(たのしいまち2016年2月・3月号) (PDF形式 398.9KB)

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行ってみたよ!参加してみたよ!シリーズ Vol.6
関戸公民館市民企画講座
古典芸能で知る江戸時代の文化
H27・12/4~2/5(全 5 回)
歴史には疎いが時代劇や落語の大好きな私の目に
飛び込んできた「古典芸能で知る江戸時代の文化」の
チラシ。江戸時代の風物にはとても興味があったの
で、早速申し込み、初日の開始時間をワクワクしなが
ら待つ。
第 1 回は俳優の森章二氏。舞台を
中心に映画、テレビ、ラジオと大活
躍のキャリア 50 年を超すベテラ
ン。主な出演作は、暴れん坊将軍、
水戸黄門他多数。
内容は、『江戸煩い』について。
この奇病は、明治に入って解明された「脚気」(胚芽部
分をそぎ落とした白米中心の食事が原因のビタミン
B1欠乏症のこと)
開府以降、仕事のために江戸に集まった人たちの主
食が玄米や雑穀などから、白米に変わった。どっさり
の白いおまんまと漬けものが「江戸っ子の心意気」と
ばかりに白米ばかり食べていると、倦怠感や足のしび
れが出て体調が悪くなったり、参勤交代の侍達が江戸
に来ると身体の調子が悪くなり、寝込むものが続出し
たり。お勤めを終え箱根の山を越える頃には症状が緩
和したことから『江戸煩い』と呼ばれるようになった。
徳川家康が自身のお守りとして信仰していた愛知県
の三河稲荷神社に参ったところ、身体の不調が治った
ことから、庶民達は様々な奇病を治すため、現荒川区
にある三河島稲荷神社にお参りするようになった。そ
の頃から江戸に稲荷神社が多く造られたようだ。
当時の町医者は資格がなくても、二つの言葉「手遅
れですなぁ」「寿命ですなぁ」を知っていれば誰でも
医者になれた?!に思わず笑いが・・・
江戸の街は女性が男性の半数くらいしかいなか っ
たそうで、女性はとても大切にされた。亭主の稼ぎ
を芝居見物等に使って楽しんでいた「かかあ天下」
。
だから、稼ぎ手の男衆は「宵越しの銭は持たねぇ」
とその日の稼ぎを一日で使ってしまったんだよ!と
ユーモアたっぷりに話される。お色気たっぷりの色
小話や川柳など、紙面には書けないようなお話もあ
り、会場はニヤニヤ、クスクス・・・
第 2 回は落語家の瀧川鯉橋(りきょう)師匠。
まずは『時』の話。江戸の時刻は、季節によって
長さが異なる「不定時法」
。日の
出と日没を基準とした。日の
出の約 30 分前を「明け六
ツ」、日没の 30 分後を「暮
れ六ツ」とし、昼夜をそれ
ぞれ六等分して一刻(いっ
とき)とした。
また、時刻には「十二支」と「数」
の2種類の呼び方があった。子の刻は午後 11 時~
午前 1 時。数の九ツは、午前 12 時頃と午後 12 時
頃を指す。生活に欠かせない刻を江戸の町に知らせ
る「時の鐘」が当初、本石 3 丁目に設置された。後に
寛永寺や浅草寺他数カ所にも。注意喚起の「捨て鐘」
を初めに 3 回鳴らした後、時の数を鳴らしたとか。
さぁ~てお待ちかね、師匠の得意ネタの「時そば」
。
麺を勢い良くすする音やその表情に会場から笑い
が・・・。さんざんそば屋を褒めた後の支払時に「亭
主、今何時だ?」とお馴染みの噺に大爆笑、大拍手。
夫婦の愛情を温かく描いた屈指の人情噺「芝浜」
の好演にウルウルきてしまったの
は私だけ?
派手で賑やかな「上方落語」が
好きだが、渋くて粋な噺がたくさ
んある「江戸落語」も大好きだ!
これからどんなお話が聴けるの
か、楽しみ楽しみ!!
(今)
「花アート友の会」
《サークル作品紹介:
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(多摩市の HP では、カラーでご覧になれますよ!)
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