厚生委員会行政視察報告書

厚生委員会行政視察 報告書
委員 長
日
程
大塚
正俊
平成28年1月20日(水)午前10時~12時
場
所
相 手 方
参加議員
氏
名
目
的
福岡県北九州市子育てふれあい交流プラザ「元気のもり」
子育てふれあい交流プラザ 佐野 朋子 所長
委員長 大塚 正俊 副委員長 髙野 良信
委 員 小住 利子、古江 信一、山影 智一
子育てふれあい交流プラザにおける活動、運営、建設に係る調査を
行い、南部童心児童館の建設、活動、運営のあり方を検討する。
内
≪市の概況≫
北九州市は、福岡県北部にある政令指定都市であ り、関門海峡に
面し、九州島最北端に位置します。1963 年に 5 市による新設合併
により誕生し、三大都市圏以外で初の政令指定都市となり、2015
年現在、人口規模においては福岡市に次ぐ九州地方第 2 位の都市で
ある。
面積: 486.8 km²、人口: 97.68 万 (2010 年)
平成 26 年度決算額;歳出 5,141 億円
容
≪子育てふれあい交流プラザ「元気のもり」 の概況≫
この施設は、就学前の子どもたちが安全に楽しく 遊ぶ、学べる
木のインドアパークである。
JR 小倉駅北口の AIM ビル 3 階にあり、1 日に訪れる親子が約
1000 人以上の人気スポットとなっており、広いスペースには、親
子で楽しく学んだり、遊んだり、体験したり する「子育ち」「親育
ち」のヒントが詰まっている。ぬくもりと優しさが溢れる木のおも
ちゃがたくさんあり、笑顔や笑い声でにぎやかで 、全天候型の遊び
場のため、雨の日や寒い日でも安心して遊べ る。
また、このプラザ内には保育士らに育児相談ができる『子育て支
援サロン"ぴあちぇーれ"』と、子どもを家などで預かり、一方では
預かってもらう会員システム『ほっと子育てふれあいセンター』が
同居し、密な連携で支援できる体制になっているのも、お母さん方
には大きな安心となっている。
・開館時間;10 時 00 分~18 時 00 分
・休館日;第 1・3 火曜日(要問い合わせ)
・入館料;一般 200 円、小学生以下 100 円、0歳は無料。
・利用対象;生後 6 ヶ月から小学校就学前までの乳幼児と両親、祖
父母、兄弟等
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≪施設概要≫
・延べ床面積 3,078 ㎡
・施設整備費 930,100 千円(建物の建設費を除く。市所有物件)
内訳 本体工事費
413,427 千円(内装、パーテーション等)
展示物製作費等 444,298 千円
備品
30,090 千円
設計費他
42,285 千円
・財源
まちづくり交付金(約 350,000 千円)、一般財源
・開館日 平成 17 年 12 月 23 日
※計画策定の段階でアンケート調査の実施
・「雨の時に遊べる施設が欲しい」が最多の意見。
≪運営・管理≫
指定管理制度;NPO 法人子ども未来ネットワーク北九州
(常勤職員 12 名、臨時職員 27 名がシフトで運営)
※施設の建設に合わせて、運営母体として 3 つの団体で設立
運営費 約 141,000 千円(H26 年度)
内訳 市の委託料約 1 億円+利用料金収入 41,000 千円
≪子育てふれあい交流プラザのコンセプト≫
核家族化が進む中で、「子育ての不安を誰に相談したら…」「親と
してこれでいいのかしら?」など不安を抱えている人も増えている
と言われている。「もっと楽しく、安心に子育てしたい!」という
声に応えて誕生した「子育てふれあい交流プラザ」。
「子育ち支援フォーラム」「親育ち支援フォーラム」「地域子育て
支援フォーラム」の 3 つの広場(フォーラム)を設けたインドアパ
ークには、「たのしい・安心・すこやか」子育てのヒントがいっぱ
い詰まっている。
≪子育てふれあい交流プラザのキーワード 8 育≫
『すやすや安育』
親として、不慮の事故から子どもを守る知識、安心できる食材の
知識、年齢に適した安全な遊び環境を与えるための確かな知識を習
得する。
『もぐもぐ食育』
身体づくりに必要な食材、調理法また生活リズムの基本を習得
し、「味覚」や「嗅覚」の発達に重要な『食』についての知識を学
習・実践する。
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『すくすく体育』
脳の発達、社会性の獲得に大きな影響を持つ、身体全体を使った
遊びの重要性を認識し、大胆に身体を使って遊べる場を提供する。
『わくわく知育』
「脳」は乳幼児期に急成長を遂げる。それぞれの発達段階に対応
したプログラムで、適切な刺激や体験が受けられる実践の場を提供
する。
『すきすき触育』
「触覚」を通して得られる親子の安心感や信頼関係の意味は大き
い。『触』の持つ可能性と重大さを理解し、体験できる場を提供す
る。
『にこにこ視育』
「視覚」を通して情報量の 8 割が入ってくるとされる。最近の過剰
な人工的刺激をできるだけ排除し、適切な体験ができる場を提供す
る。
『どんどん聴育』
「聴覚」は、4~5 歳までは大人の 2 倍以上の能力がある。その能
力を引き出せるようなプログラムが体験できる場を提供する。
『のびのび創育』
子ども 1 人 1 人に適した表現を、各自が五感を駆使して探すため
の実践の場を提供する。
成
果
北九州市には、0 歳から 18 歳の児童生徒が遊べる施設として「子
どもの館」が黒崎にあるが、当時全国的にも就学前までの施設は珍
しかった。この施設は次世代育成支援法に基づく「新新子どもプラ
ン」(H17 年 3 月策定)の目玉事業として整備され、児童館ではな
く、市の拠点となる総合的な子育て支援センター機能を有してい ま
す。
南部童心児童館の建設にあたって、施設の目的、位置づけを明確
にしなければなりません。南部校区の児童館とするのか市の拠点と
なる児童館とするのか、対象年齢をどう設定するのか等の検討が必
要です。既に購入した用地の広さから鑑みれば校区の児童館でしか
なりえない広さと言わざるを得ません。そうした場合には、全校区
に施設を造らなければなりません。
また、上記方針を決定した段階で、住民アンケートやワークショ
ップを実施し、子育て中の保護者が求めるニーズを的確に把握する
必要があります。
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