当健保組合の個人情報に関する取り組み

当健保組合の個人情報に関する取り組み
1.個人情報保護について
平成 17 年 4 月から個人情報の保護に関する法律(以下「個人情報保護法」という。)が
施行され、5 千件を超える個人情報を保有している民間企業(個人情報取扱事業者)に
個人情報の取り扱いに関する義務が課されました。
また、健康保険組合では、診療報酬明細書(以下「レセプト」という。)などの重要度の高
い医療情報を取り扱っていることから、個人情報取扱事業者と同様の個人情報の取り扱
いに関する義務が課せられております。
2.個人情報保護への取り組みについて
健康保険組合の業務は、健康保険法に基づき被保険者や被扶養者(以下「被保険者
等」という。)の疾病、負傷及び出産などの保険給付や健康診査などの保険事業を行って
おります。
したがって、被保険者等の個人情報は、当健保組合が以上のような事業を行い被保険
者等に対しサービスを提供していくためにはなくてはならないものであり、その情報を安全
に保管し取り扱うことが最大の課題と認識し、事業活動にかかわる全役職員及び関係者
に徹底していきます。
3.個人情報保護に関する基本方針(プライバシーポリシー)
当健保組合は、被保険者等の氏名、住所、性別、生年月日、電話番号などのほか、適
用関係情報、現金給付関係情報(出産、傷病手当金等)、レセプト関係情報(受診・治療
の情報等)、健康診査関係情報、健康管理に関する情報などの特定の個人を識別できる
情報(個人情報)について以下の方針で取り扱います。
個人情報の管理
(1)個人情報の保護に関する当健保組合の「個人情報保護管理規程」を制定し、個人情
報保護法及び関係する法令等を遵守します。
(2)当健保組合は、個人情報に関する個人の権利を尊重し、自己の個人情報に対する問
い合わせ並びに開示、訂正、削除を求められたときは、健康保険法等の法令並びに個
人情報保護管理規程に従い、対応いたします。
(3)次のような適正な管理を行うことで、常に個人情報の保護に努めます。
① 個人情報保護管理責任者の選任による責任の所在の明確化
② 個人情報の漏えい、破壊、紛失、改ざん、誤用等を防止するための厳重なセキュリ
ティー対策の実施
③ 安全な環境下で管理するための個人情報データベースへのアクセス制限の実施
④ 個人情報の保護についての職員教育の徹底
(4)当健保組合は、個人情報の収集にあたり、健康保険法等の法令等で収集が義務付け
られている場合を除き、被保険者に対し、収集目的を明らかにし、収集した個人情報は、
利用目的の範囲のみで使用し、利用目的を遂行するために業務を委託する場合等を除
き、第三者に提供は致しません。
(5)利用目的遂行するために業務を委託する場合、個人情報の取り扱いに関する委託先
の適正な管理及び監督を行います。
(6)当健保組合は、当健保組合の個人情報データベースに保管されている被保険者の個
人情報をできる限り正確、安全、最新に保つために、被保険者からの請求により、速やか
に訂正等を行います。
(7)個人情報の取り扱い等についてのお問い合わせは、当健保組合の窓口で受け付けいた
します。
(8)本基本方針及び個人情報保護管理規程等は、法令等の制定改廃や情勢の変化によ
り、適宜変更します。
4.個人情報の利用目的の公表について
個人情報保護法第 15 条第 1 項において、個人情報の利用目的の特定が義務付けら
れており、同法第 16 条第 1 項において、あらかじめ本人の同意を得ないで、特定された利
用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱ってはならないとされております。
なお、同法第 16 条第 3 項において「①法令に基づく場合、②人の生命、身体又は財産
の保護のために必要がある場合であって、本人の同意が得ることが困難であるとき、③公
衆衛生の向上又は児童の健全な育成のために特に必要がある場合であって、本人の同
意を得ることが困難であるとき、④国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた
者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の
同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき」に該当する場合
には、個人情報の取り扱いに関する制限の適用外とされております。
当健保組合は、個人情報保護法の規定に基づきその保有する個人情報に関し、その
利用目的を下記のとおり定めましたので公表いたします。
記
個人情報の利用目的
健保が内部で利用する事項
他の事業者への情報提供を伴う事例
①被保険者等に対す ・法定給付及び付加給付の
る保険給付に必要
実施
なもの
・交通事故等第三者行為に係る損保
会社への求償事務
・健保連の共同事業である高額医療
給付の請求事務
②保険料等の徴収に ・被保険者資格の確認、標 ・被保険者等の資格等のデータ処理
の外部委託
必要なもの
準報酬月額及び標準賞与
・算定基礎届等にかかる被保険者デ
額の把握
・保険料の徴収
ータの提供
・被扶養者の認定
・被保険者証等の発行
③保健事業に必要な ・健康の保持・増進のため ・医療機関への健診の委託
もの
の健診、保健指導(特定 ・健診に係るデータ処理等の委託
健診・特定保健指導含む) ・ 被保険者等への医療費通知・ジェ
及び健康相談
④診療報酬の審査・支 ・診療報酬明細書(レセプ
払いに必要なもの
ト)等の内容点検・審査
⑤健保組合の運営の ・医療費の調査・分析
安定化に必要なも ・傷病(負傷)原因の照会
の
ネリック医薬品のお知らせ
・レセプトデータの内容点検・審査
の委託
・医療費分析に係るデータ処理等の
委託
(家族分も本人あて通知)
・疾病の調査・分析
⑥その他
・健保組合の管理運営事業 ・業務の適正処理のための照会又は
のうち、業務の維持・改
善のための基礎資料
・健保組合の管理運営業務
回答(保険者間の情報交換)
・第三者求償事務において保険会
社・医療機関等への相談・届出等
に係る記録資料
5.黙示による同意について
当健保組合においては、以下の事項について、従来どおりの取り扱いとさせていただくこと
と致しましたが、これらの事項はいずれも第三者への提供に該当するため本人の同意が必
要となります。
なお、被保険者等の本人にとって利益となるもの、または事業者側の負担が膨大である
上、明示的な同意を得ることが必ずしも本人にとって合理的であるとはいえないものについ
ては、厚生労働省のガイドラインによって黙示による包括的な同意でよいこととなっていま
す。
したがって、当健保組合では、以下の事項について黙示による包括的な同意とさせてい
ただきますので、同意いただけない場合は、当健保組合まで申し出ていただき、特段の申し
出がない場合は、同意をいただいたものとして取り扱うことになります。
1.現金給付の支給について
高額療養費・現金給付並びに付加給付の支給については、従来通り各事業所毎に事業
主が指定した受取指名人から届出のあった金融機関へ受給該当者分を一括して振込送
金いたします。
受取り指名人から受給該当者へ支払います。
保険給付金の支給については、受取り指名人に対し給付金の受領を委任したものとさせ
ていただきます。
2.「医療費通知」、「ジェネリック医薬品のお知らせ」並びに「負傷原因」の照会について
「医療費通知」、「ジェネリック医薬品のお知らせ」並びに「負傷原因」の照会については、
密封したうえ、家族分と含め事業主経由で送付いたします。