CHEMO「rHERAPY VOL.15NO.5 Sulfamethoxypyrazineの 金 571 基 礎 的 検 討 政 泰 第1報 弘 岡山大学医学部微生物学教室 河 部 靖 ・金 沢 保 ・大 郷 利 治 池 田 友 久 ・佐 藤 勝 工 一ザ イ株式会社研究所 (昭 和42年4月22日 1961年Farmitalia社 のBERTAZZOLIら1)は2-su1- 受 付) 塗 抹,37℃ に24時 間 培 養 後 のMICを 求 め た。 結 核 菌 fanilarnido-3--methoxypyrazine(sulfamethopyrazine に 対 す る抗 菌 試 験 は 試 料 の 各 希 釈 液0.5mlを10%ア (SMP))が ル ブ ミン加DUBOS培 新 しい 興 味 あ るサ ル フ ァ剤 で あ る こ とを 発表 した 。 す な わ ち 彼 等 の 報 告 に よ れ ばSMPはFarmitalia 小jli培地 上10日 社 研 究 陣 が は じ め て 合 成 し た も の で あ り,持 続 性 で経 口 culesisBCG株 投 与 時 の 吸 収 も よ く血 中 濃 度 が 高 い こ と,さ らに動 物 の 実 験 的 感 染 症 に 対 しす ぐれ た 治 療 成 績 を 示 し,急 性毒性 も低 く長 期 投 与 に た え られ る な ど 数 々 の 特 徴 を あ げ て い る。 地4.4m1と 混 じ,こ れ らに1% 間前 培 養 したMycobacteriumtuber・ の 菌 希 釈 液(菌 量2mg/ml)0.1mlを 添 加,37℃ に10日 間培 養 後MICを 判 定 した ◎ な お対 照 にはsulfadimethoxine(SDM)お fisomezole(SIM)を 以 上 の方 法 に よ り得 た 試 験 成 績 を 第1表 に 示 した。 畷 ⊃ 細]雪 B血 20%,お SMP 2-sulfanylamido-3-methoxypyrazine 次い でGHIONEら も2》SMPは 清 蛋 白美 存 下 に お け る 抗 菌 力 MUELLER-HINTON培 ℃H30《N/ 他 の サ ル フ ァ剤 に比 較 C.細 判 定 した 成 績 を 第2表 菌の増殖曲線に及ぼす影響 第1表SMPのinvitro抗 菌力 MIC(mcg/ml) 欧 州 を は じめ 米国 で も臨 床 が 行 な わ れ,そ の臨 床 成 績 に 関 して は枚 挙 SMP っ き諸 種 の基 礎 実 験 を行 な う機 Control Bacteτia ∫ 会を得た の で本 報 告 で はinvitroに お け る 抗 菌 性,蛋 白結 合性 及 び血 球へ の 吸着 性,急 性 毒 性,さ らに 実 験 的 StaPhylococcusaureus209P MicrococcusプlavusPCI1216 感染症 に 対す る治 療 効 果 に つ き こ こに と りまと め て報 告 Sarcinalu彦 θσPCI1001 する。 Baci〃us3霊 のtilisPCI219 〃 最 小 発育 阻 止 濃 度(MIC) が50% 発育阻 害濃 度 で表 現 した り,DIMARCOら3)は37℃ 〃30蕗 に 〃Para彦 殴し抗菌 力に 大 差 の な い こ とを 報 告 して い る。 しか しい 出 方 法 とか け は な 圓てい るた め あ ま り参 考 に な らな い と思 わ れ る。 著者 らは 一一般 細 菌 に 対 す る 抗 菌 試 験 はMUELLERilNToN培 地(Difco)を 使 用 し,菌 数4∼8×104cellsl nlの 菌液 よ り1白 金耳 量 を薬 剤 含 有 の試 験 平板 に 画 線 雇MATSUNAGA* SalmenellatyPhimuriu甥1406 72時 間 と い う長 時 間 培 養 の 結 果 を 他 の サ ル フア 剤 と比 ずれ も著者 らが 実 施 して い るMIC算 〃K-12 Shigレeliafiexneri2a 菌 力はBERTAZZOLIら1》 コ」 醜`A1015 〃 〃B8006 〃 」 餌 〃oγ麗鱗 Pアo彦eusvulgarisOX19 」Pseudomonasaeru8・ 1耀ンcobacterium如 *多 Il 502512.5 6.253.131.56 3.133.130.8 6.256.253.13 >200>20025 3.136.251.56 6.253.133.13 EscheγichiaceliO-111 1・ 」rnvitroに お け る抗 菌 性 SMPのinvitro抗 SDMISIM Drug にい とまな い ほ ど多 数 の報 告 が見 られ る現 状 で あ る。 