合唱指揮法 山下 敬子 (Vocal Conducting) 4年前期 選択 2単位 講義 1 .授業の目的 この授業では、既習の指揮法を基礎として、呼吸、言葉の表現に留意した合唱指揮を実践的に講義する。指揮の基本となる のはバトンテクニックであるが、あくまでも指揮者の音楽のイメージを具現化するための技法であり、音楽を表現するために は指揮者としての音楽性が求められる。演奏においては演奏者と指揮者が一体となり、 ダイナミックな表現をすることにより、 聴衆を魅了し、三者が一体となる。 指揮者は楽曲の求める点を明確に把握し、確実な指示が出せるように準備を万全にして おく。 2 .授業計画 回 大 項 目 講 義 内 容 等 1 指揮者の役割 授業の目的、進め方についての説明 指揮者とは何かをその役割、意味を考える。 2 指揮法テクニックの基本① 「平均運動」「しゃくい」「叩き」などについて 3 指揮法テクニック①の基本と演習 前週の復習 レガート・スタッカート・テヌート・スフォルツァンド等 4 指揮法テクニックの基本② 「棒(腕)の方向性」について いろいろな拍子による手の動き 5 指揮法テクニック②の基本と演習 前週の復習 曲例による実習(曲の解釈の重要性) 6 指揮法テクニックの基本③と演習 「歌い出し」の棒(腕)について 予備の棒・不完全拍の場合など 7 指揮法テクニックの基本④と演習 「歌い終わり」の棒について 曲例による実習「大地讃頌」「蔵王」等 8 指揮法テクニックの基本⑤と演習 「フェルマータ」の棒 曲例による実習「夏の思い出」等 9 指揮法テクニックの基本⑥と演習 速度の変化・拍子の変化における棒の動き 棒の方向性や拍子の中での省略された動きの棒等 10 指揮法テクニックの基本⑦と演習 「1つ振り」の棒について レガート・スタッカート・テヌート等における振り方 11 指揮法テクニックの基本⑧と演習 「デュナーミク」を表現する棒 左手による指示の仕方・右手の動き 12 指揮法テクニックの基本⑨と演習 「休符」の棒 長い休符・不完全拍におけるアインザッツ等 13 実践練習① 楽曲分析、イメージ・トレーニング 定演合唱曲での演習 14 実践練習② 楽曲分析、イメージ・トレーニング 定演合唱曲での演習 15 実践練習③ 「宗教曲」ラテン語のディクションに対応する棒 曲例による実習例:アヴェ・マリア 16 試験 定演合唱曲の中より1曲を選んで行う。 3 .到達目標 指揮とは何だろう?から始まり、その技術を習得し、実 際にその立場にたった時、音楽に魂を吹き込めるような指 揮者(指導者)であって欲しい。 6 .参考文献 『はじめよう!合唱』青島広志著(㈱全音楽譜出版) 4 .評価方法 試験50%、授業態度50% 5 .教科書 特になし − 516 −
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