02T3097A 山野井 彰 目次 関東大震災の概要 関東大震災の主な被害 関東地震の震度分布 関東地震による各府県の被害 関東地震による木造家屋全壊率 まとめ 関東大震災の概要 関東大震災は1923年(大正12年)9月12日 午前11時58分ごろ伊豆大島、相模湾を震 源として発生した直下型の大地震による災害 である。マグニチュ-ドは7.9。東京・神奈 川・千葉・静岡の各県を中心にして広範囲に 大きな被害をもたらした。 関東大震災の主な被害 死者、行方不明者:約142800人(うち死者 105385人) 避難人数:190万人以上 倒壊、または焼失した建物:合計で57万棟 (全壊12万8000棟、全焼44万7000棟) なぜ被害が大きくなったか? ・地震発生時刻が昼時と重なったためガス・か まど・七輪などから出火して火災が多く発生し た ・能登半島付近に台風があり火災はこの強風 によって煽られ、さらに広範囲に燃え広がっ た ・高さ10メートル以上の津波が発生して太平洋 沿岸地域に被害をもたらした 関東地震の震度分布図 ・震源域は伊豆半島東岸沖の初島にまで及ぶ ・関東地方南部の広い範囲で震度6を記録 関東地震による各府県の被害 計は府県の合計[震災予防調査会(1925)より] 関東地震による木造家屋全壊率 横浜、横須賀、鎌倉などで被害が大きい 関東地震による被害状況(東京都台東区浅草) 関東地震の津波による被害状況(由比ヶ浜) まとめ 関東大震災は発生した場所が都市圏だったため日本の歴史 上では最大級の被害をもたらしました。この被害は地震そのも のよりも地震による火災など二次的なものが主な原因です。 昔は木造の建物が多かったためこれが被害の大きさに拍車 をかけたのでしょう。また被災した人は70年前の出来事を鮮 明に記憶しています。その人たちの体験談には人間がパニ ックに陥ったときの状況が生々しく語られています。もしも自 分がこのような大地震に遭遇しても冷静で的確な判断ができ るように地震についての正しい知識を身につけたいです。
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