3 その他 3-1 横浜市総合リハビリテーションセンター補装具製作施設 (1

3 その他
3-1 横浜市総合リハビリテーションセンター補装具製作施設
(1) 運営方針
義肢装具、車椅子、座位保持装置を中心とする補装具ニーズや重度障害者用意思伝達
装置の適合に応えるため、補装具の製作・修理等、補装具利用者への継続的な援助、補
装具製作業者への技術指導を実施します。
また、新たな補装具・福祉機器の研究開発等を行い、その指導的役割を担います。
さらに、戸塚・北部・西部・港南の各地域療育センター及び中山・反町・泥亀の各福
祉機器支援センターが実施する補装具クリニックの運営体制のさらなる改善、補装具製
作業者への技術指導を実施します。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 補装具クリニックの実施体制の強化
補装具の製作・修理等補装具利用者に対する、より適切で処方場所による格差のな
い充実した援助、補装具製作業者への均等な技術指導を実施します。補装具クリニッ
クの実施体制については、リハセンターを中核として、戸塚・北部・西部・港南の各
地域療育センターと中山・反町・泥亀の各福祉機器支援センターとの連携をさらに強
化し、本事業団として統一した開催システム、製作業者の指導体制を継続的に整備強
化します。
イ 上記アに加え、昨年マニュアル化したクリニックへの来所が困難な最重度の障害
児・者の在宅車椅子シーティング対応について、リハセンターや各地域療育センター、
各福祉機器支援センターと連携して実施いたします。
(3) 事業内容
ア 補装具の製作・修理
主に、高度な製作技術を要する、業者での対応が困難な補装具、また、新しい機構
や新素材を利用するなど、研究的要素のある補装具や福祉機器の製作・修理・評価を
行います。
イ 義肢装具・小児補装具・車椅子シーティングクリニック
義肢装具・車椅子・座位保持装置や重度障害者用意思伝達装置等のニーズに専門的
かつ効果的に対応するため、診療部門及び横浜市障害者更生相談所と連携して、きめ
細かい製作・装着指導にあたるための義肢装具クリニック、小児補装具クリニック、
車椅子シーティングクリニックを実施します。
ウ 補装具製作業者への技術支援
障害児・者が質の高いサービスを受けられるよう、補装具に関する先進技術の情報
収集と研究を行い、その実用化を図ります。また、その成果を製作業者に指導・還元
することにより、補装具製作業者の技術水準の向上を図ります。
(4) 課題への対応
ア 補装具製作業者(担当者)の技術レベルの差が生じており、補装具・車椅子などの
処方発注に関して、技術の高い製作業者に発注が集中する傾向が見られます。
クリニック連絡会議により情報共有を行い、製作技術に沿った製作業者を選択・発
注を心がけ、均等化を引き続き努力いたします。加えて、リハセンターと車椅子シー
ティング協会との連携により、車椅子シーティング技術の基礎講習会及びシーティン
グエンジニア特別講習会(上級コース)の開催を継続実施し、指定業者の参加を促し
技術レベルの向上を図ります。
イ クリニックに来所することが困難な最重度の障害児・者のための在宅車椅子シーテ
ィングについては、昨年度に判断要素を明確化し、統一見解を整理したマニュアル化
を行ったことから、これをもとに在宅車椅子シーティング対応を具体的に実施する計
画です。