分散対話型遺伝的アルゴリズムを用いた サイン音生成の

分散対話型遺伝的アルゴリズムを用いた
サイン音生成のためのシステム開発
Generation of Sign Sound Using Distributed Interactive Genetic Algorithm
同志社大学工学部知識工学科
同志社大学工学部知識工学科
教授 三木光範
4回生 織田博子
1.研究目的
サイン音とは,危険を知らせたり終了を伝えたりといったメッセージを伝える音のことである.
近年,我々の生活の中には様々なサイン音を発生する製品が存在している.しかし,このことに
より我々の生活はこれらの音の洪水状態にあり,利用者は音の区別,メッセージの理解は容易で
はなく,ましてやサイン音の選択権などはほとんどない.本研究ではこのような状況を解決する
ためにある環境における複数のサイン音の統合的設計を行い,利用者にとって区別し易く,理解
し易い,また利用者が心地よく聞こえるサイン音の提供を目的とする.
2.目標
家庭や事務所内で使われる電気製品のサイン音の統合的最適化を行うためのIGA(分散対話型
遺伝的アルゴリズム)システムを開発することである.具体的に制作するサイン音として必要な
要素を以下に挙げる.
①誰にでも聞こえやすい音であること.
②何を伝えているかイメージしやすい音であること.
③聞いていて耳障りではないこと.
④他の機器と調和が取れていること.
必要とされているサイン音はわかりやすさだけではなく,心地よい,楽しい,時には危険を感じ
させるなどの人の感性に関わる部分が重要となってくる.そこで,人の評価をもとにサイン音の最
適化実現するIGAシステムを開発する.
3.手法
スピーカーマークを
押すとサイン音が
流れる♪
聞き取りやすい
very good
・normal
bad
・very good
normal
bad
IGAを用いて音譜の
組み合わせを作成
・音譜の並べ方に制約条件を設ける
・聞き取りやすい周波数帯域の設定
・可変長にする
心地よい
・very good
組み合わせの最適化
・サイン音同士の調和
・心地よく聞こえてお互いの音
を阻害しない工夫
normal
bad
very good
・normal
bad
人による評価
・音は聞き取りやすいか
・メッセージは伝わるか
・耳障りではないか
家庭,オフィスの中で調和
の取れたサイン音を目指す
Intelligent Systems Design Lab., Doshisha Univ