箕輪町いじめ防止基本方針

箕輪町いじめ防止基本方針
平成26年8月
箕
輪
町
箕輪町教育委員会
-1-
目
はじめに
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
一
いじめ防止等のための対策の基本的な考え方
1 いじめ防止等の対策の目指す方向
2 いじめの定義について
3 いじめ防止に等に対する基本的な考え方
(1) いじめの未然防止の取組
(2) いじめの早期発見の取組
(3) いじめへの対応
(4) 地域や家庭との連携について
(5) 関係機関との連携について
二
いじめの防止等のための対策の内容
・・・・・・・・・・・・・・・・4
1 町が実施する施策
・・・・・・・・・・・・・・・・4
(1)いじめ防止のための組織
・・・・・・・・・・・・・・・・4
(2)「ひと味ちがう箕輪の子ども育成事業」の推進 ・・・・・・・・・・・・・4
三
・・・・・・・・・・・・・・・・1
・・・・・・・・・・・・・・・・1
・・・・・・・・・・・・・・・・1
・・・・・・・・・・・・・・・・2
・・・・・・・・・・・・・・・・2
・・・・・・・・・・・・・・・・2
・・・・・・・・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・・・・・・3
・・・・・・・・・・・・・・・・3
2
教育委員会の取組
・・・・・・・・・・・・・・・・4
○ いじめ防止等の対策に関する箕輪町教育委員会としての基本的な考え
・・・4
(1) いじめの未然防止の取組
・・・・・・・・・・・・・・・・4
(2) いじめの早期発見の取組
・・・・・・・・・・・・・・・・5
(3) いじめへの対応
・・・・・・・・・・・・・・・・5
(4) ネット上のいじめへの対応
・・・・・・・・・・・・・・・・6
(5) 地域や家庭との連携について
・・・・・・・・・・・・・・・・8
(6) 関係機関との連携について
・・・・・・・・・・・・・・・・8
(7) その他
・・・・・・・・・・・・・・・・8
3
学校が実施すべき施策
・・・・・・・・・・・・・・・・9
(1) 学校いじめ防止基本方針の策定
・・・・・・・・・・・・・・・・9
(2) 学校におけるいじめ防止等の対策のための組織の設置 ・・・・・・・・・9
(3) 学校におけるいじめ防止等に関する取組 ・・・・・・・・・・・・・・・9
4
重大事態への対応
・・・・・・・・・・・・・・・・10
(1) 教育委員会または学校による調査
・・・・・・・・・・・・・・・・10
(2) 調査結果の報告を受けた町長による再調査及び措置
・・・・・・・・・14
その他いじめの防止等のための施策に関する重要事項・・・・・・・・・・・・・15
【資料】
(1)グレード・アップPLAN
(2)箕輪町いじめ防止基本方針(概略図)
-2-
はじめに
いじめは、児童生徒の心身の健全な発達や人格の形成に重大な影響を及ぼすのみならず、
その生命又は身体に危険を生じさせるなど、解決が困難な事案につながるおそれのある深
刻な問題です。
箕輪町では、郷土の自然と文化を愛し、国際的な視野をもった個性豊かな子どもの育成
を願い、「運動あそび」「英語あそび・英語活動」「読育」「食育」の4つを据えた「ひ
と味ちがう箕輪の子ども育成事業」を推進しています。この事業の趣旨は、一人ひとりの
児童生徒が、心身ともに健全に成長し、豊かな心とコミュニケーション力を培い、いじめ
をゆるさずお互いの違いを認め合う中で、自他ともによりよい生き方を目指すことと一致
しています。
箕輪町教育委員会でも、個性を伸ばし、誠実で実践力のある人間性豊かな児童生徒の育
成、心豊かに心身ともに健康に成長していく児童生徒の育成を願って、安心して過ごせる
学校づくりの中核に、いじめ防止の対策を位置付け、「いじめは絶対許されない行為であ
るが、どの学校においても起こり得るものである」という意識を持って、その防止と対策
に取り組んできました。
こうした中で、今般、「いじめ防止対策推進法」(平成 25 年法律第 71 号。以下「法」)
が制定されました。法律の制定と同時に、文部科学省は、文部科学大臣名で「いじめの防
止等のための基本的な方針」(以下「国の基本方針」)を定めました。これを受け、長野
県教育委員会は「いじめ防止等のための基本的な方針」(以下「県の基本方針」)を定め
たところです。このような国及び県のいじめ防止策を受け、この度、箕輪町でも「箕輪町
いじめ防止基本方針」(以下「町の基本方針」)を策定することにしました。
箕輪町では、今後、新たに策定した「町の基本方針」に基づき、いじめ防止に向けて組
織的にかつ継続的に一層の努力をして参ります。そのためには、学校のみならず、家庭や
地域が一丸となって取り組むことが重要になってきます。町民の皆様のご理解とご協力を
お願いします。
一
いじめ防止等のための対策の基本的な考え方
1 いじめ防止等の対策の目指す方向
(1)すべての児童生徒が、いじめを許さず、自他ともに尊重しながら、人間関係を築
くことができるようにするとともに、安心して学習やその他の活動に取り組むこ
