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野庭すずかけコミュニティハウス
平成27年8月
豹変
今野敏
君の膵臓をたべたい
住野よる
中学で三年生の佐田が同級生の石村を刺す事件が起
きた。取り調べで佐田は老人のような口調で「邪魔を
したから懲らしめたのだ」と語り係員を簡単に振り切
り警察署から姿を消してしまう。被害者の石村を訪ね
た警視庁の富野は石村が佐田の狐憑きを除霊しよう
として刺されたと聞かされる。お祓い師とともに佐田
を捜し除霊に向かう富野。だが次に豹変したのはなん
と石村の方だった―。本当に狐憑きの仕業なのか?そ
して次々と発生する類似の事件。そこには意外な共通
点が浮かび上がる。
高校生の僕は病院で1冊の本を拾う。タイトルは「共病
文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が密かに綴っ
ていた日記帳だった。そこには彼女の余命が膵臓の病気
によりもういくばくもないと書かれていた。こうしてた
だのクラスメイトから秘密を知るクラスメイトとなり自
分とは正反対の彼女に徐々にひかれていった。だが世界
は病を患った彼女にさえ平等に残酷な現実をつきつけ
る。全ての予想を裏切る結末まで一気読み必至!
朝が来る
辻村深月
オールドテロリスト
村上龍
親子 3 人で平和に暮らす栗原家に突然かかってきた
一本の電話。電話口の女の声は、「子どもを返してほ
しい」と告げた――。出産を巡る女性の実状を描く社
会派ミステリー
年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。年寄りは寒中水
泳などすべきじゃない。別に元気じゃなくてもいいし、
がんばることもない。年寄りは、静かに暮らし、あとは
テロをやって歴史を変えればそれでいいんだ」怒れる老
人たち、粛々と暴走す。
悲しみの底で猫が教えてくれた
大切なこと
瀧森古都
勁草
黒川博行
「ネコは、ごはんを何日食べなければ死にますか?」
とあるパチンコ店の前に置かれている一冊の「里親探
しノート」に、そんな奇妙なことが書かれてあった。
ただなんとなく生きている店員の五郎、現実逃避して
いる常連客たち…。この一冊のノートにより、それぞ
れの運命の歯車が動き出し、生きる意味と向き合うこ
ととなる。
橋岡は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とはオ
レオレ詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者
から金を受け取る受け子の手配も任されていた。騙し取
った金の大半は高城に入る仕組みで、銀行口座には金が
うなっているのだ。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は
高城に金の融通を迫るが…。一方で大阪府警の刑事たち
も捜査に動き出していた。
家族という病
下重暁子
極悪専用
大沢在昌
日本人の多くが一家団欒という言葉にあこがれそう
あらねばという呪縛にとらわれている。しかし家族と
はそれほどすばらしいものなのか。実際には家族がら
みの事件やトラブルを挙げればキリがない。なぜ日本
で家族は美化されるのか。口を開けば家族の話しかし
ない人もいる。そんな人達を著者は一刀両断。家族の
実態をえぐりつつ、
「家族とは何か」を提起する一冊。
やんちゃが少し過ぎた俺は、祖父の差し金でマンション
の管理人見習いに。だがそこは、
「なんでもアリ」の殺し
屋専用住居だった。