~コトバから文字へ~その3 「手のたたき方・長い音」

園長室だより
2015 年 3 月 06 日
第21号
鎮西学院幼稚園
園長
西村暢彦
家庭と幼稚園が子育てを語り合い、学びあい、手を携えていきましょう。
「愛の家族」として、どの子も、やさしく、たくましく育つことを願いながら。
~コトバから文字へ~その3
「手のたたき方・長い音」
前号で、
「ぶどう」
「すもう」は、
「ブドー」「スモー」と発音すること、あとの音は長い音である
ことを確かめました。
<手のたたき型の基本の構え>
・手を叩くときは、まず腹の前に手のひらを上に向けて固定します。
・もう一方の手で、手のひらをリズムよく叩きます。
(上の写真)
<手のたたき型>
・例えば3音節の単語の「きつね」のときは、
「き、つ、ね」と言いながら、一つの音ごとに1回ずつ叩きます。
・そのとき、叩いた手は、真上に上げます。
(2番目の写真)
・
「き、つ、ね」は3つの音ですから、言いながら3回手のひらを叩きます。
<長い音を認識する>
・
「ぶどう」は「ブドー」という音で「ブ」と「ドー」の2つの音でできて
いますから、2回叩きます。
・しかし、
「ドー」は長い音(長音)ですから、叩き方を変えなければいけま
せん。
・長い音の時は、叩くとき横にすべらせます。
・手をすべらしながら上げるので、叩いた手は右斜めに上がります。
(3番目の写真)
○手のたたき方を変えることで、子どもは音節の特徴を認識していきます。
<長い音のひらがな表記の原則>
※これは、幼稚園では教えません。ご家族が理解しておいてください。
○のばして「ア」になる音は「あ」で表す。 (例)
おかあさん
なあなあ
○のばして「イ」になる音は「い」で表す。 (例)
おにいさん
きいたふう(聞いた風)
○のばして「ウ」になる音は「う」で表す。 (例)
くうき ふうせん
すうじ
○のばして「エ」になる音は「い」で表す。
(例) せんせい とけい
へいたい
じょせい
(例外)おねえさん
ねえ ええ
○のばして「オ」になる音は「う」で表す。
(例) ぞう
ぶどう
すもう
(例外) とおい おおきい
どうろ もうふ ほうそう
こおり
こうきあつ こうい(好意)
おおい おおかみ とお
とおる
こおろぎ
○そら組の子どもたちは、手遊びで長い音の区別はできるようになっています。
・ご家庭では、長い音が「ア、イ、ウ」になるときは「あ、い、う」で書き、
長い音が「エ、オ」になるときは「い、う」で書くと教えられるといいでしょう。
・例外は、原則が身に付いてから教えたほうが、身につきやすいですよ。