平成 27 年 7 月 5 日出雲市立乙立小学校出雲市立乙立幼稚園（休園中）銀杏「読書＞メディア」？それとも発行責任者校長原一夫「読書＜メディア」？今、子どもたちのメディア接触時間の長時間化が問題となっています。豊かな生活を送るうえで、テレビ、ゲーム、スマートフォン（携帯電話）、パソコンなどはとても有効な道具です。しかし、使い方を間違えると有害なものになってしまうことを自覚しておかなければなりません。全国調査においては、メディア接触時間が長いほど学力の低い子が多いという結果も出ています。メディア接触時間が長いほど勉強時間が短くなり、当然といえば当然のことかもしれません。もちろん、メディアが悪いのではありません。テレビ番組の中にもためになるものはあります。パソコンを使って調べ活動する力も必要です。気分転換にはゲームもいいでしょう。高校生以上にもなれば、多くの仲間との情報交換にスマフォも有効なアイテムでしょう。大切なことは、メディア活用の仕方と時間にルールを作り、それを守りながらメディアとうまく付き合っていくことです。さて、乙立小学校ではどうでしょうか。乙立小学校も「メディア接触時間が長い」ことが大きな課題です。子どもだけの力では、接触時間を管理することが難しいものです。家族や地域のみなさんの協力が必要です。「メディア接触時間を短くしましょう」と唱えても、それに変わる楽しいものがなければ、なかなかメディアから離れられません。そこでお願いがあります。乙立地区全体で、楽しい楽しい「読書」の習慣づくりの気運を盛り上げようではありませんか。言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていくには、読書は欠くことのできないものです。今年度は、乙立小学校児童会も読書活動啓発に向けてがんばっています。お昼の放送にて、図書室に行くことや本を借りることを勧めたり、「本となかよくなろう集会」を開いたりしています。また、読み聞かせボランティアさんによる火曜日朝の読み聞かせをはじめ、読書ヘルパーさんによる読書環境づくり、家族読書の実施、出雲市「子ども読書支援事業」の「おはなしゆうびんやさん」によるストーリーテリング（お話を語ってもらう）等の活動を通して、本に親しむ雰囲気が高まっているところです。幸いにも隣町に佐田図書館もあります。もちろん学校の図書も貸し出しています。この時期を捉え、乙立地区全体が読書の町となることを期待しています。本と仲よくなろう集会『味見読書をしよう』児童会情報委員会の子どもたちが中心となって「本と仲よくなろう集会」を行いました。今回は『味見読書』。味見読書というのは、本を１冊全部読むのではなく、最初の数ページを読むのです。このようにして短い時間にたくさんの本と出会います。その後、気に入った本をじっくりと読みます。この集会では、図書ヘルパーさんのアドバイスをもとに情報委員会が選んだお薦めの本が「自どの本がおもしろいのかな？然」「お話」「いろいろ」に分けて置かれており、それぞれの分野で５分ずつ味見をしました。ほんの少ししか味見をしていませんが、どの子も楽しそうに本を手にしていました。おいしかった（おもしろかった）本は、教室前に置いてあり、いつでも読める環境になっています。読書といったら、その本全部を読まなければならないと思いがちです。でも、人それぞれに好みも違いますし、年代によっても読みたい本が変わってきます。（ただし、偏った読書は好ましくありませんが）みなさんも味見読書をして、まずは読みたくなる本を見つけてみませんか。大切なことは、読書を楽しむこと。素敵な世界へと誘ってくれるたくさんの本と仲よくなり、選んだ本を真剣に読んでいます穏やかで豊かな心を育てましょう。ストーリーテリング今年も「おはなしゆうびんやさん」に来ていただき、ストーリーテリングを聞かせてもらいました。低学年、中学年、高学年と３回に分けてお話していただきました。お話のローソクを灯し、落ち着いた雰囲気の中、心にしみわたるやわらかい語り口調。歌も交えて物語が語られていきました。子どもたちはいつしかお話の世界に引き込まれ、あたかも自分が登場人物の一人になったような気分になったり、主人公を応援する仲間になったりしていきました。お話は、それぞれの学年にあった物語です。次はどうなるの？とドキドキしながら聴いたり、賢いなあと感心したり、怖がってみたり、驚いてみたり、知っているお話でもちょっとずつ違っておもしろかったりと、子どもたちは前のめりにいつしかお話の世界に... 自分が主人公に... なって聴き入っていました。