「夢なき者に進歩なし」 ~チャレンジを続けるプロのコメ農家集団~ べい しょうない 有限会社米 シスト 庄 内 (庄内町) 1 受賞者の概要 米シスト庄内は、旧余目町内でも比較的規模の大きい認定農業者8人が設立し た農業生産法人で、水稲の収穫・乾燥調製作業を共同化するとともに、米の共同 販売や米を原料とした加工品の製造・販売等を行っている。 米の単作地帯において、与えられた環境と自分たちの強みを分析し、進むべき 方向を検討、実践してきた。全国にネットワークを持つ社長の情報力と強力なリ ーダーシップのもと、新たな分野であってもチャンスを捉えて迅速に意思決定し、 実行している。また、見込みがないと考えれば、早期に撤退を決断してきたこと が、現在の成功に結びついている。 2 活動内容 (1)オリジナルブランド「めだかのお米」の販売 米シスト庄内では、会社の定めた栽培基準に従って各構成員が生産した特別栽 培米を会社が買い取り、検査・精米して販売する経営形態をとっている。現在は、 構成員以外からの収穫から乾燥調製までの受託分を含めると約 100ha の米を扱っ ている。 法人設立当時、地元の小学生が地域に棲息していた「クロメダカ」の保護活動 を行っていたことから、めだかを環境に配慮した米づくりの象徴として、 「めだか のお米」のブランドで、主に県外の外食チェーンや個人顧客に販売している。 (2)米を原料とした加工品の開発 平成 11 年に、当時、米を販売していた老人ホームからの要望を受けて、玄米を せん 24 年には2人の若手社 加工したポン菓子「すっぴん煎 」を開発した。また、平成 ひゃく べ い 員が中心となって、米粉 100%のかりん と う「かりんと 百 米 」を商 品化している。 特に「かりんと百米」は首都圏の百貨店や生協でも販売され、順調に売上を伸 ばしており、加工施設における地域の雇用創出にもつながっている。 3 今後の発展方向 設立時は 40 歳代だった構成員もほとんどが 60 歳代になったことから、現在は 各構成員が行っている水稲の作付けを会社に移行し、将来的には会社が生産から 加工・販売までを一貫して行う体制を目指している。これにより、現在の構成員 がリタイアしても、外部からの雇用を拡大しながら、経営を維持・発展させてい きたいと考えている。 ひゃくべい オリ ジナ ルブ ラン ド 「め だか のお 米」 米粉 100%の「 かり ん と 百 米 」
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