(3)分野別の動向 (3) 分野別の動向 ④環境関連分野 ・リサイクル関連は、IT関連の低調さの影響を受けているものの、建設資材リサイ クル法等リサイクル法の整備やリサイクル意識の向上に加え、新規取引先の開拓や リサイクル技術の開発により微増となっており、引き続き好調に推移している。 (廃油・廃溶剤・廃木材・廃プラスチックのリサイクル、廃溶剤処理装置) (企業のコメント) ・廃油のリサイクルは、半導体や家電関係は低調で横這いであるが、自動車、液晶関連が堅調であり、 全 体 で は 微 増 。( 廃 油 リ サ イ ク ル ) ・廃溶剤のリサイクルは、電子材料関連の下げ止まりと新規需要家の獲得により若干ではあるが、上向 き。一方、廃溶剤処理装置は、国内・海外ともに受注は微増。企業の中国進出に併せて中国進出を計画 中 。( 廃 溶 剤 リ サ イ ク ル 及 び エ ン ジ ニ ア リ ン グ ) ・廃木材リサイクルは、建設業界の底冷えによる住宅着工の減少により厳しい状況ではあるが、建設資 材リサイクル法の制定以来、リサイクル意識の向上もあり横這い。木質チップの用途拡大に向けた技術 開 発 に 取 組 中 。( 廃 木 材 リ サ イ ク ル ) ・リサイクルブームの追い風と新規取引先の開拓により、引き続き好調。また、新製品(透水性弾性特殊 舗 装 材 料 ) を 開 発 、 販 売 予 定 。( 廃 プ ラ ス チ ッ ク リ サ イ ク ル ) ⑤医療・福祉関連分野 ・医療機器(装置)分野では、循環器系については引き続き好調に推移しており、眼 科系は横ばいであるものの医療費改定による影響からコスト面で厳しくなってい る。なお、眼鏡計測・加工機器においては、大手眼鏡チェーン店向けに好調となっ ている。 ・車椅子等の福祉用具分野は、新製品投入効果による増加がみられるものの、需要が 一巡していること等から全体には横ばいで推移。 ・介護用品のレンタル分野は堅調に推移。地域によっては業者数の増加により厳しく なっているところもあるが、営業拠点を増加しレンタル数を伸長している。 (企業のコメント) ・主力の「循環器系」は、販売価格のデフレ傾向があるものの、引き続き好調に推移しており、6月下 旬に発売した新製品の効果もあって、今後も増加を見込んでいる。引き続き増産に伴う設備投資と、研 究 開 発 投 資 は 積 極 的 に 実 施 。 (医 療 用 具 ) ・レーザー手術機は、視力回復用機器が国内及び米国向けともに厳しい状況であるが、白内障治療器が 数 量 は 出 て い る も の の 医 療 費 改 定 に よ る 影 響 か ら 販 売 単 価 を 値 下 げ し た こ と か ら 横 ば い 。 今 後 、「 し み 、 しわ取りレーザー機器」の発売を予定しており、今後に期待している。また、眼鏡計測・加工機器は大 手眼鏡チェーン店向けに引き続き好調に推移している。10年以内の実用化を目指し「人工眼」を大学 と 共 同 研 究 中 。 (眼 科 医 療 機 器 ) ・車椅子の売上は、全体的には需要が一巡していることから、引き続き厳しい状況が続いているものの、 6月にスタイリッシュな外観の新製品を発売したところ好調な滑り出し。更に機種を増加する予定。コ ス ト 削 減 の た め 、 こ れ ま で 国 内 に 外 注 し て い た 部 品 を 海 外 調 達 部 品 に 変 更 を 検 討 中 。 (車 椅 子 ) ・介護用品のレンタル数は、車椅子、ベッドを中心に引き続き堅調に推移。新たに営業拠点を3ヶ所増 加する予定で、今後も契約数の増加を見込んでいる。地域によっては、業者間競争による価格低下等厳 し く な っ て い る と こ ろ も あ る 。 (介 護 サ ー ビ ス )
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