の ぞ み 平成27年度 夏休み号 No.504 『隣人を自分のように愛しなさい。』(マタイによる福音書22:39) 今月の暗唱聖句の言葉は、一見すると崇高なる自己犠牲の道を教えているように思われま すが、そうではありません。この聖句は、二つの教えからなっています。一つは自分自身を 愛すること、そしてもう一つは隣人を愛することです。つまり、隣人を愛する前提として、 自分を愛することが不可欠であることを教えているのです。・・・そう、それです!きちんと自 分を愛せる子どもとして育つことが大切なのです!! “自分を愛せる子どもとして育つ”・・・ それは自分の長所を、自分のいいところをちゃんと知っている子どもとして育つこと。また 同時に、自分の短所を、自分の悪いところや欠けている所もちゃんと知っている子どもとし て育つこと。そして長所も短所も全てひっくるめて、自分をよしと受け入れ、肯定できる子 どもとして育つことです。くどくど難しく言ってしまいましたが、要するに自分のことを好 きで大切に出来る子どもが、やがて隣人を愛する人として育って行くのです。そのように育 つためには、幼児期にいっぱい褒められ、いっぱい認められ、いっぱい愛される経験をする ことが必要です。同時に、いっぱい失敗し、いっぱい喧嘩して、いっぱい傷付く経験も必要 でしょう。そして何よりも、わが子の全てをひっくるめて、よしと受け入れ、抱きしめてく れるお父さま・お母さまの存在が不可欠です。そのようなお父さま・お母さまの受け入れ・ 肯定・愛を知っている子どもは、間違いなく「隣人を自分のように愛する」人として成長し ていくことでしょう。そして更に、もっと大切なことがあります。それはお父さまお母さま ご自身もご自分のことを好きで大切にされることです。そしてお父さまやお母さまから愛さ れた子どもたちが、お父さまお母さまを大好き(愛している)なことを喜んであげることです。 今日、のぞみ幼稚園は無事1学期の終業式を迎えましたが、わたくしたち職員はもうすで に2学期の保育を見据えて準備を行っています。こののぞみ幼稚園で、わたくしたちが見守 る中、いっぱい笑ったり泣いたり、褒められたり傷付いたりしては、先生方に抱きしめられ る経験を積み重ねて行く2学期を過ごしていきたいと思っています。 さあ、明日からいよいよ夏休み、それぞれのご家庭で楽しい計画が待っていると思います。 そんなスペシャルな日も素敵ですが、子どもたちと過ごす日常も、ちょっと意識を変えてみ る事でスペシャルな日に負けない素敵な時間になることでしょう。どうぞ今しかないお子さ んとの『この時』を楽しんで、お母さまにとっての思い出をたくさん作って下さい。敢えて 『お母さまにとって』としたのは『思い出は力なり』だからです。思い出はこれからの子育 てに元気をくれる栄養剤のようなものかな・・・なんて思います(*^_^*) 園長 堤 陽子
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