姫路市立曽左小学校いじめ防止基本方針 姫路市立曽左小学校 1 学校の方針 本校では教育目標に「一人一人が輝く 楽しい学校」を掲げている。一人一人が安心 でき、尊重され、力の発揮できる学校をめざすために、いじめを許さない土壌を築き上 げていくことが肝心である。 そのために、日常の指導体制を明確にし、いじめの未然防止や早期発見、いじめを認 知した際の適切かつ迅速に対応・解決するために、いじめ防止基本方針を定める。 2 基本的な考え方 本校のある曽左地区は古くから名刹書写山円教寺のある聖地として知られ、自然に恵 まれ、山上の古杉、夢前川の清流に伝統ある歴史を伝えている地域である。 昭和 29 年 7 月 1 日、姫路市に合併、飾磨郡曽左村は姫路曽左区と称された。合併当時 は、人口 3000 人有余、戸数 500 余戸であった。近年、分譲住宅、市営住宅、県営住宅の 建設が進むにしたがって、戸数、人口とも急増の一途をたどり、大きく変わってきた。 校区には、公私立の保育園・幼稚園・高等学校・大学・特別支援学校・公民館など教 育施設がそろっており、ますます発展してきている。 こうした地域の特色を活かした教育として、書写中ブロック小中特別支援一貫・連携 教育が挙げられる。4 年生での校区内の特別支援学校への見学・交流や、中学校説明会で の、部活動の見学・中学校生徒による学校紹介など、児童生徒で同士で交流している。 その他、教職員の年数回の合同研修会の開催や各学校を訪問しあいさつ運動を行うなど、 児童生徒・教職員のつながりを強めてきている。 児童は、全体的に落ち着いた雰囲気を持っており、学校規模から考えても問題行動自 体少ない傾向にある。しかし、過去には、理不尽に日常的に暴言を言われ続けていた事 例や、金銭やカードの貸し借りによるトラブル、特定の人物の持ち物が連続してなくな ることなど、いじめの問題として考えられそうな事案が起きていることも事実である。 つまり、児童の日常生活で本校にもいじめが起こりうる可能性は十分にあると言える。 そこで、教職員が児童や保護者、地域、近隣の学校機関と共に、いじめは絶対に許さ ないという基本的な認識を共有し、いじめを抑止し人権を守る土壌を育んでいく。その 中で、いじめを絶対に許さない学校づくりを推進し、万が一いじめの事案が発生した場 合にも、早急に対応・解決していくため、以下の体制を構築し、取り組むこととする。 3 いじめ防止等の指導体制等 (1) 日常の指導体制 いじめの防止等に関する措置を実効的に行うため、管理職を含む複数の教職 員、心理等に関する専門的知識を有するその他関係者により構成される日常の 教育相談体制、生徒指導体制などの校内組織及び連携する関係機関を別に定め る。 また、教職員や大人が気づきにくいところで行われ、潜在化しやすいことを 認識し、教職員が児童の小さな変化を敏感に察知し、いじめを見逃さず、早期 発見のためのチェックリストを別に定める。 (2) 未然防止等の年間指導計画 いじめの防止の観点から、学校教育活動全体を通じて、いじめの防止に資す る多様な取組を体系的・計画的に行うため、包括的な取組の方針、いじめの防 止のための取組、早期発見の在り方、いじめの対応に係る教職員の資質能力向 上を図る校内研修など、年間の指導計画を別に定める。 (3) 組織的対応 いじめの疑いに関する情報を把握した場合やいじめを認知した場合は、情報 の収集と記録、情報の共有、いじめの事実確認を行い、迅速にいじめの解決に 向けた組織的対応を別に定める。 4 重大事態への対応 (1) 重大事態とは 重大事態とは、 「いじめにより児童の生命、心身又は財産に重大な被害が生じ た疑いがあると認めるとき」で、いじめを受けた児童の状況で判断する。たと えば、心身に重大な傷害を負った場合、精神性の疾患を発症した場合などのケ ースが想定される。 また、 「いじめにより児童が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされて いる疑いがある場合を認めたとき」であるが、「相当の期間」については、不登 校の定義を踏まえ、年間 30 日を目安とする。ただし、児童が一定期間、連続し て欠席しているような場合には、事案により学校が判断する。 また、児童や保護者からいじめられていて重大事態に至ったという申立てが あったときは、校長が判断し、適切に対応する。 (2) 重大事態への対応 校長がいじめを理由とした重大事態であると判断した場合は、直ちに兵庫県 教育委員会ならびに姫路市教育委員会に報告する。そして、校長がリーダーシ ップを発揮し、学校が主体となっていじめ対応委員会を招集し、場合によって 専門的知識及び経験を有する外部の専門家である保護司及び民生児童委員・主 任児童委員を加えた組織により調査し、事態の解決に当たる。 なお、事案によっては、姫路市教育委員会及び兵庫県教育委員会が設置する 重大事態の調査を行う組織に全面的に協力し、事案の解決に向けて対応する。 5 その他の事項 開かれた学校、風通しの良い学校を目指し本校では情報発信に努めてきた。いじめ防 止等についても、保護者や地域とともに取り組む必要があるため、策定した本方針につ いては、学校のホームページなどで公開するとともに、PTA総会、書写中学校区青少 年育成推進協議会、家庭訪問、学年・学級懇談会などあらゆる機会を利用して、保護者 や地域への情報発信に努め、広く協力を要請していく。 また、いじめ防止等に実行性の高い取組を実施するため、本方針が、実情に即して実 効的に機能しているかについて、常時点検し、必要に応じて見直す。 さらに、教師主導の指導だけでなく、学校全体として取り組んでいくという視点から、 児童主体のいじめ防止キャンペーン等の取組を取り入れるなど、児童からの活動の底上 げを図るようにする。 最後に地域も含めた学校の基本方針となるように、保護者や地域からの意見を積極的 に耳を傾けて行くような取組にする。
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