4.加工後の肌荒れが少ない高強度ステンレス鋼(HS仕上)

4.加工後の肌荒れが少ない高強度ステンレス鋼(HS仕上)
1.
特 長
① 加 工 性 : 一般の 1/2H 仕上材に比べ、張り出し加工性が良好です。
加工レベルに合わせた 2 水準の仕上が選択できます。(HS230/HS270)
曲げ部など加工面の肌荒れは最小限に抑えられます。
② 形状安定 : スプリングバック量のバラツキが少なく、また、素材の残留応力も低いため
加工後の形状が安定します。
③ 表 面 肌 : PF 仕上、BA同等仕上等、種々の表面肌をご提供できます。
④ 磁
性 : 素材の透磁率(μ)は焼鈍材とぼほ同等です。
2.
特 性
2-1.機械的特性(代表値)
仕上
硬さ
HV
耐力
(N/㎜ 2)
引張強さ
(N/㎜ 2)
伸び
(%)
エリクセン値
(mm)
残留応力
透磁率
(μ)
HS230
230
490
830
45
12
小
1.01 以下
HS270
265
610
850
42
11
小
1.01 以下
1/2H
270
660
890
35
10
大
1.10
BA5
160
300
700
50
13
小
1.01 以下
2-2.加工性(密着曲げ加工部の肌観察)
1/2H
HS
観察方向
圧延方向
板 厚 :0.2mm、
曲げ方向:圧延方向に対して
直角方向
HS: スムーズな表面肌を呈しています。
-7-
従来材: 大きな肌荒れが見られます。
3.
4.
製造可能範囲
鋼種
仕上
板厚 (mm)
板幅 (mm)
SUS304
HS230
HS270
0.1 – 0.5
最大 600
表面バリエーション(例)
表面粗さ(μm)
Ra
Ry
Rz
光沢度
(20度法)
HS230
HS270
0.08
0.78
0.55
250
nanoHS230
nanoHS270
0.02
0.10
0.08
1100
1/2H
0.08
0.78
0.55
250
BA5
0.04
0.31
0.21
900
仕上
備考
高光沢仕上げnano-と組み合わ
せることにより、極めて高い光沢
度を実現しています。
表面粗さ( Ra:μm)
0.35
BA5
0.30
0.25
BA-U
0.20
(従来の高光沢仕上材)
0.15
0.10
nanoHS230, 270
0.05
0.00
0
5
10
加工度(%)
加工後の肌荒れ(表面粗さ)の変化
5.
[引張歪みを付与したときの変化]
用途例
携帯電話、デジタルカメラなどの外装部品(ボディ、化粧板など)、内部部品(シャーシなど)
*本資料に記載された特性値等の技術情報は、製品の一般特性を説明する為のものであり、規格値を除き、
保証値を示すものではありません。
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