平成 24 年 7 月 9 日 名取市海岸林再生プロジェクト 10 ヵ年計画提案書 概 要 版 CONTENTS 提案にあたって 目的 オイスカのこれまでの取組 対象地&事業内容 概念図 目指すもの 全体計画 平成 24 年 7 月 9 日 技術指針 10 ヵ年計画試算表 公益財団法人 オイスカ オイスカとの協働による比較優位性 提案書に係わっている主な人々 名取市海岸林再生の会 提案の根拠とした資料 オイスカ概要 http://www.oisca.org/kaiganrin/ 1 名取市海岸林再生の会概要 提案にあたって 日本は海に囲まれているが、その多くはいずれも人の手で植えられてきた海岸林が存 在し、森林法により定められた保安林となっている。特に海岸林は「海岸防災林」と言 われているように防災機能を最重要機能として国民生活を黙々と守っている。海岸林の 存在意義や、さまざまな機能はあまり知られていないが、防風、飛砂・飛塩防止、高潮・ 霧防備、生物多様性保全、レクレーションの場、 「白砂青松」としての景観・観光地など 多くの役割を持っています。 宮城県南部沿岸域の海岸林造成の歴史は古く、慶長 5年(1600 年)仙台藩伊達政宗 公の治世の時代に、農地開墾されるのに合わせて、遠州浜松からクロマツ種子を取り寄 せ苗木を養成し、海岸林を造成しました。以来 400 年、名取市においては近年、昭和 23 年から 32 年にかけて村中総出の一大造林が実施されたことからもわかる通り、地 域住民の手で守り育てられてきた。東日本大震災で被災し、昨年 5 月にいち早く海岸林 の再生に立ちあがった 60 歳前後の地元農業従事者は、子どもの時に来る日も来る日も その作業に加わったと聞きました。今も「愛林」碑として記録が刻まれ、津波の直撃を 受けた広浦の畔の海岸林跡地に残っていることも存じております。以上の様な、この地 の海岸林史を知れば知る程、その都度、決意を新たにしてきた 1 年でした。 宮城県南部の海岸林は、今回の大震災で最も広範囲かつ甚大な被害を受けており、後 背地には一大農産地が控え、農業従事者にとって再生は 、切実な問題であることをよく 理解しました。また当地域の海岸林再生は、所有者の違いに関わらず「民有地直轄治山 事業」として国が所轄し、生育基盤整備に乗り出す事になりました。さらに今 年 5 月 28 日に林野庁は、NPO、企業等民間団体の協力を得ながら植栽をすすめるとして「み どりのきずな」再生プロジェクト構想を打ち出しました 。 オイスカは、昨年 3 月より仙台空港の位置する名取市沿岸部を重要海岸林再生地域 と捉え、今年 2 月 29 日に設立された「名取市海岸林再生の会」と協力し、地元農業従 事者による苗木生産をスタートさせました。オイスカがこれまで行ってきた国内外での 植林経験を生かし、地域の方々、企業、団体等と協働して再生してまいりたいと願って おります。そのために必要な財源確保を、万難を拝して募金活動に取り組んでいます。 誠心誠意、本提案のとおり取り組むことをご理解いただき、オイスカの名取市海岸林 再生への参画を受け入れていただけますよう希望いたします。 平成 24 年 7月 公益財団法人オイスカ 理 事 長 2 中 野 利 弘 目 的 海岸林を農業・産業・生活を守る重要なライフラインと考え、国や自治体等で策 定される復興計画等と調整を図りながら、100ha 相当の海岸林・内陸防風林等の育 苗、植栽、下刈・除伐・つる切り等の保育活動を、地域住民、国内外の支援者と共 に実施する。また将来にわたって、地域社会によって森林保全活動が持続され、市 民に親しまれる海岸林となるための基礎づくりをする。 海岸林は生活に欠かせぬ「ライフライン」 地元のニーズ 公共事業では市民参加出来ない 地元雇用 生活安定地域活性化 フットワークの良さ 国・地方自治体の補完をして復興に協力 みんなでやることはやる時代 国民運動 企業の声 3 オーナーシップ オイスカのこれまでの主な取組 当法人は、平成 23 年 3 月 17 日にいち早く、皆川芳嗣林野庁長官に震災長期復 興支援として「海岸林再生」への協力の申し出を行って以来、地元の方々、国、県、 市の方々と協議を重ね、また広く広報、啓発活動に努め、多くの方々のご協力・支 援を得ながらすすめている。 