・頚椎症性脊髄症 頚椎症性脊髄症の場合、初診時に中等度以上の脊髄

・頚椎症性脊髄症
頚椎症性脊髄症の場合、初診時に中等度以上の脊髄症が生じ、日常生活に支障を来し
たり就労に差し支えるようであれば、出来るだけ早期の手術治療を勧めています。脊髄
症の症状とは、両側の上肢や下肢のしびれ、ちょっとした段差につまずきやすくなった
り、平地歩行で手すりや介助が必要になったりなどの歩行障害(痙性歩行)、お箸で豆な
ど小さいものが摘めない、書字困難、ワイシャツのボタン掛けがしにくいなどの手指の
障害(手指巧緻運動障害という)、尿の出が悪くなったり勢いが衰えたり、残尿感や頻尿
といった排尿障害などがあります。漫然と保存療法を続け手術時機を逸すると、車椅子
生活や要介護生活になる危険性があることを十分に理解していただき、手術を行ってい
ます。多椎間病変では、主にスーチャーアンカーを使用した観音開き式の椎弓形成術(脊
髄の通り道を広げる手術:図1)、単椎間例では、顕微鏡下選択的椎弓切除術(深層伸筋
温存法)または前方除圧固定術を行っています。
(図1)
・頚椎症性神経根症
頚椎症性神経根症は、出来るだけ保存療法(理学療法や頚椎カラーの装着)を行って
いますが、効果のない症例には顕微鏡下椎間孔拡大術、前方除圧固定術、前方神経根除
圧術などを施行しています。