とを目指し、未然防止に努めます。
(2)児童生徒が自己有用感を感じたり、自己肯定感を高めたりすることができる機会
を設けるように努めます。
(3)児童生徒を大勢の大人の目で見守るとともに、児童生徒や保護者が相談しやすい
環境を整え、いじめが大事になる前に早期発見・早期対応に努めます。
(4)いじめが起きたときは、いじめられた児童生徒の心身の安全を第一に、児童生徒
の気持ちに寄り添い、学校、家庭、その他の関係者が連携して支援・指導を継続
し、いじめ問題を乗り越えることを目指します。
-3-
2
いじめの定義について
いじめの定義は、法第 2 条において次のとおり規定されています。
「いじめ」とは、児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している
等当該児童生徒等と一定の人間関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な
影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該
行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているものをいう。
具体的ないじめの態様には、以下のようなものがあります。
※ 冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる。
※
※
※
※
※
※
3
仲間はずれ、集団による無視をされる。
軽くぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。
金品をたかられる。
金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。
嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。
パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる。 など。
いじめ防止に等に対する基本的な考え方
(1)いじめの未然防止の取組
集団の中では、児童生徒同士のトラブルは起こる可能性があるものです。そうした
トラブルがいじめ問題に発展しないように、すべての児童生徒を心の通う人間関係が
構築できる社会性のある大人へと育み、いじめを生まない学校、学級等の集団をつく
ることを第一と考えます。そのためには、「発生してから対応する(事後対応)」と
いう考え方から、「問題が発生しにくい集団をつくる(未然防止)」という考え方へ
の転換が欠かせません。すべての教育活動において、次の点を念頭に置いた活動を行
うよう、各学校へ働きかけます。
・ 児童生徒に「いじめは絶対許されない」ことの理解を促すとともに、児童生徒の豊かな
情操や道徳心を育み、お互いの人格を尊重し合える態度や心の通い合う人間関係を構築
する能力の素地を養う。
・ 児童生徒が学びがいを実感できる教育活動を展開するとともに、安心して学習すること
ができる規律ある学習環境づくりに心がける。
・ いじめを行ってしまう背景にも着目し、ストレス等の要因に適切に対処できる力を育む
とともに、自己有用感や充実感を感じられる集団づくりを進める。
(2)いじめの早期発見の取組
いじめの兆候にいち早く気づくことで迅速な対応が可能となり、問題の深刻化を防
ぐことができます。全ての大人が連携し、「いじめを見逃さない」という姿勢で児童
生徒の変化に目を配ることが必要です。その際、いじめは周りから分かりにくい形で
行われることがあることを認識し、ささいな兆候であっても軽視せず、いじめに進行
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する可能性のある事象について、早い段階から適切に関わりをもつことが欠かせませ
ん。また、一人で判断するだけでなく、「報告・連絡・相談」を大切にし、複数の目
で判断することが必要です。
そこで、いじめの早期発見のため、各学校において、定期的なアンケート調査や教
育相談の実施、電話相談窓口の周知等により、児童生徒がいじめを訴えやすい体制を
整えるとともに、地域、家庭と連携して児童生徒を見守ることができるよう、支援し
ていきます。
(3)いじめへの対応
いじめにつながる可能性のある行為を発見したり、情報を受けたりした場合は一人
で抱え込まず、速やかに組織で対応することを原則とします。また、いじめを把握し
た場合の対応の仕方について、平素から職員の共通理解を図り、組織的な対応のため
の体制整備を図ります。
いじめがあることが確認された場合は、いじめを完全に止めるとともに、いじめを
受けた児童生徒やいじめを知らせてきた児童生徒の安全を確保し、いじめたとされる
児童生徒に対して事情を確認した上で適切に指導する等丁寧な対応をします。また、
個々のいじめの事案に応じ、各学校が関係機関と連携を図って解決できるよう支援し
ていきます。
(4)地域や家庭との連携について
いじめ防止等への対応は、社会全体で児童生徒を見守り、健やかな成長を促す必要