4 対象地&事業内容 対象場所:名取市 北釜地区~閖上地区 全長約 5km 約 100ha *市や国・県の復興計画に可能な限り協力をするため、 内陸防風林、貞山堀沿い、 防潮堤背後、市街地等も含む 実施期間:平成 23 年(2011 年)3 月 17 日~平成 32 年(2020 年)3 月 31 日 *実施期間は国・自治体との協定未締結のためあくまでも暫定 *実施期間開始日は林野庁への協力申し出文書提出日 事業内容:①育苗 50 万本 ②植林・補植 約 100ha ③下刈、除伐、蔓切り 同上 ④作業支援・体験活動 ⑤国内外における広報・啓発 ⑥調査(飛塩、飛砂、霧、活着・生長) ⑦全体の調整 ⑧上記に必要な募金活動 10 億円 5 概 念 図 オイスカが進める海岸林再生プロジェクトの概念図を以下に示す。 6 目指すもの 実施にあたって心掛けること、達成目標数値、成果、波及効果をまとめると、 以下のとおりとなる。 実施にあたって心掛けること ・オイスカと名取市海岸林再生の会などを中心に、幅広い層の地元住民が 参加・参画する。 ・育苗、植林、育林において、地元住民の雇用創出を通じた生計支援を行う。 *育苗:年間平均のべ 400 人以上 ・地元住民の意思を反映した主体的活動の場を確保する。 ・全国の市民・企業団体などの民間活力を導入し、国・自治体の復興計画に協 する。 ・上記の作業補助、体験参加として国内外から年間平均 1,000 人以上が加わる。 ・海岸林が存在する意義を国内外に啓発普及する。企業等との協働による広報啓 発、報道による効果を活用する。 ・目的を達成するのに必要とする 10 億円の寄附金など民間資金を獲得する。 達成目標数値 ・50 万本の種苗生産に貢献する。 参考)宮城県内の海岸林再生に必要な苗木 600 万本(オイスカ試算) ・約 100ha 相当の海岸林再生に貢献する。 参考)東日本大震災の激甚被害海岸林 1,072ha(うち宮城県 750ha)、 宮城県全浸水被害海岸林 1,753ha 成 果 ・地域住民に親しまれる海岸林が再生される。 ・地元自治体・地域社会等による海岸林保全活動が自立的・持続的に継続される。 波及効果 ・海岸林再生活動を通じて、絆の強いコミュニティーが再生される。 ・海岸林後背地で安定的農業が営まれる。 ・当プロジェクトを広報する事によって、他地区の海岸林再生・保全活動の 一助となる。 7 全体計画 本プロジェクトは 10 年間(~平成 32 年迄)で 100ha の植林を目標に設定し ている。初年度は、被害状況の把握に努めた地元被災者との連携の基礎固めをおこ ない、国・自治体との協議を重ねた。育苗から実施することを目指して育苗地の確 保、地元被災者の育苗雇用をおこなってきた。また、支援企業を募り、広報普及啓 発に努めてきた。2 年目からは、新潟大学の協力により飛塩・飛砂調査を開始して いる。基盤整備が進み、3 年目以降には植林作業がおこなわれる再生期に入ること を目指している。 林野 8 技術指針 海岸林の技術的な再生に関して林野庁は、 「東日本大震災に係る海岸防災林の再生 に関する検討会」(座長・太田猛彦東大名誉教授)によって結論を得ている。具体的 には、地元自治体の復興計画、地域住民との十分なコンセンサスを得て進める必要 がある。これまでの同検討会の基本的結論に沿った方向で海岸林造成を行うものと する。オイスカ植栽イメージの一例を以下に示す。 海岸林の再生断面イメージ 林野庁・みどりのきずな再生プロジェクト構想(H24・5) オイスカ植栽一例(案 ) 9 オイスカの生育基盤・植栽に対する考え方 林帯幅、植栽地盤高さ; 住民は、現在も塩害、風害を感じており、海浜部での環境の厳しさを再認識して いる。今回の再生に当たっては、従来の飛砂・防風・防塩・防霧等の機能のみでな く、津波の減退機能を付加した海岸林の造成が必要である。津波減退機能は、林帯 幅は 200m以上から高い効果を発揮する事が明らかになっており、海浜部の林帯幅 は最低 200mにすることが望ましい。 