著 者 らは今 回SMPに . 比 率 で添 加 し,代 表 的 細 菌 を用 い に 示 した 。 床的に も価 値 あ るサ ル フ ァ剤 で あ る こ とを示 唆 した。 この よ うに 新 し く注 目を あ び たSMPは 地 に 仔 牛 血 清 を それ ぞれ10% よび40%の て 前 述 と同 様 の 試 験 法 でMICを して感 染 防禦 効 果 が 特 に す ぐれ て い る こ とを強 調 し,臨 A・ よびsul-・ 使 用 した○ 伽 ・03σA3 うθアo解∫os`3BCG 剤耐性 赤痢菌 >200>200>200 >2002001001 200200100 200505(} 25256.25 2512.51.56 >200>200100 505050 CHEMOTHERAPY 572 第2表 SEP↑.1967 仔 牛 血 清添 加 時 に お け るSMPの 抗 菌 力(MUELLER-HINTeN培 地) MIC(mcg/m1) ISIM' SDM Drug SMP Calfserum%\ ・}・ Bactcria 一 contro1 馬、 、 ・2・14・ ・1・ ・12・14・i・1・ ・12・14・ 一 llllllI一 胃 50100200>20025252520012・52550>200 StaPhyloceccusauγeus209P Baごi〃ussubtilisPCI219 6.25ユ2.512.5256.252525503.1312.512.525 EscheγichiaceliK-12 3.ユ36.2512.5256,2512.512,5251.563.136.2512.5 ProteusvulgarisOXI9 沖1.図 2525505012.512.512.5251.563.133.136.25 細 菌 の増殖 曲線 におよぼサ L O.5 SMP 曳 60 36。6 39.0 40 20.0 50.0 20 9.3 53.5 23.3 61.6 4.9 87.8 0.9 94.5 0 { b 0 4 σ 1 血SDM 0 ウ召 堵 養 時 間(hr) 汁2図 細 菌 の増 殖 曲線 におよぼず SMPdi影 28.4 52.7 15.0 62.5 5.3 73.6 SMP 9.0 55.0 SDM 1.7 91.4 SIM 6.5 67.5 響 `Sa∼mome∼ 権 加 ゐ1〃マ01株 (錫,L。==鍛 鋤) ・ ・o-o-・,・SDM( -x-)←SIM( 0.5 そ れ20mcg加1,40mcg/m1,お _iン よ び60mcglmlと る よ う試 験 溶 液 を調 製,LAVIETES限 フ ァ ン膜 を通 じて0∼5℃ 培 養 時 間(hr) 細 菌 の増 殖 曲線 がSMPの ど の よ うなpattemの 適 量 を添 加 す る こ とに よ り 変 化 を うけ るか につ きSDM,SIM な らび にsdlmonellatyPhiHgq1株 サ ル フ ァ剤 の種 類 に よ り赤 血 球 吸 着 率 に 差 が 見 られ る 人 血漿 示 し,他 の サ ル フ ァ剤 と比 較 特 徴 の1つ と して い る。 限外濾 蛋 白結 合率 を 測 定 した。 す なわ ち新 鮮 人 血 漿 と試 料 液 を9;1の 比 に 混 じ血 漿 中濃 度 が それ 比較 しな が ら吸 着 率 を 測 定 した 。 す な わ ち 新 鮮 人 赤 血 球 の生 理 食 塩 水 浮 遊 液(ヘ マ トク リッ ト値55・0%)4m1に 適 量 の生 理 食 塩 水 お よびサ ル ブ ァ剤 試 料 液(生 理 食 塩 水 溶 液)を 加 え て 全 量 が6mlに 著 老 らは 新 鮮人 血 漿 を使 用 し,LAVIETES5)の 過 法 に よ りSMPの III・ 赤 血 球 吸 着率 か ど うか を検 討 す る 目的 でSMPとSDM,S1Mを 研 究 陣4)の 報 告 に よ る とSMPの して結 合率 の 少 い こ と を 強調 し,SMPの よ り比 色 定 量 を行 な つ た 。 