編集後記 - 全国老人保健施設協会

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2015年
6月15日 現在
第
イー・ロウケン
262
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編 集 後 記
ロボットといえば、子どもの頃、鉄腕アトムを
事はどうなる?」と題してロボットについて語っ
見ながら夢のような科学の世界に憧れたものであ
ていた。
「この数年の目覚ましいテクノロジーの
る。ところが、今では介護現場にも役立つロボッ
進歩は経済を豊かにし、我々は楽ができ、素晴ら
トが開発され身近なものとして語られるように
しいことがいっぱいである。ただし、厄介な問題
なった。人手不足時代の中で、介護ロボットの普
もある。ロボットのために職を失う人が出る。ロ
及が高齢者の自立支援や介護者の負担軽減につな
ボットはものを買わないし税金を納めない。格差
がることに加えて、将来の基幹産業としての経済
を広げることになる、不平等な世界になる等々…。
効果が大きく期待されているからであろう。
しかし、情報社会の中で、人はその厄介な事実を
第26 回全国介護老人保健施設大会 神奈川in
知り危機感を持ち、必ずそれに立ち向かえる」
。
横浜では、すでに介護ロボットを導入している老
ざっとこんな内容であった。
健施設の発表を聞ける。また今回は、世界で初め
便利さゆえに失うものもあることを我々は知っ
てロボットスーツを開発した筑波大学の山海嘉之
ている。だからこそ、人は賢明になり人にしかで
教授の記念講演も予定されており楽しみである。
きないことを大切にしなければならない。介護現
ところで、
「スーパープレゼンテーション」と
場の我々も倫理観・感性・創造力などを磨きなが
いうテレビ番組をご存じだろうか。 4 月 1 日に放
ら、さらに多職種協働を進めていくことが重要だ
映されたプログラムでは、マサチューセッツ工科
と思う。テクノロジーが進歩すればするほど人間
大学のアンドリュー・マカフィー氏が「未来の仕
力が問われている。
月刊 全国老人保健施設協会機関誌
平成27年7月号 (第26巻第4号 通巻240号)
定価1,000円 (税・送料込)
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(美原恵里)
編集発行人―東 憲太郎 発行所―公益社団法人全国老人保健施設協会
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