R EVI EW O F O P E R AT I O NS 2014 年度部門別営業概況 セ メント事 業 国内・海外とも増収ながら、 国内は減益に 当期のセメント国内需要は、 民間設備投資が緩やかに回復した一方、 人手不足等に伴う工事の 遅れや、消費税率引上げによる住宅投資反動減などが影響し、4,555万トンと前期に比べ4.5%減 少しました。その内、 輸入品は50万トンと前期に比べ33.1%減少しました。また、 総輸出数量は942 万トンと前期に比べ10.7%増加しました。 このような情勢の下、当社グループにおけるセメントの国内販売数量は受託販売分を含め1,596 万トンと前期に比べ4.2%減少しました。輸出数量は297万トンと前期に比べ0.2%減少しました。 以上の結果、 一部の連結子会社の決算期変更による増収分と合わせて国内セメント事業の売上 高は4,121億7千1百万円、 前期比151億2千7百万円の増収となりました。営業利益につきましては、 販売数量の減少に加え、 変動費、固定費等の増加により、330億8千万円と前期比130億3千2百万 円の減益となりました。 海外につきましては、米国西海岸のセメント、生コンクリート事業は、多くの地域で出荷数量が伸 び、 市況も概ね回復傾向を示して ます。中国のセメント事業は、 一部で価格競争激化や需要低下 の影響を受けました。ベトナムのセメント事業は、 回復基調にある内需に支えられ、 堅調に推移しま した。フィリピンのセメント事業は、 電力価格上昇等の影響を受けました。 以上の結果、海外セメント事業の売上高は1,585億9百万円、前期比205億4千7百万円の増収と なりました。営業利益は米国市場の伸びや為替の影響などにより、71億7千万円と前期比69億3 千5百万円の増益となりました。 ▌ 売上高 5,706億81百万円 前期比356億74百万円の増収 ▌ 営業利益 402億51百万円 前期比60億96百万円の減益 資源事業 骨材の出荷が前期を下回る 骨材事業は、軽量骨材等の出荷が増加したものの、主として首都圏で需要が伸びず、販売数量 は前期を下回りました。 鉱産品事業は、 鉄鋼向け石灰石の出荷等が堅調に推移し、 販売数量は前期を上回りました。 建設発生土処理事業の受入数量は、 前期を下回りました。 ▌ 売上高 6 A N N UA L R EP O R T 2 0 1 5 959億57百万円 前期比20億75百万円の増収 ▌ 営業利益 67億8百万円 前期比1億86百万円の減益 環境事業 震災関連の廃棄物処理がほぼ終了 災害廃棄物処理を除く環境事業については堅調に推移しましたが、災害廃棄物処理が概ね 終了し、減収・減益となりました。 ▌ 売上高 747億87百万円 前期比286億46百万円の減収 ▌ 営業利益 74億74百万円 前期比9億58百万円の減益 建材・建築土木事業 減収ながら、 増益を確保 ALC(軽量気泡コンクリート)の市況が改善し、建築材料は堅調に推移しましたが、地盤改良等の 土木工事が着工遅れの影響を受けました。 ▌ 売上高 903億40百万円 前期比23億1百万円の減収 ▌ 営業利益 54億91百万円 前期比57百万円の増益 その 他 事 業 収益力が強化される 当事業は、セラミックス、不動産、エンジニアリング、情報処理、金融、運輸・倉庫、 スポーツ等の 各事業で構成されます。 セラミックス事業、運輸・倉庫事業は堅調に推移しましたが、前期にエレクトロニクス事業から 撤退したことから売上高は減少しました。 ▌ 売上高 817億64百万円 前期比19億96百万円の減収 ▌ 営業利益 56億34百万円 前期比19億41百万円の増益 TAIHEIYO CEMENT CORPORATION 7
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