんしています。な お、成年後見申立に際しての後見人候補者については、アイズの支援弁護士 名簿の中から後見人候補者を推薦することも行っています。 相談者:ケアマネージャー 32
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