2015.11.20|家庭における男性の配偶者への責任

東京ジャーミイ金曜日のホトバ
2015 年 11 月 20 日
家庭における男性の配偶者への責任
親愛なるムスリムの皆様。私たちは人間として、
節)と命じられています。男性は妻がよいこと、
正しいこと、素晴らしいことを学び、その教養を
預言者たち
お互いに対する権利や責任を持つように、家族の
一員としても互いに対していくつかの義務を負っ
増すことができるよう、条件に応じて努力を払わ
ています。預言者ムハンマド(アッラーのご満悦
なければなりません。正しい知識なくして正しい
がありますように)は、この点について別れの説
崇拝行為はあり得ないため、特に宗教的な項目に
教で次のように表現されています。「男性は女性
おける知識の不足を解消するため、妻を助ける必
に対し、女性は男性に対し権利を持っている。女
要があるのです。男性は、家族を、物質的・精神
性の権利を保護し、このことについてアッラーを
的なあらゆるよくないことから守り、妻を初めと
畏れることをお勧めする。
して家族の人々に対し誠
あなたは女性たちを、アッ
全体規則)
実であるべきであり、ま
ラーからの信託として得た
OF ISLAM IS EASY
た彼らの隠している秘密
のだ」預言者ムハンマドが
を周囲に広めたりするこ
その重要性を鑑みて最後の
とはできないのです。
説教で私たちに助言してく
男性は、女性の天分の
ださった。この事柄に関し
性質に含まれる傾向に注
て私たちがなすべきことは、
意を払い、理解を示すべ
信託されたものに対し注意
きです。妻に示す敬意は、
深くあること、そして崇拝
その親戚たちに対しても
行為としての意識を持って
欠かしてはいけないもの
振舞うことです。
です。家庭の物質的・精神的安定を破壊する飲酒、
私たちが行なうことについて妻に相談すること、
賭博、姦通のような悪しき習慣から遠ざかってい
彼女たち、そして彼女たちの見解に重きを置くこ
ること、彼らをハラールである食べ物によって養
と、品を保ち敬意を持って話すこと、振舞うこと、
うこと、そして法が女性に与えている権利を行使
粗暴であったり、命令調であったり、相手を傷つ
する際に援助することは男性にとって重要な責任
けるような態度をとることを避けることなどがこ
です。笑顔で、礼儀正しく丁寧に振舞い、不要な
こに含まれるでしょう。預言者ムハンマドは「決
嫉妬を避け、皆がそれぞれ異なる個性を持ってい
して配偶者を殴ってはいけない。悪しき振舞いを
るという現実を受け入れ、寛容であること、必要
行なってはいけない。放棄してもいけない」と語
であれば家庭の仕事で妻を助けることなどは、あ
っておられます。
る意味では預言者ムハンマドに自らを似せようと
親愛なるムスリムの皆様。男性はどのような条
件にあろうと、妻とうまくやっていくことをその
することと評価することもできます。
今日のフトバを、あるハディーズの訳で締めく
原則としなければなりません、クルアーンでも、
くります。預言者ムハンマドは次のように言われ
「出来るだけ仲良く、かの女らと暮しなさい。あ
ました。「信者たちのうち信仰が最も完成されて
なたがたが、かの女らを嫌っても(忍耐しなさ
いるのは、道徳的に最も優れている人である。あ
い)。そのうち(嫌っている点)にアッラーから
なた方のうち最も尊いのは、女性たちに対して最
よいことを授かるであろう。」(婦人章第19
もよく振舞う人である」
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