があるため、学校が家庭や地域、関係機関と連携して取組むことが欠かせません。日
頃から児童生徒に多くの大人が関わることで、いじめの早期発見等につながる場合も
あるため、学校内外で児童生徒と多くの大人が接するような取組を大切にします。
いじめの問題への対応には、PTAや関係団体と学校との適切な連携が必要であり、
平素から情報共有体制を構築していきます。
(5)関係機関との連携について
いじめの問題の対応においては、
情報提供等協力いただける関係機関の一例
児童生徒に対して必要な教育上の指導
を行っているにもかかわらず、その指
導により十分な成果を上げることが困
難な場合などには、関係機関(警察、
児童相談所、医療機関、法務局等)と
連携して対応する必要があります。そ
のため、平素から教育委員会や学校と
関係機関での情報交換など、情報共有
体制を構築していきます。
-5-
二
いじめの防止等のための対策の内容
1 町が実施する施策
(1)いじめ防止のための組織
町は、いじめ防止に等に関する機関及び団体と連携を図り、学校や地域におけるい
じめの状況等の把握や関係機関・関係団体等によるいじめ防止等の取組について情報
の共有化に努めます。
① 生徒指導連絡協議会
② 青少年健全育成協議会
(2)「ひと味ちがう箕輪の子ども育成事業」の推進
「運動あそび」「英語あそび・英語活動」「読育」「食育」の4つを柱に、児童
生徒の心身の健全な発育、自己肯定感・自己有用感の伸長を支援していきます。
2
教育委員会の取組
○いじめ防止等の対策に関する箕輪町教育委員会としての基本的な考え方
いじめを許さない学校・学年・学級・部活
・弱い立場の人間に目を向けて、いじめを許さぬ土壌を。そしていつも気にかける習慣を
持ち、いじめを許さぬ集団づくりを進める。
・寂しい子どもを出さない、親を悲しませないという構えをもって、学級経営、学年
経営、部活経営にあたる。
・人権感覚を磨く、日々の生活の中で「はっ」とする感覚、小さな差別やいじめを見抜く
眼力、感覚をもっていく職員集団の育成を進める。
(1)いじめの未然防止の取組
① 自己肯定感を育む「子育て観」を学校・家庭で共有していくグレード・アッププランを
全小中で推進します。
A:子どもに学習習慣を身につけさせましょう
B:子どもの学ぶ意欲を高めましょう
C:基本的な生活習慣を身につけさせましょう
D:体験を通して「ふれ合い」を大切にしましょう
E:子どもに豊かな心を育みましょう
F:みんなで子どもを勇気づけましょう
※特にPLAN F「みんなで子どもを勇気づけましょう」を箕輪町全体の保護者に話し、
共有化していく。
◎ 勇気づけの達人になりましょう
① 「ありがとう」
「うれしいな」
「助かったよ」を口癖にしていく。
② 子どもの話にきちんと耳を傾けましょう。
③ 「ないもの探しからあるもの探し」の目を持ちましょう。
② 児童生徒の豊かな情操と道徳心を培い、心の通う人間関係を構築する能力の素地を養うこ
とが、いじめ防止に資することを踏まえて、全ての教育活動を通じた道徳教育及び体験活
動等の充実を図ります。
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③ 日常の学習活動を通じて、自己肯定感が高まるよう、一人ひとりの児童生徒を認め励ます
指導を充実させます。
・教えて、認めて、ほめて、伸ばします。
・一人ひとりの違いを認め合い、共に学び合う仲間の存在をお互いが大事にします。
④ 規律ある環境づくり、開かれた集団づくりを進め、安心して生活できる学習環境の充実に
努めます。
・学習規律の確立をめざします(聞き方、話し方)
・掲示物等、子どもの作品にコメントをつけ、温かみのある環境を作ります。
・小グループでの教え合い、学び合いを進めます。
・地域との交流活動を推進します。
⑤ 各学校において、PTA等と連携の上、携帯電話やスマートフォン、インターネット利用
に関する研修会を開催するなど、いじめやトラブルを防ぐための児童生徒への情報モラル
教育の徹底と保護者への啓発を推進します。また、町内の教育関係に関する様々な会議等
において、ネット上でのトラブルやその防止策について情報発信をし、地域ぐるみで予防
していく体制を整えます。
(2)いじめの早期発見の取組
① 早期発見・早期対応の取組への支援・助言を行います。
・学校の教育相談体制、生徒指導体制への支援・助言をします。
(子どもとの雑談を大事にし、子どもと温かい関係を作れる教職員へ)
・学校におけるいじめを含む生徒指導上の諸問題の状況の日常的、定期的な把握に努めます。
(異変に気づく目、アンテナは高く、糊代は厚く)
・児童生徒や保護者に対するいじめ早期発見のための定期的な調査を行います。
(QU、いじめ実態アンケート等の実施)
・いじめの早期発見のための家庭や地域への情報発信をします。
(心配事に親身になって誠実に対応する教職員へ)
②
相談体制の整備を進めます。(敷居は低く、対応は温かく)
・電話等でいじめの通報・相談を受け付ける学校外の窓口の整備とその周知をします。
・教育相談員、中間教室適応指導員による相談体制の充実に努めます。
