PRESS RELEASE 微小デブリ計測衛星 IDEA

PRESS RELEASE
微小デブリ計測衛星 IDEA-1、2016 年後半打ち上げ確定
2015年9月24日(シンガポール) – アストロスケール社は、九州大学 花田研究室のコ
ンセプトをベースとする微⼩デブリ計測衛星IDEA-1(イデア・ワン) を2016年後半に打
ち 上 げ る。 本ミ ッ ション は 、 微⼩ デブ リ 環境モ デ ル を動 的に 構 築する こ と によ り 、
宇 宙 機 の防 護設 計 や衝突 被 害 を最 ⼩化 す るため の 運 用と いっ た デブリ 対 策 を適 切 に
⾏うことを目的としている。
IDEA-1 は 、 100um か ら 数 mm の 微 ⼩ デ ブ リ を 検 出 可 能 な セ ン サ ー 「 フ ィ ル ム 貫 通 型
微⼩デブリセンサー」、 Space Debris Monitor(SDM)を使って計測を実施する。この
センサーは、有限会社QPS 研究所と株式会社IHI の共有特許に基づき、宇宙研究開発
機 構 (JAXA) が 研 究 開 発 ・ 製 造 し た 微 ⼩ デ ブ リ の 衝 突 検 知 セ ン サ ー で あ る 。 ⾯ 積 約
1000cm 2 のポリイミドフィルム上に50um幅の導体線が100um間隔で約3300本プリン
トされている。
SDM に微⼩デブ リが 衝突する と貫通 孔が⽣ じて導体 線が切 断され る。導体 線の導通
状 態 を 定期 的に 調 べるこ と で 、い つ・ ど のよう な 微 ⼩デ ブリ が 衝突し た か 、そ の 時
の セ ン サー の有 効 ⾯積と 共 に 知る こと が 出来る 。 導 体線 の切 断 本数か ら 、 衝突 し た
微 ⼩ デブ リ 自体 のサ イズ を 推定 す る。 衝突 時刻 か ら、 微 ⼩デ ブリ の分 布 を推 定する。
IDEA-1 は、Dnepr ロケットで打ち上げられ、⾼度 600-800k m を掃引する
軌 道 に 投 入 さ れ た 直 後 か ら 計 測 を 実 施 、 約2年 間 に わ た っ て 運 用 を す る 。 計 測 し た
デ ー タ は 地 上 に 送 ら れ 、 九 州 大 学 を 中 心 に 解 析 を ⾏ う 。ASTROSCALE社 は 、 解 析
デ ー タ を 活 用 し て⼈類の宇宙利用開発に伴う微⼩デブリの脅 威 の 低 減 に 貢 献 す る こ
とを目指す。
ASTROSCALE社について
ASTROSCALEは、スペースデブリの増加に対して革新的なソリューションを開発すること
を目的として2013年に設⽴されたシンガポールを拠点とする⺠間の宇宙事業会社です。積
極的に宇宙環境の持続的活用に貢献することをミッションとし、 スケーラブルでコスト効
率の良い軌道上サービス技術を作り、安全に最も危険な宇宙ゴミを除去することを目指して
います。 また、 既存の技術では正確に追跡することができない、微⼩デブリの重要なデー
タを計測するための技術を開発しています。シンガポール中心地の本社、そして東京の新し
い製造施設では、 2016年の実証実験を目指し、準備を進めています。
本件に関するお問い合わせ︓
担当者︓⼭崎 泰教(やまざき やすのり)
+65 8309 9612 | [email protected]