平成 27 年富士山開山期間中の遭難発生実態

静岡県警察本部
平成 27 年富士山開山期間中の遭難発生実態
1 開山期間中の発生状況(7/10~9/10)
区分
発生件数
(件)
年
(人)
事 故 者 総 数
総 数
死 亡
行方不明
重 傷
軽 傷
無事救出
平成 27 年
53
58
0
0
5
16
37
前年同期比
-1
±0
±0
±0
-2
+3
-1
登山者数は昨年より大きく減少したが、遭難件数は統計が残る昭和 48 年以降、平成 25 年(80
件)、平成 26 年(54 件)に次いで史上3番目の多さであった。
登山者の減少理由としては、昨年の御嶽山噴火や夏山開き前の箱根山の噴火騒動さらに昨年に
続き8月後半に天候不順が重なったこと等が考えられる。
2 態様別発生件数
年 \ 区分
発病
転倒
疲労
道迷い
滑落
落石
その他
計
平成 27 年
17
18
11
3
1
0
3
53
前年同期比
-4
+2
+3
-4
±0
-1
+3
-1
⑴ 発病の内訳
年 \ 区分
高山病
低体温症
熱中症
その他
計
平成 27 年
8
5
2
2
17
前年同期比
-2
±0
+1
-3
-4
その他は、心疾患、大腸炎が各1件
○ 発病の年齢層
10 代1人、20 代9人、30 代3人、40 代1人、50 代0人、60 代1人、70 歳以上2人
このうち高山病は8人で、10 代0人、20 代5人、30 代2人、40 代1人と若者の発症が多
かった。高山病の最高齢は 45 歳。
⑵ 転倒による重軽傷別
計 18 人 (重傷4人、軽傷 14 人)
○ 転倒の原因別
年 \ 区分
つまづき
スリップ
バランス崩し
その他
計
平成 27 年
4
6
8
0
18
前年同期比
±0
±0
+2
±0
+2
○ 転倒の年齢層
10 代3人、20 代5人、30 代3人、40 代1人、50 代3人、60 代2人、70 歳以上1人
⑶ 副次的要因
発病、転倒ともに病名や原因が区分されているが、この中には弾丸登山による体調不良や寝
不足等の副次的要因が含まれていることが多い。