(3)いじめへの対応
① 法第23条第2項の規定による学校からの報告をうけたときは、当該学校に対し必要な
助言・指導を行うとともに、町教育委員会として必要な支援や調査を行います。
② 学校教育法(昭和22年法律第26号)第35条第1項(同法第49条において準用する場合を
含む。)の規定に基づき、当該児童生徒の出席停止を命ずる等、いじめを受けた児童生徒そ
の他の生徒が安心して教育を受けられるようにするために必要な措置を速やかに講じます。
③ 法第28条に定める「重大事態」に対し、同条の規定に基づき必要な措置を講じます。
(p11 「4 重大事態への対応」を参照)
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(4)ネット上のいじめへの対応
児童生徒の情報端末機器の所持率の増加に伴い、インターネットを介した誹謗・中傷、
名誉毀損や人権侵害などの発生のリスクが高まっていることを認識し、学校や教職員は
自ら研修を行う等して情報端末機器の特性を理解するように努めます。
また、ネット上のいじめに対応するマニュアルを整備します。
・未然防止の観点から児童生徒に対して情報モラル教育を推進するとともに、保護者に対
して啓発をします。
→保護者あてにパンフレットを発出したり、講演会を行ったりします。
・ 児童生徒間の情報に注意したり、県教育委員会のネットパトロールなどを利用したりし
て、ネット上のいじめの早期発見に努めます。
・ 不適切な書き込み等については、被害の拡大を避けるために直ちに削除の措置を講ずる
など適切に対処します。
◎箕輪町では、グレード・アッププラン
を着実に浸透させていきます。
プランC
ネット上のいじめへの対応
②テレビやゲームの時間を
決めましょう
プランE
ネットいじめにはどのようなものがあるか
①人の気持ちが分かる人間に
育てましょう
《掲示板・ブログ・SNSでの「ネット上のいじめ」》
○ 掲示板等への誹謗・中傷の書き込み。
○ 電話番号や写真など実名や個人が特定できる情報を本人に無断で掲載。
○ 特定の子どもになりすましてインターネット上で活動を行う。
《メールでの「ネット上のいじめ」》
○ 誹謗・中傷のメールを繰り返し特定の子どもに送信する。
○ 「チェーンメール」で悪口や誹謗・中傷の内容を送信する。
○ 「なりすましメール」で誹謗・中傷などを行う。
○ グループ内で特定の子どもに対して、仲間はずししたり、悪口や不適切な画像を送
りあったりする。
ネットいじめの特徴
○ 不特定多数の者から、絶え間なく誹謗・中傷が行われ、被害が短期間で極めて深刻
なものとなる。
○ インターネットの持つ匿名性から、安易に誹謗・中傷の書き込みが行われるため、
子どもが簡単に被害者にも加害者にもなる。
○ インターネット上に掲載された個人情報や画像は、情報の加工が容易にできること
から、誹謗・中傷の対象として悪用されやすい。また、インターネット上に一度流
出した個人情報は、回収することが困難となるとともに、不特定多数の他者からア
クセスされる危険性がある。
○ 保護者や教師などの身近な大人が、子どもの携帯電話等の利用の状況を把握するこ
とが難しい。また、子どもの利用している無料通話メールアプリ、掲示板などを詳
細に確認することが困難なため、「ネット上のいじめ」の実態の把握が難しい。
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掲示板やブログ、SNS等への誹謗・中傷の書き込みやメールによる「ネット上のいじ
め」が児童生徒や保護者等からの相談などにより発見された場合は、児童生徒等へのケア
を行うとともに、被害の拡大を防ぐために、次に示すような手順で、書き込みの削除等を
迅速に行います。
【ネット上のいじめへの対応手順】フロー
《「ネット上のいじめ」の発見/児童生徒、保護者等からの相談》
学校では児童生徒の様子の変化を観察し、いじめの兆候を見逃さないように心がけ
るとともに、児童生徒や家庭からの相談がしやすいように相談窓口を周知しておく。
《対応チームの編成》
学校長を中心とする対応チームを編成し、指導方針や役割分担を確認する。
《事実確認と実態把握》
○ 被害生徒とその保護者の了解のもと、以下の確認をする。
① 証拠の保全 ② 発見までの経緯 ③ 投稿者の心当たり
◇書き込み内容の確認と保存
④ 他の生徒の認知状況
書き込みのあった掲示板等のURLを控えるとともに、書き込みをプリントアウトするなどし
て、内容を保存する。掲示板等の中には、パソコンから見ることができないものも多いため、携帯
電話から掲示板等にアクセスする必要がある。また、携帯電話での誹謗・中傷の場合は、プリント
アウトが困難なため、デジタルカメラで撮影するなどして内容を保存する。
《対応協議》
○ 被害生徒と保護者の心情に配慮した対応が基本
○ 外部との連携検討(教育委員会・警察・SC等)
被害児童生徒、保護者への対応
きめ細かなケア、守り通す
《教育委員会への報告》
《外部機関との連携》
《削除以来の必要性の検討》
○依頼は被害生徒がするのが原則
※学校や教委からもできる場合あり
