平成26年 1月 No.2

1月10日(金):
3学期始業式で話したことです
お陰さまで、冬休み中は大きな事故もなく新校舎で3学期を迎えることができました。
始業式で話したことを抜粋しました。
初めに皆さんにうれしい報告があります。ステ-ジに向か
って左上の「校歌額」を見てください。これは、新体育館落
成記念として、本校同窓会から寄贈していただいたものです。
校歌をこよなく愛する美中生になってほしいという願いをこ
め、北町在住の書道家である福島十喜和先生に書いていただきました。美川中学校の宝
として大切にしていきたいと思います。
さて、今日は皆さんにとって新校舎初登校ということもあり、「美川中学校の歴史」と
新体育館出入口に掲げられた「質実 剛健」についてお話します。
まず校舎の歴史についてですが、この新校舎は3代目となる校舎で、初代校舎が建て
られていた同じ場所に建設されました。皆さんがこれまで学んできた校舎は2代目の校
舎です。本校は今年で創立63年目になります。
初代新校舎での初登校の様子が、記録として残っていので皆さんに紹介します。
「昭和26年1月8日、美川中学校333名、蝶屋中学校125名、湊中学校83名、
計541名の生徒は、期待と希望に胸を躍らせながら、いそいそと新校舎に登校し、新
しい木の香をかぎながら授業が開始された」。当時はまだ講堂や体育館もなく、卒業式は
美川小学校の講堂を借りて行われたとも書いてありました。
昭和29年11月1日、一町二村が合併し「新美川町」が発足しました。
そして、「昭和30年6月30日、現在のスポ-ツセンタ-の場所に、念願の体育館が
落成し、ここに美川中学校校舎の完成をみた。」と記録されています。
「質実
剛健」の銘板は当時の体育館舞台両袖に掲げられたものです。「質実」とは、
「生活態度に飾り気がなくて、真面目なこと」、「剛健」とは、「心が強く体もたくましい
こと」を意味します。
「質実」の左側に田谷書と書かれてあります。昭和30年~
38年の2期渡り石川県知事を務められた田谷充実という方が
書かれたものです。
「剛健」の左側には北村精一郎と書かれてあります。この方
は、朝日新聞社大阪本社の初代航空部長をされていた方で、田谷知事と旧制小松中学校
の同期生であったそうです。この銘板は、田谷知事と北村氏の両氏に寄贈していただい
たものです。「質実剛健」は本校創立以来の校訓です。
さて、今日から3学期、1年を締めくくる大事な学校生活が始まります。
3年生の皆さんは、いよいよ高等学校に進むための試験が迫ってきました。2年生・1
年生の皆さんは、今の学年をしっかりと締めくくり、上級生へ進級するための心の準備
をしっかりと創るときがきました。
校訓「質実剛健」にもあるように、「自分にできることを継続することで心を強くし、
それを自信に変えていってほしい」と思います。
3学期は、学校にとっても皆さんにとっても1年を締めくくる大事な時期になります。
是非、来年度につながるように残り3ヶ月を大切に過ごしてほしいと思います。