な お 牛 血 清 も使 用 し て人 血 漿 の場 合 と全 く同様 示 した 。 を 使用 し II・ 蛋 白 結 合 率 で の 蛋 白 結 合 率 は66%を 間濾 過 を 行 ない ,濾 に して 蛋 白 結 合 率 を 算 出 した 。 これ らの成 績 を第3表 に た 結 二果 を そ れ ぞ れ 第1図 お よび 第2図 に示 した 。 Farmitalia社 に30時 な 外濾 過 装置 で セ ロ 液 をBRATTON-・MARSHALL法61Bこ と比 較 検 討 した。試 験 菌 と してはStaPhylecoccusaureUS 209P株 ㎜ く × 率B 合 鞠 結 五 -SDM( -x≒Pt-SIM( 濾過前濃度 ) Drug【A] 料(mcg/ml) 度 試 一 一 ゆ一cenか01 ・ 一 一・o・ 一 一〇-SMP(5MCS/m∼) ( .0{6 5の 濃]加 濾 (5プtaphllececcasaurecrS209P孫) OD1 蛋 白結 合 率 液鵡 第3表SMPの S〃 ρ の 影 響 な る よ うに す る と同時 に サ ル フ ァ斉膿 度 と して も100mcg' 6m1,200mcg/6m1・400mcg/6m1と れ の試 料 を調 製 した。 な る よ うそ れ ぞ CHEMOTHERAPY VOL.15NO,5 第4表SMPの 諏 蔽 くく 赤 血 球 吸 着 率 竺」SMP 吸着前 の薬 剤 濃 度(mcg16m1)( 赤 血 球 浮 遊 液) 100 吸着後 の薬 剤 濃 度(mcg/m1)( 上 清) 赤血球吸着率(%) 573 SDM 400 100 14.5 30.0 63.0 SIM 中 赤血球吸解 ≦ 鴇 200 400 100 200 ・36・ ・33 SDM N4-acetylSDM SIM N4-acetylSIM 1076 1265 4025 449 2057 3385 95 432 1340 110 742 2057 992 1472 2365 372 1911 3648 よれ ばSMPば よ りす ぐれ た 治療 効果(EDso)を 示 し た こ とを報 告 し,こ れ がSMPの 大ぎ な特 徴 で あ る とし てい る。 著 者 らは 今 回ブ ドウ球 菌,溶 血 性 連 よび 腸 炎 菌 を そ れ ぞ れ マ ウス に 感 染 させ て生 じた 感 染 症 に対 す る治 療 効 果(EDso)をSDM, SIMお N4-acetylSMP BERTAZZOILIら1)に 鎖 球菌(溶 連 菌),お 溶 解性 実 験 的 マ ウ ス 感染 症 に 対 実 験 的 マ ウス感 染 症 に他 のサ ル フ ァ剤 1.301.261.171.15 血球浮遊液全容積 り:赤 血 球 浮遊 液 の赤 血 球容 積 」@品1)1(7.Omcg/m1)1(m温1) SMP VI・ す る治 療 効 果(ED50) 望 一のX… (37℃) ㌔誕 400 13.2 27.0 55.0 14.2 30.0 62,0 ・・23…7… 第5表N4-acetylSMPの 間 目(観 察 終 了時) まで は 投 与 前 と くらべ て,な ん ら変 化 は 見 られ な か つ た 。 200 C:赤 血 球 浮 遊 液 の 薬 剤 濃 度7:赤 `:上 清(吸 着 後)の 薬剤 濃 度 時 間 後 か ら72時 よびsulfamethyzole(SMZ)と 比 較 しな がvら検 討 を行 な つ た 。 1)実 験動物 dd系 マ ウス(♂),体 重17土19の も の を1群 に1α 匹 使 用 した 。 2)試 験 菌 株 と動 物 へ の 接 種 血 液 寒 天 培 地 に 累 代 継 代 した ブ ドウ球菌(s彦aPhPtloeoe-・ eusaureusSMITH株 この よ うに 調 製 した 薬剤 含 有 の赤 血 球 浮 遊 液 を室 温 に 参,溶連 菌(StreptococcushemoIPt- ticusS2s株),お よ び 腸 炎 菌(Salmonellaenteritidis 30分 間放 置 して 薬 剤 の 吸 着 を 完 結せ し め た の ち,注 意 S-11株)よ して低 温で 遠 沈 し上 清 を と り蛋 白結 合率 測 定 の場 合 に準 mlに り そ れ ぞ れ1白 金 耳 量 を 肉汁 ブ イ ヨ ン4.5 じて比 色定 量 し赤 血 球 吸 着 率 を算 出 した。 