1 教育課程編成の基本方針 時を守り,礼を正し,積極的に相手のメッセージを受け止めつつ,自分の考えをしっかり もつ態度は,学校生活のみならず,社会生活において,重要な資質や能力であると考えます。 これらの資質や能力を育成するため,吉田中学校では,吉中三訓として,「時間厳守」「挨 拶励行」 「傾聴姿勢」の三点を生活信条として掲げ,教育活動を推進しております。保護者や 地域のみなさまのご理解とご協力により,その成果も随所に現れてきております。学校経営 理念として, ・確かな基礎学力と学ぶ意欲や態度を育てる。 ・豊かな人間性の基盤を育てる。 ・家庭,地域とともに生徒を育てる。 の三点を軸に,すべての教職員がこの学校経営理念の達成を志向し,創意工夫を生かした特 色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成を図るとともに,基礎的・基 本的な内容の確実な定着を図り,個性を生かす教育の充実に努めます。 教科指導においては,2学年の数学科,3学年の英語科において,指導方法工夫改善(教 科限定型習熟度別指導)を取り入れ,基礎学力の確かな定着を目指し,個に応じたきめ細や かな指導を行います。また,豊かな人間性の基盤を育てるため,道徳教育推進教師との連携 を図り,道徳教育推進教師がすべての道徳の授業へ T・T として,授業に参加し, 「道徳の時 間」の充実及び積極的な生徒指導に取り組むとともに,1年生での玩具づくりや2年生での 華道体験や3年生での茶道体験を実施して日本の伝統文化の良さを学びます。また,全学年 での写生大会では「美しいものを美しいと感じる心」「愛しいものを愛しいと感じる心」「礼 節」などの情操教育に努めます。 さらに,1年生においての「福祉体験学習」,2年生においての「職場体験学習」,3年 生においての「大学訪問体験学習」などの体験的な学習を実施し,キャリア教育を推進しま す。 これらに加えて,学習活動と部活動との両立により,確かな学力を備えたたくましい生徒 の育成の充実を図りたいと考えております。 2 教育課程 (1)授業時数 国語 社会 数学 理科 音楽 美術 体育 技家 英語 道徳 特活 総合 総時数 1年 140 105 140 105 45 45 105 70 140 35 35 50 1015 2年 140 105 105 140 35 35 105 70 140 35 35 70 1015 3年 105 140 140 140 35 35 105 35 140 35 35 70 1015 (2)教育課程編成の基本方針及び実施にあたっての詳細 [習熟度別少人数指導 第2学年→数学科 第3学年→英語科] 第2学年の数学において,年間を通じて315時間基礎・発展の2コースを編成しての少 人数習熟度別指導を実施し,よりきめ細かな指導を行う。 また,第3学年の英語においても,年間を通じて315時間基礎・発展の2コースを編成 しての少人数習熟度別指導を実施し,よりきめ細かな指導を行う。 なお,実施においては,両教科とも習熟度別指導を優先的に行い,内容によっては残り の35時間の時間数を利用して一斉授業を実施する。 (3)道徳の時間 各教科,特別活動及び総合的な学習の時間における道徳教育と密接な関連を図りながら, 計画的,発展的な指導によって補充,深化,統合し道徳的価値及び人間としての生き方に ついての自覚を深め道徳的実践力を育成する。また,生徒が道徳で感じたこと,学んだこ とを日々の生活に生かし,より充実した生活を送るために,道徳の授業と生徒指導の充実 を図る目的として道徳教育推進教師(生徒指導集対策指定校加配)がティーム・ティーチ ングとして授業に入り込む。 (4)総合的な学習の時間 横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考 え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方や ものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態 度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。 (5)特別活動 望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り,集団や社会 の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとと もに,人間としての生き方についての自覚を深め,自己を生かす能力を養う。
© Copyright 2024 ExpyDoc