≪VE(開発・設計革新)研究会≫

≪V E ( 開 発 ・ 設 計 革 新 ) 研 究 会≫
~機能研究による付加価値の追求~
【ねらい】
VE(開発・設計革新)研究会では、製品や部材のコストや顧客仕様等の約 70~80%が
確定する開発・設計段階において、顧客の求める性能やデザイン等を機能的にアプローチ
するVEやQFD(品質機能展開)を活用し、実際の企業事例を用いた実習を数多く行い、
各社の付加価値製品や高機能部品、部材の開発設計への実践研究を行ないます。
【研究項目(案)】
◇簡易演習によるVE活動の実施手順の研究(機能展開→改善案→コスト評価)
◇開発設計プロセス(構想設計―概念設計―詳細設計)におけるVE活用の研究
◇開発設計プロセスにおけるQFD(品質機能展開)、DR(設計審査)の研究
◇参加メンバー企業の事例を用いた開発、設計段階のVE実践研究(付加価値向上)
◇先端事例(海外生産におけるVE等 )に学ぶVE実践&リーダー育成方法の研究(組織化・教育研修方法)
①参加対象者 Aコース:開発、設計部門の実務担当者
Bコース:研究会OB及び開発設計マネージャー
②ね ら い Aコース→上記基本事項を踏まえた業務改善能力の向上
※後期の活動として参加企業様の製品等をテーマに、VE実践研究を行う予定です。
テーマご提供が可能な企業様は、申込書の「希望研究テーマ」欄にご記入ください。
Bコース→相互訪問、事例研究によるマネジメント&問題解決能力の向上
③定 例 日
毎月 第2木曜日
④アドバイザー
日新電機㈱生産技術部
改善推進グループ長・VES 桑原拓哉氏
入社以来、開発設計部門においてVEを実践活用し、数多くの製品開発や部
材の開発設計に貢献。現在は生産技術部において社内VE指導者として活躍
中:平成18年度研究会主査
<当面の方向性>
開催月
5月
6月
7月
テ ー マ 、 内 容 、 ゲ ス ト な ど
□アドバイザーによる基調講演「VEの基本的な考え方」
□参加者の業務経験によるコース(A:基礎・B:応用)分け
<コース別活動>
□Aコース アドバイザーの講義「VEの進め方」と演習
□Bコース 討議「各社の開発設計の仕組みと課題」訪問企業の確定
<コース別活動報告とアドバイザーの講評、アドバイス>
<コース別活動>
□Aコース アドバイザーの講義「製品<部品>設計とVE」と演習
□Bコース 参加企業の訪問「開発設計の仕組みと改善策」
【昨年度活動の概要】<ご参考>
構
成
会社数 13社 参加人数 26名
基本方針
開発設計プロセスにおけるVE活用の研究
活動内容
【講義】
「VE実施手順」
「アイデア発想」
「コスト評価」
【演習】リムーバー(ホッチキスの芯抜き)を用いた演習により、VE実施手
(前期)
順及び実施ポイントの理解を深めた。
【ゲスト事例紹介】積水エンジニアリング㈱課長
丸山美勝氏「積水流VE」
分科会活動
【VE実践分科会】メンバー企業から提供いただいた製品や部材について、
前期で演習したVE実施手順による実践活動を展開し、
その成果をVE改善提案としてまとめた。
【VE事例研究分科会】OB企業等を訪問、効果的なVEの活用事例を研究した。
(訪問先)㈱大日本科研、日新電機㈱、㈱村田製作所 八日市事業所
VE京滋セミナーを聴講~様々な外部企業のVE事例に学んだ~
「オムロンのコストマネジメント~開発段階からの原価企画、開発購買~」
オムロン㈱購買調達プロセス革新センタ 原価企画革新部主査 柳瀬
(後期)
晃氏
「テアダウン手法を用いた電子回路VE」
三菱電機㈱資材部 原価企画グループマネージャー
村井康治氏
「製造現場における iPad を用いたICT化と情報活用」
大日本スクリーン製造㈱半導体機器カンパニー 製造管理課副主事 池田博也氏
「機能系統図を活用した職場安全衛生教育プログラム」
積水化学工業㈱生産力革新センター課長
楠本幸治氏
成果発表会
講義や演習を通し学んだVEの基本的な考え方や各分科会活動での企業訪
問による事例研究、対象品を用いた実践研究及び外部セミナー聴講から得た
VE の活用方法を報告書にまとめ、上司を招いて発表会を行った。
アドバイザー
日新電機㈱生産技術部 改善推進グループ長
桑原拓哉氏
<昨年度参加者の声>
○講義や演習及び分科会活動での企業訪問から、VEとは単にコストダウンを行うための
手法ではなく、機能面からより良い商品やサービス及びシステムを作っていくための適
用範囲の広い有効な手法であることが理解できた。
○出来る限り機能を抽象化してアイディアを限定しないという、いわば、既成概念にとら
われない発想を持ち続けることがVE活動を進める上で最も重要であることができた。
○分科会活動において、
部品 1 個、ねじ 1 本に至るまで機能定義をする経験をしたことで、
今後の自身の設計業務に活かしていきたい。
○VE活動においては、発想豊かに視野を広げる必要があり、ものごとの背景にある本質
を捉える、現場からの改善発想を大切にする、優れているものには習い、取り込むこと
が重要であることを学んだ。