そ の成 績 を第 した 。 ブ ドウ球 菌 お よび 腸炎 菌 の場 合 は原 液 を,溶 連菌 接 種 し,37℃ に18時 の場 合 は 原 液 の104倍 4表 に示 した 。 IV・N4… LD50に アセチル体の溶解性 サル ファ剤 のN4一 アセ チ ル 体 が 水 に対 す る溶 解 性 の悪 mouse量 接… 種 した◎ 3)薬 でSMP,SDM,SIMそ 各 薬 剤 は0.5%eCMCを 6・0∼8.0,37℃ に お け る 溶 解 性 を し らべ た成 績 が第5 溶液 は リソ酸 クエ ン酸緩 衝 液 を使 用 し,定 量 は 前述 の BRATTON-MARSHALL法 V.急 dd系 マ ウス(6,体 に よつ た 。 性 毒 性 重20±29)を 4)観 後24 察 と判 定 菌 を 接 種 した 後,毎 用 いSMPの お け る急 性 毒 性 をSDMと 行なつ た。 さ らにSMPで 各 比 較 した成 績 は 体 重 約2509の 間 目に り各 薬 剤 のEDsoを 第6表SMPの を算 の よ う な 大量 投 与 の場 合 で も 間 目 で 嘔 吐,ふ る えが 観察 され た 程 度 で そ の後 次 第 に 正 常 に 回 復 し,投 与24 ケ こよ 算 出叱 た。 マ ウ ス に お け る 急 性 毒 性(LDso) (mglkg) 投与方法 い う また 犬 の場 合 で は6匹 を 使 用 し,最 大 量3,500mg/kg し て投 与 後2∼3時 ドウ球 菌 お よ 目の 生死 を,腸 炎 菌 の 場 合 は12": 目 目の 生 死 を 判 定 し,LITCHFIELD-WILCOXON法 1160 S,C. 1590 P・0・ 1710 Lv,s.c.は,希 SDM SMP 1。V。 値を得 た。 まで経 口投 与 した が,こ 日生死 を 観 察 し,ブ 呑竜系 ラ 使 用 して マ ウス の場 合 と同様 にLD5。 劇し,3,400mg/kg(P.o.),2,120mg/kg(s・c,)と behaviorと 用 い て2倍 希 釈 系 列 濃 度 の懸 濁 液 を つ く り,菌 接 種 直 後 経 口投与(mg/kg),以 び 溶 連 菌 の場 合 は5日 が第6褒 で あ る。 生 死 の 判 定 は 薬物 投 与 後72時 ット(δ)を 剤 の 調 製 な らび に動 物 へ の投 与 時 間 間 隔 で4日 間 連 続 投 与 した。 表で ある。 投与routeに 生 理 食 塩 水 希 釈 液(い ず れ も1〔k 相 当す る)を そ れ ぞ れ マ ウス 腹 腔 内 にo.25mll い場合 には 尿 路 結 石 そ の 他 の 副 作 用 の 原 因 とな る。 そ こ れ ぞ れ のNA一 ア セチ ル 体 のpH 間培 養 した も のを 菌 原 液 と 1050 1180 >4000 ア ル カ リ溶 液(pH9.0∼9・5)と して投 ご 与(0.02ml/g) P.o.は ア ラ ピ ァ ゴ ム 懸 濁 液 と して 投 与(0.02ml/9)・ SEP了.1967 CHEMOTHERAPY 574 カ3図SMPの ブドウ球菌感染マウ又: 醤する治療効果 鋤 伽㈱ 醐 砺灘, 汁5図SκPゆ 腸 炎菌紙 染 マウスに 薄 ぜる治 療 効 呆. (s2Tineneiieenfe,iVjU7sS≒ll義 汁4図S材Pの 溶連菌底湊マウスに 対する治癒効呆 {勘 繍 加 頭 泌 ε23株, 鵠 6a50 40 ^30 §10 §20 軌 摺 避 8ヨ掬 // へ SMPsDMStM 3e ( 塾 魯O δ 畿、 壽 nUう Oニ ヨ O ヨ (§ 8 躍 `油 SMP 90 .aO . 