編集後記 - 全国老人保健施設協会

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イー・ロウケン
2015年
10月15日 現在
第
270
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編 集 後 記
初秋の晴れた空の下、横浜・みなとみらいのパ
の老健施設の職員による演題発表である。今年は
シフィコ横浜で、
「第26 回全国介護老人保健施設
1,347 もの演題が集まった。その内容はそれぞれ
大会」が開催された。大会のテーマは「高齢者が
の演題発表者を含めた老健施設職員が日々医療と
輝く未来を」
、サブテーマは「お洒落に!スマー
介護の現場で積み重ねた取り組みの結晶である。
トな連携!」
。介護保険制度発足以来15 年の時を
「在宅支援と地域連携」をテーマとした発表は
経て、
“みなと横浜”の地ならではのテーマであ
100 題を超えた。
る。
在宅復帰・在宅支援は老健施設誕生に際して、
筆者が平成 8 年第 7 回神戸大会を取材して以来、
老健施設が高く掲げた旗印の一つである。制度や
全国大会の会場には常に、荒削りではあるが溢れ
報酬体系の変遷の中で、評価の方法は変わっても、
るような熱気が流れていた。そこには、
“病院”
その理念は不変だ。在宅復帰に当たっては入所者
ではさまざまな制約で実現しなかった“入院治療
ごとにさまざまな状態像や事情が存在する。在宅
の必要はなくても、リハビリ、看護、介護が必要
復帰率に目をやりながらも、1 ケースごとに入念
な高齢者のための新たな仕組みづくり”の探究者
な評価を経ての在宅復帰への取り組みが求められ
としての自負と誇りがあった。介護報酬改定マイ
る。
ナス、深刻化する人材不足に直面する今だからこ
「復帰率も、質も!」
そ、老健施設に失ってほしくないのは、大会会場
時代の先駈けとなる老健施設の役割は重い。
に流れていたあの熱気である。
ふっと老健施設誕生の礎となった老健施設モデル
26 回を重ねる全国大会の大きな見所は、全国
事業の“七人の侍”の顔が胸に浮かんだ。
月刊 全国老人保健施設協会機関誌
平成27年11月号 (第26巻第8号 通巻244号)
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(窪倉憲子)
編集発行人―東 憲太郎 発行所―公益社団法人全国老人保健施設協会
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