「 食料・農業ほんとうの話 」 日時:平 成 二 十七 年 五 月一日 (金 ) 講演

「食料・農業ほんとうの話」
日時:平成二十七年五月一日
(金)
講演者 東京大学
も 構わ な い 。 大 企 業 が 農 業 に 参
昔からある農家は つぶれて
対 等 な 競 争 条 件 は 名 目で あ っ て
加す るこ と に よ り 所 得 を 倍 増 さ
からわかること
政 策 を 分 か りや す く と っ て い る
自分たちの都合のいいルールに
せ る 。こ れ が 所 得 倍 増 計 画 の 正
大企業の経営 者を喜ばすような
といえないだろうか。
変 え 市 場 を は く 奪す る と い う の
体である。
T P P に つ いて の 数 々 の 交 渉
「不当に」低い
5.生 産 者 の 取 り 分 は 、
そもそもTPPは 例外なき関
ある。
がかんぽ生命をめぐるうごきで
2.米 国 で 強 ま る T P
P終結に向けた動
は いわ ゆ る 「 猿 芝 居 」 で あ る 。
一九八〇年 に 比して 二〇〇五
税撤廃、規制緩和の徹底をめざ
き
1.暴 走 す る 「 今 だ け 、
結 論 は す で にき ま っ て い る 。 し
年 は 農 業 段 階 の 取 り 分 シャ アは
すはずだったが、蓋を開けて み
教授 鈴木 宣弘 氏
金だけ、自分だけ」
かし、早い時点で 結論を世に出
26%から13%に減少して い
れ ば あ ら ゆ るこ と が 中 途 半 端で
8.「 T P P 交 渉 の 真
の人々規制緩和、
す と 体 裁が 悪 いた め 情 報 を 小 出
る。
りとなって いるに過ぎないとい
あ る 。 実 の とこ ろ 米 国 の 言 い な
結果 う まくご まかされた ままで
実」
「対等な競争条件」
しにしている状況である。
3.相 互 扶 助 組 織 を 壊
価の可能性
6.一 万 円 を 下 回 る 米
の正体
者等は 目先の利益を優先して い
して農業・農村から
多国籍化して いる企業の経営
る と 感 じ る 。こ の ま ま で よ い だ
える。
TPPで自動車等一部の産業
本来であれば1俵14000
円 程 度が 適 正な 価 格な は ず で あ
は 良 い 影 響を 受け るが 他 の 多く
収奪
農 協 を 株式 会 社 化 し 権 限を 奪
る が 2 0 3 0 年 頃 には 1 0 0 0
の産業では 悪い影響を受け る。
ろ う か 。 規 制 緩 和を 徹 底す る と
う 。 そ う す るこ と に よ っ て 大 企
0円を下回る可能性がある。
言 いな が ら あ る 部 分で は 都 合 よ
く 規 制 を 強化 し よ う と し て い る 。
業 に 利 益が 流 れ る よ う にす る 狙
億円という試算である。
結果GDPは マイナス5000
自分たちの利益のため、人の暮
正体
7.「所得倍増計画」の
いがある。
4.郵 政 民 営 化 の 流 れ
らし、将来の生活を犠牲にして
いる。
アベノミ クスを 例に挙げて も
9.国民に対する「特別
11. 「 食 料 自 給 の 必
前述のとおりTPPであまり
して いる。同時に食の安全性も
食 料 自 給 率 は 3 9 % まで 低 下
要はない」のウソ
利 益は で な い が そ れ で も T P P
低下して いると言わざ るを 得な
背任罪」
に未来があるかのようにいいつ
い。
単 に 目先の 利 益に 走 ると将 来
12. まとめ
づ け な け れ ば い け な い 理 由が あ
る。原発問題等から国民の目か
らそらす必要があるからだ。
昔からある農家をつぶして大企
の暮らしが脅かされてしまう。
10. 遺伝子組み換え
業に農業をさせて もそれは長続
人間らしい感覚を常に持ち、
食品のさらなる拡
日 本 には 表 示 義 務 が あ り そ の
何が 大 切 か を 見 極め る 力 を 持 つ
きしない。
た め 現 在で は あ ま り 食 さ れ て は
ことが重要である。
大
いな い。しかし、な んとか表示
を無くし拡大させようという動
き が あ る 。 遺 伝 子 組 み換 え の も
のは 明らか に健康 被害が あ る実
験で 証明されて いるがこ の実験
の論文は取り下げられた。