70 60 50 4030 aO s粥 謝sP ミ崖 禽 ㌦灘 6第7表SMPの 》 鋤醐 茄 ブ ド ウ 球 菌 感 染vウ 麗 スに 対 す る治 灘 鋤㈱鋤 醐 第8表SMPの 療 効 果(EDso) 溶 連 菌 感 染 マ ウ スに 対 す る 治療 効 果(ED5e) (StreptococcushemelyticusSas株) (StaPhylococcusaureusSMITH株) 投 与 量 1nglkglday SMplSDMIS・M 1!10 2/10 5/10 7/10 10/10 12.5 25 50 100 200 SMZ 1/10 3/10 4/10 1/10 3110 4/10 6/10 8/10 800 50 100 7/10 8/10 200 1/10 2/10 3/10 1600 54 255 125 >2000 (生 存 マ ウ ス数/実 験 マ ウ ス数) '5)実 400 800 1600 ED50 (mglkg) そ れ ぞ れ 第7 に示 し た。 15.6 31.3 62.5 125 察 250 菌性 他 の サ ル フ ァ剤 と同様 に グ ラ ム陽 性,陰 性 両 ,菌種 に 抗 菌 性 を 示 し,MICはSDMと ほ ぼ 同 程 度 と考 500 1000 りは 若 干 抗菌 力 は弱 い よ うに 思 わ れ た 。 この こ と はSMPお よ びSDM,SIMを5mcg/ml 添 加 した 場 合 の 細 菌 の 増 殖 曲 線 を 検 討 した 第1図,第2 EDso (mg/kg) SIMSMZ 1!10 2110 4/10 5/10 7/102/102/10 4/103!10 7/105/10 6/10 2000 え られ るがSIMよ 1600 腸 炎 菌 感 染 マ ウスに 対 す る 治療 効 轟ノ 姦1d欝1SMPSDM 二 が 他剤 と く らべ て有 意 差 あ るか ど うか を 検 討 した。 SMPは 160 (SalmonelJaenteritidisS-11株) な お こ こ に 得 た 数値 は 推 計 処 理 し,SMPのEDoo値 VII.考 82 1/10 3/10 5/10 果(EDso) た もの を 第3図 ∼ 第5 悩 に,こ れ に も とつ い て 算 出 したED50を 1)Invitro抗 70 第9表SMPの 以 上 の方 法 に 従 が つ て マ ウス の 生 存 率 と 薬 剤量(mg1 1kg)を 対 数 確 率 図 表 上 にspotし 2/10 3AO 4110 5/10 7/10 3AO 6!10 8/10 (生 存 マ ウ ス 数/実 験 マ ウ ス 数) 験成績 表 ∼ 第9表 1!10 4/10 6/10 9/10 25 一ED 50 (mcg伽1) 1SMplSDM SIMlSMZ 投 与 量 血91kg/day 12.5 400 鰯 萄 洗鷲looo㎜ ・・5{59・ ・… 1/10 2/10 >200(j (生存 マ ウス数/実 験 マ ウス数) ,図の結 果 か らも同 様 の こ とが うか がわ れ る。MUELLER。 HINTON培 地 にcalfserumを そ れ ぞ れ10%,20%, ・40%と 添 加 した 場 合 は 血 清 量 の 増 加 に 比 例 して 第2表 の よ うに抗 菌 力 が低 下 す る が,こ SDM,SIMに れ はSMPに 限 らず も共 通 に見 られ た 現 象 で あ り,低 下 の度合 VOL. 15 NO. 5 CHEMOTHERAPY るいず れ も似 た もの で あ る とい え る。 以上 の事 よ りSMPはinvitro抗 数 な どの 諸 条 件 に 支 配 され るた め 文 献 は 単 な る参 考 に 留 菌 性 の点 で は 他 の サ ル フ ァ剤 と比較 して特 筆 す る 程 の 利 点 は見 られ な か つ ゴヒといえ る。 2)蛋 575 ま るに す ぎな い が,著 者 らは 同一 条 件 下 で 実験 を繰 返 し 第7表 ∼ 第9表 に 示 すED5eを 得た。 こ こに 得 た 数 値 を 推 計 処 理 した 結 果,溶 連菌 に おけ る SMPとSDMの 白結 合 率 程 度 で,あ 第3表 の成 績 か ら明 らか な よ うにSMPはSDM,SIM 相 互 間 に の み有 意差 が 見 られ な か つ た とはSMPは 明 らか に 他 の サ ル フ ァ剤 に比 し に 比 較 して 薬 剤 濃 度 の 多 少 に か か わ らず 血 漿 蛋 白結 合 率 推 計 学 的 に有 意 差 を 認 め,BERTAZZOLIら1)の `et最も少い も ので あ る こ とが わ か つ た 。