海浜部の転倒木の調査結果から地下水面とクロマツ支持根(垂直根)とは、ほぼ 一致することが言われている。我々が実施した転倒木の根の深さ調査からは地下水 位が1m前後であると推定された。クロマツ成木本来の支持根(垂直根)深は、3 m~5mにも達する。従って地盤高は、少なくても地下水位から最 低3m程度にす る必要がある。以上のことから転倒した場所では少なくても2mの盛土が必要であ り、海浜部から内陸にむかって上り勾配の起伏を設けることが望ましい。 造成する森に関して; 上に述べたように、従来言われてきた海岸林の機能に津波の減退機能を特に付加 した海岸林の造成が求められている。 従来の防災機能:●潮風を遮断する 津波減退機能 ==>林分密度が濃いほうがよい。 :●根系の発達・形状比(樹高/胸高直径)が低い ==>林分密度を低くする ●枝下高が低い==>枝で津波を減速減退==>林分密度低い 従来の海岸林の植栽密度は 10,000 本/ha とされてきた。これは防災機能を考慮 して標準とされてきた。しかし、林帯幅を 200m に確保する場合は一律の植林方法 ではなく、将来成林した森林構成を考慮したゾーニングを考える必要がある。 考え方以下のとおりである。 ●汀線部では砂を止めクロマツ植栽木の防風木を兼ね繁殖力旺盛な低木アキグミ、 トべラ、ハマゴウ、ハマナス、ネズミモチ、マサキ等を・・・・・10,000 本/ha ●それに続く前縁部は早期に従来の防災機能を発揮するため、風衝に耐えるクロ マツを密に植える。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10,000 本/ha ●前縁部に続く森林のコアの部分は津波減退機能を併せ持たせた森づくりが必要 であり密度は低くしてよい。・・・・・・・・・・・・・5000 本~3000 本/ha ●内陸部の縁部は、マツ一辺倒による病虫害の回避、生物の多様性保全の意味から 広葉樹植栽とする。サクラ、コナラ、ケヤキ、クリ、カシワ等・・5000 本/ha 10 マツは抵抗性が望ましいが、十分な抵抗性苗の供給が望めない現状では普通苗も 併用せざるをえない。その場合は分けて植えることがのぞましい。マツノザイセン チュウは若い時には入りにくいので、20 年程度は問題なく生存生育していく。 植栽例(200m×50m=1ha 分) 200m 750 本 広葉樹 170 m 900 本 クロマツ 標準密度 (5000 本/ha) 低密度 クロマツ 4400本 (3000 本/ha) 広葉樹類 750本 低木類 500本 110 m 5650本 1500 本 クロマツ 中密度 (5000 本/ha) 50m クロマツ 高密度 (10000 本/ha) 2000 本 10m 500 本 50 低木 高密度 (10000 本/ha) m 海 浜 部 11 10 ヵ年計画 試算表 本プロジェクトでは 100ha に 50 万本の苗木を植えることで海岸林を再生する ことを目指し、育苗、植栽、保育管理、啓発普及活動 、人件費等で必要経費は 10 億円に及ぶ。 当法人には、企業・団体等との国内外における大規模植林プロジェクトの協働実 績は多々あり、例えば国内では山梨県県有林における「富士山の森づくりプロジェ クト」(100ha、平成 19 年~平成 28 年)では、既に必要な支援を得て、昨年全 ての植栽を終え、残る期間は保育作業のみとなっている。 本プロジェクトにおいては、それら実績と経験への信頼によって、既に多くの支 援者を獲得しており、特に今回、企業・団体からは、なぜ海岸林の再生が必要なの かを、それぞれの顧客に広報啓発する協力まで得ている。市民から小口の寄附 を集 める戦略を広範囲に展開して本プロジェクトへの募金を行い 、さらに、日本国内津々 浦々のみならず、世界各地に存在する海岸林への理解 を得たいとも考えている。 12 オイスカとの協働による比較優位性 当法人が海岸林再生プロジェクトを実施した場合、以下のような効果が期待できる。 ○有効性 ・人工構造物ではない、復旧に時間を要するライフラインの再生に早期着手 ・名取市全域の大きな事業量の実行(大規模面積、育苗~植林~育林の一貫施業) ・県内種苗生産量増加に貢献、担い手の雇用創出、女性の参画 ・当プロジェクト支援の国内外の大口・小口支援者が続伸している状況 ・オイスカの国内外における植林プロジェクトでの経験と長期支援の実績 ○持続性 ・10 年にわたる長期間安定支援 ・地元被災地住民との意思疎通(「名取市海岸林再生の会」とオイスカとの協働) ・地元小学生・中学生、高校生などの青少年人材育成 (環境配慮・地域社会貢献型人材) ・オイスカ宮城県支部の存在(設立より 31 年) ○妥当性 ・日本森林史上で類のない森林被災面積、特に宮城県南部の被害の甚大さ ・国の方針「みどりのきずなプロジェクト」(民間団体との協働) ・400 年来継続された海岸林保全の歴史 ○効率性 ・民間資金と活力を導入した国・地方自治体の復興計画への協力 ・NGO としてのフットワークの良さ (オイスカが持つ行政・企業・団体等との協働の経験、調整力、計画力、 企画実行力、ネットワーク、支援企業等の広報啓発力などのフル活用) ○インパクト ・地元被災地住民が実質的に主役であることへの共感性・メッセージ性 ・国際交流、人の往来を通じた地域活性化 ・森づくり・人づくり・ふるさとづくりの具現化 ・全国各地区・世界の海岸林保全活動に対する理解促進 13 提案書に係わっている主な人々 氏 名 1 鈴木 英二 名取市海岸林再生の会 会長 渉外全般 2 大友 英雄 名取市海岸林再生の会 副会長 第 1 育苗場班長 3 櫻井 重夫 名取市海岸林再生の会 副会長 第 2 育苗場班長 4 高梨 仁 名取市海岸林再生の会 幹事 育苗技術 5 森 清 名取市海岸林再生の会 幹事 育苗技術 6 太田 猛彦 東大名誉教授 7 川邉 役 洋 職 事業における役割 農学博士 林野庁 海岸林再生に係わる事項の助言 海岸防災林の再生検討会座長 指導、本提案書監修 新潟大学農学部教授、農学博士、 飛塩・飛砂調査監修 林野庁海岸防災林の再生検討会委員 8 権田 豊 9 佐々木 10 太田 11 菅 勝義 清蔵 文彦 新潟大学農学部准教授、農学博士 飛塩・飛砂調査 宮城中央森林組合業務部次長 緑化技術指導・助言 宮城県農林種苗農業協同組合 育苗技術指導・助言 組合長 NGO アース・ブレークスルー 広報啓発・資金獲得アドバイザ 代表理事 ー、飛塩・飛砂調査 12 塚本 公雄 プロカメラマン 広報記録 13 渡辺 忠 オイスカ代表理事・副理事長 全体統括、海外広報 14 亀井 昭伍 オイスカ宮城県支部会長 広報啓発、資金確保 15 小野 喜代寿 オイスカ宮城県支部事務局長 広報啓発、資金確保 16 佐々木 オイスカ名取事務所統括 育苗・緑化事業統括 廣一 (元東北森林管理局) 14 17 清藤 城宏 オイスカ緑化技術参事 農学博士 育苗・緑化計画立案・技術指導 (元山梨森林総合研究所) 18 神山 敏夫 オイスカ監事 税理士・公認会計士 (神山会計事務所) 19 林 20 吉田 21 鈴木 久美子 オイスカ広報室長 広報啓発企画、資金確保 俊通 オイスカ啓発普及部課長 総合企画立案、資金確保 昭 オイスカボランティア 海外広報 (元フォーリンプレスセンター) 22 河野 善彦 オイスカボランティア 総合企画立案アドバイザー (元国際協力銀行) 23 渕上 松枝 オイスカボランティア 本部事務補助 24 木邑 優子 オイスカボランティア 本部広報事務補助 25 千葉 順子 オイスカボランティア 本部事務補助 26 秋山 キナ オイスカ名取事務所ボランティア 広報啓発、育苗・緑化事業 15 提案の根拠とした資料 本提案は以下の報告を根拠に作成しております。 