「事業について考える」 暖かな日が少しずつ増え、春が近づいてきているのを感じるようになってきましたが、 どちらの施設も今年度の反省を活かし、来年度へどのように反映させていくか、事業計画 を作成している時期だと思います。恩方育成園でも保護者や職員に意見を聞きながら、い くつかの重点目標を立て、少しずつ目標に向かって前進していければと思っています。 12月にはお忙しいところ時間を作っていただき、元弘済学園長の飯田雅子氏による 「障害理解と支援」というテーマについてお話を聞く機会がありましたが、職員も視野 が広がり良い勉強になったことは広報紙やホームページでご理解していただけたこと と思います。 恩方育成園では事業計画の中に今後の事業の方向性について考えるという重点目標があ り、その目標に向かって取り組むため、2月に大正大学の沖倉智美教授を講師として招き、 今後の事業について職員全体で考える機会を作りました。初日は利用者の立場を知るため 実際に施設に泊まっていただき、利用者の立場となって施設の様子を見ていただきながら、 翌日の研修で気付いたことを助言していただきました。今回の研修を受け、個々の職員が 目の前の支援だけでなく、利用者の人権について考える良い機会になったと思います。 職員と支援について話をするときに、 「自分だったらどう思うか、自分の家族だったらど う思うか?」と話をすることがあります。研修の最後に講師から「皆さんは自分の施設を 利用したいですか?」との質問がありました。職員も少し戸惑いながら聞いていたと思い ます。入所施設では集団行動も多く、どうしても自由にならない時間もあり、ストレスを 感じることはあると思います。施設でなくても生きていれば何かしらのストレスは感じる ものだと思いますが、現在の支援方法を当たり前と思うことなく、気付いたことは職員間 で話し合い、少しでも改善させ、自分たちが生活したら「恩方育成園は楽しい、恩方育成 園に住みたい」と胸を張って言える施設にしたいと思っています。 沖倉先生にはお忙しいところ、貴重な時間を作っていただき、ありがとうございました。 職員にとっても有意義な時間を過ごすことができたと思います。今後もお時間のある時に 施設の様子を見ていただき、助言していただければと思います。 恩方育成園 相澤 誠
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