Farmitalia社 SMPは 研 究 所4)の報 告 もこ の点 を 強 調 し て お り,蛋 白 結 合 率 の た も ので あ る こ とが 動 物 実 験 上 で も確 認 さ れ た。 高 いサ ル フ ァ剤,た とえ ばSDMの 如 きは 生 体 内 で の ア 報 告通 り 従 来 の サ ル フア 剤 よ りも感染 防 禦 効果 の す ぐれ す な わ ち こ の こ とはSMPが た とえ少 量 投与 で あ つ て レルギ ー反 応 に 関 与 し,副 作 用 も生 じや す い と され て い も従 来 のサ ル フ ァ剤 と全 く同 様 の 治 療成 績 が 得 られ る で る点 か ら して もSMPは あ ろ うこ とを 示 唆 す る もの と考 え られ る。 サ ル フ ァ剤 で 起 こ りが ち な 薬 疹 そ の他 の副 作 用 も少 な い で あろ うと推 定 され 興 味 あ る成 績 と考 え られ る。 3)赤 血球吸着率 ほ とん ど差 が 両 者 に く らべ る と蛋 自 結 合 率 の 場 合 と 伺 様,最 も高 い とい う成 績 が 得 られ た 。 4)N`-7セ に 示 した 各 サ ル フ ァ剤 のN4一 アセ チ ル体 ア itチ ル 体 は ほ とん ど同程 度 と見 る こ と が で き る。SDM のN`一 ア ル チ ル体 の溶 解 度 は 前2者 に 比 較 し て 良 く な い 。従 が つ てSMPはSIMと 性 毒 性 と感 染 防 禦 実 験 の成 績 を ま とあ た結 果, 1)SMPの 2)血 チ ル 体 の 溶解 性 の 溶解 度試 験 の成 績 か ら見 る とSMPとSIMのN4一 同 様 に 用 事尿 路 結 石 を つ く る心 配 は少 ない も の とい え る。 抗 菌 力 はSDMと 同程 度 でSIMの ほ う 漿蛋 白 結 合 率,赤 血 球 吸着 率 はSMPが 他 のサ ル フ ァ剤 よ り少 な い。 3)Ns-acetylSMPの 溶 解 度 はNs-acetylSIMと 同 程 度 で,Nk--acetylSDMよ 4)SMPの マ ウス,ラ り大 きい。 ッ ト.お よび 犬 に お け る 急 性 毒性は低い。 5)実 験 的 マ ウス 感 染 症 に 対す るSMPの 果(EDoo)は '5)急 性 毒 性 感 染 防禦 効 他 のい ず れ の サ ル フ ァ剤 よ りもす ぐれ て い る。 BERTAZZOLIら1》 はSMPの 急 性 毒 性(LDse)は マウ スに1,560mg/kg(i.v。),1,660mg/kg(s。c.),2,164 tng/kg(P.o.),ラ 1mglkg(p.o.)と つ き諸 種 の基 礎 的 検 が 抗 菌 力 と して は 強 い とい え る。 サル フ ァ剤 解 毒 機 構 の1つ にN4一 ア セチ ル 体 の成 生 が あ るが,第5表 括 討 を 加 え た 。 本 報 告 で は 勿 癬 御 の 諸 実 験 な らび に 急 人赤 血球 へ の吸 着 率 はSMPとSIMは な いが,SDMは 総 新 しい 持 続 型 サ ル フ ァ剤SMPに 以 上 の こ と よ りSMPは 新 サ ル フ ァ剤 と して興 味 あ る も の と考 え られ る。 ッ トで は2,400mg!kg(i・v.),5,000 い う成 績 を 報 告 して い るが,著 者 らが 本 実 験 に御 指 導 を 賜 わ つ た 岡 山 大 学 医 学 部微 生 物 学 教 室 村上栄教楓 御 鞭 漣 頂 い た エ ーザ イ 株 式 会 社 研究 本 検 討 した成 績 と大 差 な い も の と考 え られ る。 これ らの 結 部 長 田辺 普 博 士,検 査 所 長 勝 井五 一 郎 博 士 に厚 く感 謝 果 を総 合 して もSMPは 致 します 。 ま た実 験 に 御 協 力 頂 い た エ ーザ イ株 式 会 社 研 公 知 のサ ル フ ァ剤 に 比 し,急 性 毒 性 も強 くな い もの で あ る とい え る。 と くに 著 者 らの 実 究 所 木 下 健 策,堤 淳 三,依 施 した 犬 で の 成績 で は3,500mg/kgの 表 します 。 