報告書名 1 2 3 発行年 名取市震災復興計画 平成 23 年 10 月 名取市 みやぎ森林・林業の震災復興プラン 平成 23 年 10 月 宮城県 今後における 海岸防災 林の再生 につい 平成 24 年 2 月 東日本大震災に係る海 て 4 5 発行 津波と海岸林に関する調査研究事業 備考 岸防災林の再生検討会 平成 24 年 1 月 森林保全・管理技術研 究会 海岸防災林に 適した植 栽樹種に 関する 平成 24 年 3 月 宮城県森林整備課 平成 21 年 11 月 宮城県林業技術センタ 調査報告 6 宮城県林木育種事業推進計画 ー 7 クロマツ海岸林 の管理の手 引きとその 考え方 平成 23 年 3 月 森林総合研究所 8 日本の海岸林の現状と機能 平成 13年 近田文弘 日本 海岸 林 学会 9 今後における海岸防災林の再生 平成 24 年 3 月 RINYA 10 みどりのきずな再生プロジェクト構想 平成 24 日 5 月 林野庁 11 海岸林とともに生きる 平成 24 年 4 月 月刊 OISCA4 月号 12 チリ地震津波における防潮林の効果に関する考察 昭和 36 年 5 月 宮城県農業試験場 13 ふるさと下増田物語 平成 19 年 3 月 下増田公民館長鈴木英二編著 14 ふるさと北釜物語 平成 16 年 12 月 星 「愛林」碑 昭和 34 年 3 月 *名取市広浦畔ほか * 16 善吉 オイスカの概要 団 団体名 体 概 公益財団法人 要 オイスカ 〒168-0063 東京都杉並区和泉3-6-12 (本 部) TEL:03-3322-5161 FAX:03-3324-7111 団体の所在地・連絡先 〒981-1201名取市下増田字北原東493-2(名取事務所) TEL:022-395-7811 FAX:022-395-7817 代表者 氏 名 理事長 利弘 昭和44年 5月 12日 (任意団体 昭和36年 10月 設立年月日 団体概要 中野 主にアジア・太平洋地域で農村開発や環境保全活動を展 開しています。特に、人材育成に力を入れ、各国の青年が 地域のリーダーとなれるよう研修を行っています。オイス カの研修を修了した各国の青年は、それぞれの国で農村開 発に取り組んでいます。国内では、農林業体験やセミナー 開催などを通しての啓発活動や、植林および森林整備によ る環境保全活動を展開しています。 会 員 個人会員 主な活動地域 アジア・太平洋・南米諸国等 これまでの 主な活動内容 6日 ) 3199 名、法人会員 1600 名 30の国と地域 【平成23年度】 海岸林再生プロジェクト開始(3月) 富士山の森づくり(管理面積100ha)植栽完了(6月) オイスカ創立50周年(10月) 緑化活動開始より30年 「子供の森」計画開始より20年。平成3年(1991年)以 降の参加校が4,410校になった。 インド洋大津波被災地のインドネシア・アチェ州で、長期 復興支援プロジェクト完了 【平成22年度】 公益財団法人へ移行(2月) 国連生物多様性条約事務局と基本協約締結(10月) 昭和55年(1980年)以降の累計緑化活動実績15,400ha。 (皇居の約108倍) 日本国内研修生受入人数が4,000名を超えた。 日本国内森林保全活動として、19都道府県37ヵ所で実施。 ホームページ 有 http://www.oisca.org/ http://www.oisca.org/kaiganrin/ 17 (海岸林) 名取市海岸林再生の会の概要 団 体 概 要 団体名 名取市海岸林再生の会 団体の所在地・連絡先 〒981-1201 名取市下増田字北原東493‐2 TEL:022-395-7811 代表者 氏 名 会長 鈴木 (第1育苗場) FAX:022-395-7817 英二 設立年月日 平成24年 2月 29日 団体の目的 平成23年3月11日に発生した「東日本大震災」 による被害を受けた海岸林の再生ならびに 名取市の地域社会の復興を目的とする。 会 員 個人会員 23名(育苗労務に携わる人を中心に) 第1育苗場:名取市下増田字北原東493-2 主な活動地域 第2育苗場:名取市高館吉田字宮神明219 (北釜耕人会) 平成23年 11月28日 宮城県山林種苗生産事業者登録講習会10名受講 12月16日宮城県農林種苗農業協同組合に3名加入承認 これまでの 主な活動内容 平成24年 2月1日 2月29日 3月9日 3月30日 4月26日 4月28日 育苗場整備開始 名取市海岸林再生の会発会式 県よりクロマツ種苗2kg払い下げ 播種 育苗場お披露目式 発芽確認 18 心から笑顔を求めて、新たな未来へ 19
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