1 「聞く」から「聴く」へ,そして「聴く」からさらに「訊く」へ いよいよ本格的に

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「聞く」から「聴く」へ,そして「聴く」からさらに「訊く」へ
いよいよ本格的に,授業にも熱が入る時期になりました。そこで,学習
の質(レベル)を一歩進める指導内容を考えてみました。
皆さん,聞くという漢字を思い浮かべてください。
どんな漢字を思い浮かべましたか?
第一段階「聞く」は,一番この漢字を思い浮かべた人が多いでしょう。
この聞くは,耳に入ってくる声や音をただなんとなく聞こえてく
る様子を表しています。「雨の音を聞く」
第二段階「聴く」は,授業をキラキラした目で聴いているという漢字です。
「聴く」は「聞く」よりも耳が大きくなっています。
それに,「心」も入っています。「目」も横向きですが,入ってい
ます。ですから,
「聴いている」状態は,耳だけでなく目も心も使
っていると言うことです。○○学級の授業はぜひこの「聴く」で
キラキラした目で,心で,先生や友達など,話す人の方をしっか
り向いて話を聴けるようになって欲しいです。
第三段階は「訊く」です。この訊くは中学生のレベルです。
授業をギラギラした目で訊くことです。この訊くには「言」とい
う漢字が入っています。また,「尋ねる」という意味もあります。
人の話を深く訊いている人は,「そのことはこういうことですね」
とか「私はそのことについては,こう考えます」とか,人の考え
を聴いて,さらに自分の考えを言いたくなる,尋ねたくなるほど
の状態を表す訊くです。中学生レベルですが,中学年(高学年)
の君たちであればきっとこの「訊く」で授業に取り組めます。
是非,第3段階の「訊く」までレベルアップしていきましょう。