加害児童生
徒の特定
加害児童生徒、保護者への対応
○投稿を削除させる
○人権と犯罪の両面からの指導
削除の確認
《全校生徒への対応》
○全校集会・学年集会・学級指導
○再発防止の観点重視
《継続的支援》
○心のケアと関係修復
《削除依頼と削除の確認》
(1)掲示板等の管理者に削除依頼
掲示板等のトップページから連絡方法(メール)の確認。
「利用規約」等に書かれている削除依頼方法を確認、削除依頼。
(2)掲示板のプロバイダに削除依頼
掲示板等の管理者に削除依頼しても削除されない場合や、
管理者の連絡先が不明な場合などは、プロバイダ(掲示板
サービス提供会社等)へ削除依頼。
(3) 警察や法務局・地方法務局に相談する
削除されない場合はメール内容などを確認するとともに、
警察や法務局・地方法務局に相談するなどして、対応
方法を検討する。
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《相談窓口》
○ 長野県警生活安全部生活環境課
サイバー犯罪対策室 026-233-0110
○ 違法・有害情報相談センター
(http://www.ihaho.jp/)
○ 地方法務局「子どもの人権 110 番」
0120-007-110
○ 教学指導課心の支援室
026-235-7436
○ 箕輪町教育委員会 教育課
0265-70-6603
(5)地域や家庭との連携について
いじめの問題など、学校が抱える課題を共有し、地域全体で児童生徒の健やかな成
長を促すために「地域に開かれた学校づくり」を推進し、「信州型コミュニティスク
ール事業」の取組を中心に学校と家庭、地域が連携・協働する体制を構築します。
○ PTA活動によるいじめ防止等の取組の推進
○ 地域人材の学校教育活動への参画の推進・・・スタディ・サポート事業の展開
○ 公民館活動や青少年健全育成事業への児童生徒の積極的参加
○ 子育てや福祉に関する機関との情報交換
○ 学童クラブ、見守り隊、公民館の分館長、区長会、民生児童委員会、青少年健全育成推進
協議会等での地域における児童生徒の状況の把握と、いじめ防止に関する協力依頼
(6)関係機関との連携について
様々な機会を通じて、関係機関と連携を図っていきます。
・ 児童相談所や警察など関係機関、医療機関、地方法務局、教育委員会、子育てや福祉に係る
機関との情報交換等日常的な連携を図ります。
・ 外部の専門家を招いて、ネットによるいじめ、未然防止についての研修会などを継続して
実施するとともに、小中が連携して取り組む体制を整えます。
・ 外部専門家や民間団体によるいじめ防止等の啓発活動を活用します。
(7)その他
① 学校のいじめ防止等のため対策の実施状況についての情報交換及び成果の普及を行います。
・学校評価や教員評価を行う場合において、いじめの問題を取り扱うに当たっては、いじめの
有無やその多寡のみを評価するのではなく、児童生徒の実態を踏まえて目標を立てて取り組ん
でいるか、いじめが発生した場合に迅速かつ適切に組織的な取組が行われているかなどを評価
するよう必要な指導・助言を行います。
・教員が児童生徒と共にすごし、向き合うことのできる時間を確保するため、学校マネジ
メント体制づくりへの支援をします。
・学校の教育活動や学校運営に保護者や地域住民が参画する機会を促進します。
② 各校のいじめ防止基本方針、各校の状状況について、町内校長会において検討します。
・月 1 回開催される校長会において、いじめ防止に関連する内容について意見交換します。
・グレード・アッププランを周知徹底していく具体的取組について情報交換します。
・わかる授業づくりに向けた校内研修の工夫改善について情報交換します。
・子どもと向き合う時間を確保していく学校運営の工夫について情報交換します。
・自己肯定感を育んでいくキャリア教育の推進について情報交換します。
③ 学校だより等を活用した取組状況の情報発信を進めます。
・各校の取組状況を保護者・地域に発信するよう促します。
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3
学校が実施すべき施策
学校は、「学校いじめ防止基本方針」に基づき、校長の強力なリーダーシップのもと「い
じめ防止等の対策のための組織」を中核に協力体制を確立し、教育委員会と連携のうえ、
学校の実情に応じた「いじめ防止等の取組」を推進します。
(1)学校いじめ防止基本方針の策定
学校は、法13条に基づき、「国の基本方針」「県の基本方針」「町の基本方針」を参
酌して、その学校の実情に応じ、自らの学校としてどのようにいじめの防止等の取組を行
うかについての基本的な方向や、取組の内容等を「学校いじめ防止基本方針」(以下「学
校基本方針」という。)として定めます。
(2) 学校におけるいじめ防止等の対策のための組織の設置
各学校は、法第22条に基づき、当該学校におけるいじめの防止等に関する措置を実行
的に行うため、学校の校長以下、複数の教職員によって構成されるいじめの防止等の対策
のための組織を設置します。
なお、学校でいじめの問題等、児童生徒指導上の課題に対応するための組織として位置
