法改正版「緑の基本計画」策定の御案内

株式会社修成建設コンサルタント
■法改正版「緑の基本計画」策定の御案内
○H16 年に、都市緑地法(旧都市緑地保全法)・都市公園法が改正されました。
○既定の緑の基本計画の改正時期を迎えている自治体様も多く、住民の緑化や里山保全などに向けた
活動も盛んになってきています。
○法改正による新たな仕組みをうまく活用し、官民の幅広い協労と市町村の主体的な政策の推進が求め
られています。
○弊社は、緑の基本計画をはじめとした、まちづくり全般の豊富な経験を活かして計画の策定をお手伝い
いたします。
1.法改正にもとづいた総合的で弾力的な緑づくりへの取り組み
平成 16 年6月「都市緑地保全法→都市緑地法」「都市公園法」が改正され、「都市における緑地の保全並びに都市公園
の整備を一層推進し、良好な都市環境の形成を図るため、緑地保全地域における緑地の保全のための規制及び緑化地域に
おける緑化率規制の導入、立体都市公園制度の創設等所要の措置を講じる」こととされています。
これらの改正によって、官民の連携のもとに一層幅広い緑地の保全とともに公園の管理が可能となっています。もちろん
官民連携が不可欠でもあり、それぞれの制度をすぐに全面的に取り入れることは現実的ではありませんが、今後の取り組
みをより総合的なものとするための検討が必要です。
■都市緑地保全法(→都市緑地法)の改正
・地方公共団体に係る都市公園整備の方針を緑の基本計画の記載事項に位置づけることとされました。
・地区計画等緑地保全条例制度の導入:小規模であっても地区別緑地保全地区と同等の行為制限が可能
・管理協定制度の導入:地方公共団体、又は緑地管理機構が土地所有者に代わって緑地の保全及び管理を行うた
めの制度
・緑化地域の指定:用途地域内で、良好な都市環境の形成に必要な緑地が不足し、民有地緑化を推進する必要の
ある区域について定める。緑化率 25%以上他など
・市民緑地制度の導入:地方公共団体、又は緑地管理機構は(300 ㎡以上の)土地所有者と契約し設置
■都市公園法の改正
・立体都市公園制度の創設
・多様な主体による公園管理の仕組み
・借地公園の整備の促進
※「民有緑地に公共が行為制限あるいは管理」「民有地を公共緑地として扱う」「多様な主体による管理」「借地
公園」などの仕組みについて、官民相互の連携余地が拡大し、良好な緑地保全性が強化されました。
地区計画緑地
都市緑地保全地域
立体都市公園
借地公園など
都市緑地保全地域
※
管理協定緑地
緑化地域
法改正されたからと言って、新たな仕組みをすぐにどんどんと取り入れることができる自治体はありま
せんが、「緑のまちづくり」は、大人から子供まで、参加し易く賛同の得られやすいまちづくりです。今回
の法改正は、このような住民とのコラボレーションを促すことが主眼でもあります。このような仕組みの
使い方や運用の方針を検討しておくことも重要です。
2.計画策定の視点
■地域生活の観点からの緑の評価と推進
緑の基本計画では「環境保全」「レクリェーション」「防災」「景
計画の基本方針
観」の機能効果や緑被率などの切り口で評価されますが、これだけ
■地域個性を反映したテー
では実際に求められる緑の施策とはなりません。「歴史的な緑の保
マの発見と掘り下げ
全と育成」「花と緑の回廊づくり」「花いっぱいの商店街」「既存公
緑地の保全及び
園のリフレッシュ」「いつも見慣れた山緑の保全」など具体的で生
■関連政策との連携
緑化の目標
活者の感覚を重視したテーマに取り組む計画づくりを行います。
都市計画・景観・防災・・
■緑を育てるひとづくり
緑は生き物であり、整備や保全だけではなく育成し続けなければ
公園緑地
緑化推進
環境共生
ならず。つまり、緑を育てるひとをいかにつくってゆくかが大変重
の配置計画
緑地の保全
景観形成
要な用件になります。計画の策定から推進まで住民の参画余地を多
既存公園再生
里山再生
ストック活用
く設けるとともに、緑を育てる人づくりの視点で計画づくりを行い
ます。
■経済性と施策の連携効果を高めた緑の基本計画の策定
緑の基本計画は、都市計画マスタープラン・景観計画・中心市街
緑化地区の指定
緑化重点地区
地区計画との連携
の検討
地活性化基本計画・その他道路や河川の環境整備などと幅広く関連
管理協定制度の活用
します。現況調査などを複数の計画で兼ねた調査とし経済性と施策
借地公園制度の運用など
の連携効果高めた計画の策定方法なども御相談ください。
■まちづくり交付金(都市再生整備計画)の活用
都市計画法
まちづくり交付金
緑の施策推進にも様々な費用負担は免れません。施策の実現のた
都市緑地法
都市再生整備計画
めには、まちづくり交付金をうまく獲得してゆかねばなりません。
都市公園法
申請
このためには、重点地区などある程度のまとまりの地区について、
住宅・環境・道路など関連するまちづくり施策とともに緑の施策を
整理し当該地区の「都市再生整備計画」として交付申請をしてゆく
ことになります。緑の基本計画の策定にあたっては、関連する施策
水と緑のネットワーク・中心市街地支援
との調整を密に行うとともに交付金による予算化を視野に置いた
緑を育てる人づくり・生物多様性の確保
計画づくりを行います。
地球温暖化対策の推進・うるおいの景観形成
持続可能な地域づくり
御参考<まちづくり交付金の対象となる緑化関連事業>
○公園(緑化重点地区総合整備事業・中心市街地活性化広場公園整備事業
含)、○河川緩急整備事業、○地域生活基盤施設—緑地・広
場、○高質空間形成施設—緑化施設等(植栽・緑化施設、せせらぎ・カスケード、カラー舗装・石畳、ストリートファニチャー・モニュ
メント等)
、○街なみ環境整備事業
など
地域環境グループ
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