大島海浜植物群落【おおしまかいひんしょくぶつぐんらく】 所在地:泉津字松山 泉津集落の二本松から、海のふるさと村のメメヅ浜に至る約 6km の海岸遊歩道は、日本 の歩きたくなる道 500 選に選ばれている。その途中、笠松にある植物群落は、大島海浜植 物群落としてシイノキ群叢と同じ時に国の天然記念物に指定されている。ここには、内陸部 を守るように黒松帯、その前面に高さ 1~3m の風衝低木林(1) (マサキ・トベラ群集)がある。 海に面した風衝草原(2)(イソギク・ハチジョウススキ群集)には海岸植物が咲き乱れ、四季折々 の植物の色彩が美しい。春はシャリンバイ (島ではハマモッコクと呼ぶ人も多い)、夏はハ マユウの白い花やハマカンゾウ、秋にはツワブキの花を見ることができる。この海岸群落に は、ガクアジサイ、オオシマハイネズ、シマホタルブクロ等の伊豆諸島の固有植物が多い。 (1) 土壌が浅く、乾燥と強風で樹木の生育が悪い環境で形成されている高さ 3m ほどの低木 林。 (2) 強風で木も生育しにくい環境では草原しか形成されない。高山の稜線や島などに形成さ れる草原。
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