付けている既存の組織を活用することは、法の趣旨に合致するものであり、組織の名称も
各学校の判断によるものとします。
当該組織には、次のような役割があります。
○学校基本方針に基づく取組の実施や具体的な年間計画の作成・実行・検証・修正の
中核としての役割
○いじめの相談・通報の窓口としての役割
○いじめの疑いに関する情報や児童生徒の問題行動などに係る情報の収集と記録、共有
を行う役割
○いじめの疑いに係る情報があった時は緊急会議を開いて、いじめの情報の迅速な共有、
関係のある児童生徒への事実関係の聴取、指導や支援の体制・対応方針の決定と保護
者との連携といった対応を組織的に実施するための中核としての役割
さらに、当該組織には、各学校の学校基本方針の策定や見直し、各学校で定めたいじめ
の取組が計画どおりに進んでいるかどうかのチェックや、いじめの対処がうまくいかなか
ったケースの検証、必要に応じた計画の見直しなど、各学校のいじめ防止等の取組につい
てPDCAサイクルで検証を担う役割が期待されます。
(3) 学校におけるいじめの防止等に関する取組
① いじめの防止
未然防止の基本は、児童生徒が、心の通じ合うコミュニケーション能力を育みな
がら、規律正しい態度で授業や行事に主体的に参加できるような授業づくりや集団
づくりを行うことにあります。加えて、集団の一員としての自覚や自信を育むこと
により、互いを認め合える人間関係や学校風土をつくることが重要です。
- 11 -
取組の例
ア
授業づくりの視点から
<規律ある授業・成就感・達成感のある授業>・・・規律ある学習環境下で「わかる授業」を具現
<道徳教育の充実> ・・・思いやり、友情、生命の尊重・正義・公正公平・よりよい社会の実現
などを扱う場面で、児童生徒が自分自身の実生活や体験に目を向けられるようにする。
<人権教育の視点に立った授業> ・・・他者の思いに共感する授業、自尊感情を高める授業、
かかわり合いや表現力が高まる授業づくりを推進
イ 人間関係づくりの視点から
<互いを受容し、認め合う学級活動>・・・相手の感じ方や考え方を尊重したり、自分の思いや
考えを伝えたりすることができるようにする。
<交流体験活動の充実>・・・異学年交流や地域と連携した行事等を通して、多様な価値観を認め
合ったり、自分に自信を持ったり、生き方にあこがれをもったりできるようにする。
② いじめの早期発見
いじめは大人の目に付きにくい時間や場所で行われたり、遊びやふざけあいを装っ
て行われたりするなど、大人が気づきにくく判断しにくい形で行われることが多いこ
とを教職員は認識し、ささいな兆候であってもいじめではないかと疑いをもって、早
い段階から的確に関わりをもち、いじめを隠したり軽視したりすることなく、いじめ
を積極的に認知する必要があります。
このため、日頃から児童生徒の見守りや信頼関係の構築等に努め、児童生徒が示す
変化や危険信号を見逃さないようアンテナを高く保つ必要があります。あわせて、学
校独自のアンケート調査や教育相談の実施等により、児童生徒がいじめを相談しやす
い体制を整え、いじめの実態把握に取り組むことが必要です。
ア
児童生徒の実態把握の視点から
<アンケート調査の実施と、その有効活用>
<Q-U(楽しい学校生活を送るためのアンケート)の活用>
<日々のコミュニケーション> <児童生徒の観察>
<保護者との連携>
<職員間の連絡>
イ
相談窓口の提示の視点から・・・<相談機関の掲示>
ウ
学校への評価への視点から・・・<保護者アンケートの活用> <学校評議員会の意見等>
③ いじめに対する措置
いじめの発見・通報を受けた場合は、特定の教職員で抱え込むことなく組織的に
対応する必要があります。また、教育委員会に報告するとともに、事案によっては、
児童相談所や警察等の関係機関と連携して対処する必要があります。
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4
重大事態への対応
重大事態発生時には、いじめられた児童生徒や保護者を徹底して守り通すとともに、そ
の心情に寄り添い、適切かつ真摯に対応します。
《重大事態とは》
一 いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害
が生じた疑いがあると認めるとき。
二 いじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間学校を欠席することを
余儀なくされている疑いがあると認めるとき。
※ 「いじめにより」とは、上記の児童生徒の状況に至る要因が当該児童生徒に
対して行われるいじめにあることを意味します。
※ 「生命、心身又は財産に重大な被害」については、いじめを受ける児童生徒
の状況に着目して判断します。
例えば、「児童生徒が自殺を企図した場合」、「身体に重大な傷害を負った場
合」、
「金品等に重大な被害を被った場合」、
「精神性の疾患を発症した場合」な
どのケースが想定されます。
※ 「相当の期間」については、不登校の定義を踏まえ、年間30日を目安と