塒,な ん らの重 篤 なbehaviorも 経 ロ投 与 で 観 察 見 られ な か つ た こ とか ら して比 較 的 安 全 な もの で あ る と考 え られ る。 6)実 文 1) 験的 マ ウ ス 感染 症 に対 す る 治療 効 果(EDso) BERTAZZOLIら1)は SMPのEDooと 実 験 的 マ ウス 感 染 症 に 対 す る 2) して ブ ドウ球菌 に50mg/kg(P.(L5日 1間連続 投 与) ,肺 炎双 球菌 に20mg/kg(P・o・2日 投 与)と い う値 を 得 て い るが,こ のEDsoは 間連続 ァ剤に 比 し感 染 防 禦 効果 のす ぐれ てい る こ とを 強 調 して "いる o ED60は 使 用 す る マ ウス の種 属 と週 令,菌 種 時 の毒 力,薬 剤 の 投 与routeと 回数,生 3) 他のサル フ の 種 類 と接 死 観 察の 日 4) 5) 6) 田智 東 の 各 研究 員 に 謝 意 を 献 BERTAllOLI, C. et at. : Minerva Medica 52 1789, 1961 GHIONE, M. et at. : Communication to the II nd Chemotherapeutic Symposium, Napoli, Sept. 14-47, 1961 DI MARCO, A. et al. : Research Laboratory Report, Farmitalia Co. Research Laboratory Confidence Report, Farmitalia Co. LAVIETES, P. H. : J. Biol. Chem. 120: 267, 1937 BRATTON,A. C. et at. : J. Biol. Chem. 128: 537, 1939 576 CHEMOTHERAPY BASIC STUDIES Department ON SEPT. SULFAMETHOXYPYRAZINE YASUHIRO KANEMASA of Microbiology, Okayama University KIYOSHI KAWABE, TAMOTSU KANAZAWA, TOMOHISA IKEDA & MASARU Eisai Research 1967 ( I) Medical School TOSHIHARU OHGO, SATO Laboratories Basic studies on sulfamethoxypyrazine (SMP), a new sulfonamide, were performed in comparison with sulfadimethoxine (SDM) and sulfisomezole (SIM). The results of Report I are summarized as follows. 1) In vitro antibacterial activities of SMP were as effective as SDM, but less than that of SIM. 2) The affinity of SMP in human plasma and its adsorption rate on human erythrocytes were less than SDM and SIM. 3) NJ-Acetyl derivative of SMP was easily soluble as well as N4-acetyl SIM at pH 6.0,-8.0 in buffer solution. 4) Acute toxicities (LD50) of SMP in mice were 1,160 mg/kg (i. v.), 1,590 mg/kg (s. c.), and 1,7101 mg/kg (p. 0.). 5) ED50of SMP in infected mice were superior to other three sulfonamides. The results were 54 mg/kg on Staphylococcus, 70 mg/kg on Streptococcus, and 115 mg/kg on Salmonella.
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