2015年春季旅行報告(5月13日~15日) 旅行部会長 金子 努 大宮駅構内「豆の木付近」に早朝6:15に集合、わたしが着いたのは約10分前だが、 遅刻したような感じで一番最後、みなさん張り切っているようだ。北陸新幹線かがやき5 01号にて一路金沢駅に向かう。朝食に用意していただいた駅弁を乗車するやいなや食す ると、もう睡魔が襲い途中駅を長野付近まで覚えていたが、目が覚めるともうすぐ金沢駅 であることを、車内放送が告げていた。2時間04分で到着するとは、隔世の感がある。 金沢駅港口を出て、依頼済みの富士観光の貸切バスに乗車。既に若井さんが抜かりなく、 構内のコンビニにて飲物を買い求めてくれている。金沢東ICより北陸道を富山方面に車 を進め、小矢部砺波JCTを東海北陸道で岐阜方面にさらに進め、五箇山ICにて降りま した。世界遺産登録の菅沼集落を見学、合掌作りの家々と取り巻く田圃の長閑な景観に時 間の流れから切り取られたようなこれも一つの歴史だということに思いおりました。 高速道をまた戻りに使って和倉温泉に向かうのは、一寸芸がなさすぎなので、岐阜県の 山間部を源流として富山湾に注いでいる庄川に平行して走る国道156号線を利用するこ とにいたしました。この国道は、谷の傾斜を削った道でかつては道幅が狭く大変危険だっ たそうで、156(イチコロ)線と呼ばれていたそうですが、現在は改修されており、庄 川峡、高堰堤式の小牧ダムを臨める景観の良い国道です。川の蛇行に垣間見る深い緑色の 水と木々の新緑、絵のような美しさを堪能できました。 砺波平野、射水平野を抜け、昼食を摂る氷見市内のひみ番屋街に到着する。氷見漁港直 送の鮮魚を扱う店が並ぶ。一番奥の団体向きの番屋亭に落ち着く、皆さん思い思いに注文 をする。必ず日本酒が、テーブルに2~3本並んでいるのが、常なのが凄い。 再びバスにて、富山湾沿いに国道160号線を走る。宿に入るには、時間的にまだ早い ということで七尾湾に浮かぶ能登島を観光する。能登島大橋を渡ると長閑な漁村や湾の景 色が迎えてくれる。ガラス美術館や水族館見学を今回は時間がないので断念する。美術館 のある高台に上って、七尾北湾を望む、能登半島とのコラボは絵葉書にあるような景観で す。 宿に入る。宿は、和倉温泉でも七尾市街方向よりの「のと楽」 。おもてなしの本場?なの か、和の風情・趣が醸し出す落ち着いた雰囲気でした。部屋は、全て海側、露天風呂付で、 9人部屋なのに2~4人で使うという贅沢な気分を味あわせていただきました。宴会場は 広すぎて、13人では片隅で宴会をしている態。四季の旬の味覚や風光に包まれて、寛ぎ の時間を過ごせたと思う。 翌日、朝風呂にゆったりと浸かる人、夢の続きを紐解き朝寝坊決め込む人、おのおの朝 食までのんびりと過ごしました。近県からの団体客のバスが玄関先に並び、年齢から来る 気短さで少し機嫌を損なうが無事出発。始めの観光は(萩原千和子さんのリクエスト)里 山里海の魅力溢れる世界農業遺産の白米の千枚田にする。急傾斜に小さな水田が1000 枚以上(中には有名人の my 水田)あるという様子は吃驚です。バスは、来た道を戻り、輪 島朝市会場へ向かう。千葉の勝浦、岐阜の高山と並ぶ日本三大朝市の一つであるそうです、 知らなかった。露店がずらりと並び、売り手のおばちゃんが「買うてくだぁー」と客を待 つ、押し売りはない。名物のノドグロやメバルの干物を買い求めたいところだが、まだ旅 の途中なので、剣先イカの干物とわかめ5袋と100円という大層の束の鷹の爪を買う。 わたしは、この鷹の爪の束を、各所で買い求め家の玄関の軒に魔除けとして吊しています。 朝市のバスの駐車場とキリコ会館が移転して近くなった、立ち寄る。キリコとは山車の一 種で長方形をなして15メートルの高さのものもあるそうです。夏祭りの夜は、神社氏子 が担ぎ出したキリコの御神燈が夜空を染めてさぞや壮麗で豪華なことであろう、夏祭りの 時期に再び訪ねて見物したいものです。 爽やかな潮風とともに、バスに乗り込み、1321年創建され、曹洞宗の大本山として 栄えた総持寺祖院に。現在は、明治期の大火を契機に本山は横浜市鶴見へ移り別院扱いの 祖院となっています。三門を含め欅造りの風格ある建造物ですが、2007年3月25日、 マグニチュード6.9の能登半島地震によって、大部分が改修工事にかかっていて残念な がら法堂(仏殿)のみの拝観になっていました。祖院の周辺一帯が門前町、その門前そば を昼食とする。そばのつなぎが水ではなく自然薯だそうで、素朴にて美味しい。 金沢市までの行程に、松本清張の名作「ゼロの焦点」の舞台となった高さ15Mのヤセ の断崖(若井さんよりご教授)、義経の舟隠し、日本小貝3大名所(由比ヶ浜・和歌浦)の 増穂浦海岸、能登国一宮の気多大社を見学。吉田さんとの待ち合わせ時間が迫ってきたの で、強風のため走行禁止になった千里浜なぎさハイウェイを使えずに、宿泊先の金沢白鳥 路ホテル山楽に急ぎ向かう。このホテルは、市内中心地に位置し、調度品等に大正ロマン 漂う。 夕食は、わたしが一度訪れたことがあった卯辰山にある「茶寮卯辰かなざわ」で摂る。 小綺麗で落ち着いた料理店で、部屋の窓から金沢市内の街並みが一望できる。料理長の意 趣こめた献立に満足しながら、何故かみなさん富山の酒「立山」を所望する。 3日目の朝、綱川ご夫妻が仕事の関係で一足先に浦和に帰られた。9:00より4時間 制でタクシーを3台利用して、金沢市内観光に出かけました。新緑の兼六園、新装なった 金沢城、忍者寺ともいわれる妙立寺、加賀藩の上流・中流藩士の屋敷の黄土色の土塀が続 く長町武家屋敷、ひっそりと今にも三味線が聞こえてきそうな主計町茶屋街(車窓)、懐か しい水あめを売る老舗の俵屋飴屋本店、市民の台所と言われる近江町市場を乗務員に案内 していただきました。定期観光バスを解約してのタクシーでの観光は、乗り降りが観光地 至近で楽なものです。これも、若井さんが会計をしてくれている賜物です。金沢駅でタク シーを帰し新幹線乗車時間まで、駅ナカにて昼食、買い物と自由行動。 はくたか570号にて大宮駅着17:46、みなさん元気で到着、秋季旅行も行こうと お声をいただき解散。 今回も、若井さんには会計及び諸般大変お世話になりました、ありがとうございました。 (参加者) 吉田俊夫、細田拓、綱川寿夫・絢子、若井誠治、萩原弘道・千和子 順不同・敬称略 努 遠藤亘良、柏 茲、辻村大司、巽 正典、山本裕二・千恵子、金子
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