するが、児童生徒が一定期間、連続して欠席しているような場合には、上記
目安にかかわらず、学校又は学校の設置者の判断により、迅速に調査に着手
することが必要です。
(1) 教育委員会または学校による調査
① 学校の対応
ア 重大事態発生時の報告
重大事態が発生した場合は速やかに箕輪町教育委員会に報告します。
イ 初期対応
「学校危機管理マニュアル」
(長野県教育委員会
迅速かつ適正に対応します。
平成 24 年 1 月)にしたがって
→そのため、各学校では『学校の危機管理マニュアル』などを参考にし、マニュアルを整備
します。
・事案発生直後には、まず、その基本的対応について教職員の共通理解を図ります。
・速やかに「学校におけるいじめの防止等の対策のための組織」を立ち上げます。
・関係児童生徒、保護者へ迅速に連絡します。
・関係機関(消防・警察・教育委員会等)への緊急連絡と支援の要請を行います。
ウ 事実関係を明確にするための調査を行います。
箕輪町教育委員会の判断の下、速やかに組織を設け、当該重大事態に対処する
とともに、同種の事態の発生の防止に資するため、事実関係を明確にするための
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調査を行います。
<調査委員会の設置>
当該重大事態に応じて、学校は箕輪町教育委員会の判断の下、調査委員会を設置します。
<組織の構成>
◎「学校におけるいじめの防止等の
対策のための組織」を母体とします。
・管理職
・教務主任
・学級担任
・学年主任
・生徒指導担当
・養護教諭、
・教育相談係主任
・関係教職員(部活顧問等)
必要に
応じて
メンバー
を拡充
等
□必要に応じて、
○心理・福祉等に関する専門的な
知識を有する者
・スクールカウンセラー
・スクールソーシャルワーカー
○その他の関係者
・スクールサポーター
・保健師
・学校評議員
・民生委員
・弁護士
・医師
等を拡充します。
エ 調査の実施
重大事態に至る要因となったいじめ行為が、いつ(いつ頃から)、誰から行われ、
どのような態様であったか、いじめを生んだ背景事情としてどのような問題があ
ったか、学校・教職員がどのように対応したかなどの事実関係を、可能な限り網
羅的に明確にします。その際、すすんで資料提供・調査協力をするなど調査に全
面的に協力します。また、調査結果を重んじ、主体的に再発防止に取り組みます。
<いじめられた児童生徒からの聴き取り>
・いじめられた児童生徒を守ることを最優先としながら、十分な聴き取りを行うと
ともに、在籍児童生徒や教職員に対する質問紙調査や聴き取り調査を行います。
・いじめ行為を完全に止め、いじめられた児童生徒の事情や心情に配慮した上で、
状況にあわせた継続的なケアを行い、落ち着いた学校生活復帰の支援や学習支援
等をします。
<いじめられた児童生徒からの聴き取りが不可能な場合>
・児童生徒の入院や死亡など、いじめられた児童生徒からの聴き取りが不可能な場
合は、当該児童生徒の保護者の要望・意見を十分に聴取し、迅速に当該保護者と
今後の調査について協議し、調査に着手します。
・調査方法としては、在籍児童生徒や教職員に対する質問紙調査や聴き取り調査を
行います。
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オ 自殺の背景調査における留意事項
児童生徒の自殺という事態が起こった場合は、その後の自殺防止に資する観点から、
自殺の背景調査を実施する。調査では、亡くなった児童生徒の尊厳を保持しつつその死
に至った経過を検証し再発防止策を構ずることを目指し、遺族の気持ちに十分配慮しな
がら行います。
いじめがその要因として疑われる場合の背景調査については、
「国の基本方針」の留
意事項に十分配慮したうえで、「児童生徒の自殺が起きたときの調査の指針」(平成2
3年3月児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議)
(文科省)、
「児童生徒の自
殺が発生した場合の背景調査の初期手順について」
(県教育委員会)を参考として実施
します。
カ 調査結果の提供及び報告
<いじめを受けた児童生徒及びその保護者に対する情報提供>
いじめを受けた児童生徒やその保護者に対して、事実関係等その他の必要な情報を
提供する。調査により明らかになった事実関係(いじめ行為がいつ、誰から行われ、
どのような態様であったか、学校がどのように対応したか)について、いじめを受け
た児童生徒やその保護者に対して適時・適切な方法で説明します。
この情報提供にあたっては次のような配慮をします。
・ いじめられた児童生徒及びその保護者と定期的に連絡を取り合い、調査の経過を知
らせておきます。
・ 他の児童生徒のプライバシー保護に配慮するなど、関係者の個人情報に十分配慮し
ます。
・ 質問紙調査等により得られた結果については、いじめられた児童生徒又はその保護
者に提供する場合があることをあらかじめ念頭におき、調査に先立ち、その旨を調
査対象となる在校生やその保護者に説明する等の措置をとります。
<調査結果の報告>
