電気研究同好会

電気研究同好会
電気研究同好会は、主に電気科の生徒が参加する同好会で、その活動は「ものづくり班」と「資格
取得班」に分かれます。
「ものづくり班」の活動
全国の工業高校の生徒が参加するジャパンマイコンカーラリーの全道大会(毎年11
月)に向けて、車の組み立てからマイコンのプログラム制御まで行います。競技は決め
られたコースの中でより速く走行し、順位を決めるものです。全国大会に出場できるよ
う上位入賞を目指して頑張っています。
「資格取得班」の活動
資格取得班は、電気の司法試験とも言われる難関の電気系資格である電気主任技術者
試験の合格を目指して主に活動しています。工場、病院、ビル、商店、学校、太陽電池
や風力を含む発電所など、高い電圧(高圧)を扱っているところでは、感電や火災防止
のために専門知識と技能を有する者が、法律により電気設備の工事・維持・運用の監督
を行わなければならないことになっており、これらの資格として電気主任技術者があり
ます。需要が高い資格のため、就職してから会社で取ってくれと言われることもありま
す。
電気主任技術者試験は、工業大学電気工学科卒業レベルの第一種から工業高校電気科
卒業レベルと言われる第三種までの三段階に分かれていますが、第三種電気主任技術者
(通称、電験三種)でも試験内容が他の電気系資格よりかなり難しく、また広範囲で出
題されるため、社会人を含めた合格率が例年10%ほどであり、工業高校生の現役合格
は滅多にありません(少なくとも過去3年、道内の工業高から現役合格者はいません)。
現在、試験科目は4科目(「理論」、「電力」、「機械」、「法規」)あり、各科目に科目合
格制度があるため、
・1年生では「法規」
・2年生では「理論」+「電力」
・3年生では「機械」
に科目合格できるように指導しています。
資格取得班は今年、1年生11名、2年生3名、3年生2名が参加し、平日は放課後
2~3時間、土日は4時間の講習を電気科の先生が行っています。
電気の難関試験に挑戦し、卒業時に実力をつけ、ついでに資格を取得したいと思って
いる中学生は、札工の電気科に入って、是非入部してみてください。
講習風景の写真①
写真②
1年生電気科 K君の感想
僕は今年の5月に電気研究同好会に入部しました。最初は、すごく難しいと
聞いていた電験三種の勉強について行けるか不安でしたが、先生の分かりやす
い講習と面白い体験談で、楽しく知識を身に付けることができています。また、
部活内の雰囲気はとても明るく、先輩方も優しく、みんな仲良く、とても勉強
がしやすい環境です。
電気研究同好会は資格に興味がある人にはとても魅力的だし、何よりも楽し
く勉強ができるところが良いところだと思います。僕は電気研究同好会に入部
したことで講習から得る知識はもちろん、勉強の面白さも少しずつ学ぶことが
できています。これからももっと知識を身に付けられるように勉強を頑張って
いきたいです。
2年生電気科 Mさん(女子)の感想
電気科に関する知識をもっと身に付けたい、電験三種の資格取得に挑戦した
いという思いからこの同好会に入ることを決めました。勉強を始めたばかりの
1年生の頃に難しいと悩んでいた問題も、2年生になった今の自分が見ると理
解できるものがいくつかあります。そのような時、「力をつけることができた」
「電気研究同好会に入って良かった」とうれしい気持ちになります。
学ぶ内容は広く、独学で解くのは厳しい問題が多いので、先生達が丁寧に教
えてくれるこの環境があるからこそしっかりと取り組めるのだと思います。ま
た、他のメンバーと一緒に学習する方が楽しく、相談し合えることも良い点だ
と感じました。
これからも電験の勉強も含め、様々なことを学んでいきたいです。
3年生電気科 S君の感想
電気研究同好会の資格班では、第三種電気主任技術者という電気の資格の中
でも非常に難易度の高い資格を取得するために、日々努力を続けています。こ
の第三種電気主任技術者の試験はよく「電験三種」と呼ばれています。電験三
種の勉強は一問一問がハイレベルでとても大変ですが、先生方に教えてもらい
ながら、自分でコツコツと努力を積み重ねれば、必ず誰でも受かります。また、
電験三種の勉強をすることで、電気系の教科の予習にもなるので、電気系の授
業をとても理解しやすくなり、テスト勉強もとてもはかどります。さらにこの
資格は、社会的にも非常に評価が高いので、電験三種に受かることができたら
就職の時にも心強い味方になってくれると思います。
電験三種は難しいですが、合格すればその難しさに見合う価値はあります。
高校で何か大きな資格を取って結果を残したいと思っている方は是非入部して
みてください。