メートル・ド・セルヴィスの会 寄稿 第 15 回メートル・ド・セルヴィス杯優勝コメント 今回の第 15 回メートル・ド・セルヴィス杯は、自分にとって 2 度目の挑戦でした。前回の第 14 回大会では、3 位と いう結果に終わったことが悔しく、この 3 年の間に表彰台の頂を常に目標とし、練習を積み重ねてきたことが礎となっ たと思います。 前回の大会までは、決勝は「レストラン形式」でしたが、今大会よりCGB 世界大会にならった「アトリエ形式」となっ たことにより、これまで以上に個々の技術と知識の深識が求められたと思います。前回とは違う練習法を取り入れ、 より一層の技術向上に努めました。練習は就業後に行っていましたが、自分一人ではなく、材料を用意してくれるキュ イジニエやサポートを行ってくれたサーヴィススタッフ、そして様々な質問や指摘をしてくれたお客様役と、レストランを 形成する“メチエ”と“クリヨン”の存在なくしては技能の向上には繋がらなかったと思います。この場を借りて御 礼を申し上げます。 今大会より学生部門が設けられたことにより、業界に旅立つ前の学生時代よりコンクールの存在に触れ、将来的に プロ部門のレベルを押し上げることになるのではないでしょうか。 前大会、また今大会を通じてつくづく感じるのは、実力があるからコンクールに参戦し、入賞するのではなく、まず 参加ありきだということです。コンクールは目の前に大きな課題を投げかけてくれます。課題をクリアするためには、練 習を積み、ステップアップしていく過程でまた新たな課題が生まれ、参加表明から予選を経て決勝までの期間の中 で自分自身が成長していくのが分かります。また、ひとつひとつの課題に自分の得点が明示され、審査結果が出る ので、自分の実力を知る試金石としても役立ちます。今後もたくさんのサーヴィスパーソンがコンクールに参加される ことが、個々の実力だけでなくサーヴィス業界の底上げに繋がっていくと考えます。私もコンクールを通じて、素晴ら しいコンクール仲間ができました。業界の方々と知り合いになり、ネットワークが広がることが最高の副賞かと思います。 2014 年 吉日 【辻調グループ】エコール 辻 大阪 辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ 助教授 三浦 和也
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