調査結果については、箕輪町教育委員会に報告します。
いじめを受けた児童生徒又はその保護者が希望する場合には、いじめを受けた児童
生徒又はその保護者の所見をまとめた文書の提供を受け、調査結果の報告に添えます。
キ その他の留意事項
重大事態が発生した場合、関係のあった児童生徒が深く傷つき、学校全体の児童生
徒や保護者、地域にも不安や動揺が広がったり、時には事実に基づかない風評等が流
れたりする場合もあります。そのため、児童生徒や保護者への心のケアと落ち着いた
学校生活を取り戻すための支援に努めるとともに、予断のない一貫した情報発信、個
人のプライバシーへの配慮に留意します。
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② 箕輪町教育委員会の対応
ア 重大事態発生時の報告
重大事態が発生した場合は速やかに箕輪町長に報告します。
イ 重大事態の調査
箕輪町教育委員会は、調査の主体を判断し、速やかに組織を設け、事実関係を明確
にする調査を行います。
<学校の教育活動に支障が生じない場合
や、学校主体の調査で十分な結果が得ら
れると判断した場合>
<学校の教育活動に支障が生じるおそれが
ある場合や、学校主体の調査では十分な
結果が得られないと判断した場合>
学校の下にいじめ調査委員会を
設置します。
箕輪町教育委員会が調査の主体と
なります。
ウ 調査組織
・箕輪町教育委員会が調査の主体となる場合は、弁護士や精神科医、心理や福祉の
専門的知識及び経験を有する者であって、当該いじめ事案の関係者と直接の人間
関係又は特別の利害関係を有しない者(第三者)の参加を図り、公平性・中立性・
客観性を確保します。
・学校が調査の主体となる場合は、学校におけるいじめの防止等の対策のための
組織」を母体として、事態の性質に応じて専門家を加える。また、調査を実施
する学校に対して必要な指導、また人的措置を含めた適切な支援を行います。
エ 調査の実施
前記、学校の対応のエ、オ、キに準じます。
オ 調査結果の提供及び報告
○いじめを受けた児童生徒や保護者への情報提供
・学校の設置者又は学校は、調査により明らかになった事実関係を適時・適切な方法
で説明する。そのため、いじめられた児童生徒及びその保護者との定期的に連絡を
取り合い、調査の経過や見通しを知らせておきます。
・関係者の個人情報に十分配慮する。ただし、その保護を理由に説明を怠るような
ことがないよう留意します。
○調査結果の報告
箕輪町教育委員会又は学校は、調査結果についても「重大事態発生時の報告」の
ように報告します。その際、いじめを受けた児童生徒又はその保護者が希望し、調査
の報告に対する所見をまとめた文書を提出した場合は、それを調査結果の報告に添え
ます。
キ 調査結果を踏まえた措置
箕輪町教育委員会は、専門家の派遣による重点的な学校支援、教職員の配置等人的
支援の強化、心理や福祉の専門家など外部人材の追加配置等を行い、積極的に学校
を支援します。
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(2) 調査結果の報告を受けた町長による再調査及び措置
① 箕輪町長による対応
「調査結果の報告」を受けた箕輪町長は、当該報告に係る重大事態への対処又は当該
重大事態と同種の事態の発生の防止のため、必要があると認めるときは、調査の結果
について調査(以下「再調査」という。)を行う。再調査の主体は箕輪町長となりま
す。
ア
再調査
・再調査にあたっては、弁護士や精神科医、学識経験者、心理や福祉の専門家等の専
門的知識及び経験を有する者であって、当該いじめ事案の関係者と直接の人間関係
又は特別の利害関係を有しない者(第三者)の参加を図り、公平性・中立性・客観
性を確保します。
・従前の経緯や事案の特性から、必要な場合、いじめられた児童生徒又は保護者が望
む場合には、箕輪町教育委員会または学校の調査に並行して、箕輪町長による調査
を実施することもあります。
・再調査の主体は、いじめを受けた児童生徒およびその保護者に対して、適時・適切
な方法で、調査の進捗状況等及び調査結果を説明します。
イ
再調査の結果を踏まえた措置等
・再調査を行ったときは、個人のプライバシーに対して必要な配慮を確保した上で、
箕輪町長は、その結果を箕輪町議会に適切に報告します。
・箕輪町長及び箕輪町教育委員会は、再調査の結果を踏まえ、自らの権限及び責任に
おいて、当該調査に係る重大事態への対処又は当該重大事態と同種の事態の発生の防
止のために必要な措置を講じます。
・「必要な措置」としては、町長部局においては、必要な教育予算の確保や児童福祉や
青少年健全育成の観点からの措置が考えられます。
三
その他いじめの防止等のための施策に関する重要事項
教育委員会は、町のホームページにおいて、町の基本方針を公表します。
また、いじめ防止等の取組の状況を踏まえ、必要に応じて町の基本方針の見直しを検討
し、必要があると認められるときは、その結果に基づいて必要な措置を講じます。
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