学校だより13号 - 市立荻生小学校

荻の里
荻生小学校だより第 13 号
平成22年10月25日
学校目標 やさしく・かしこく・たくましく
子どもへのはたらきかけ
私たち大人ができること
校長
川上勝之
ある日の放課後。校内をブラブラしていると会議室で高学年
の子どもが一人習字をしているのに気がつき、声をかけました。
私「こんな時間に、何で習字してるんだ?」
子「習字道具を忘れたから、今日持ってきて書いてます。
」
私「忘れたら、その時間に書いちゃいけないんだね。
」
子「筆を借りると人に迷惑かけるし、書写の時間の約束だから」
私「そうか、約束ごとか。それは大事だ。守らないとな。
6年・
「書写」の時間
約束ごとは授業以外にも、友だちや家族のとの約束もあるし、それを大事にできる人はきっとい
いことがあるぞ。今度の書写の時間は忘れ物をしないようにね。
」
子「はい! でも、校長先生、いいことって何?」
そんなやりとりをしているうちに、書写担当の教頭先生が会議室に戻ってきました。練習した習字
を見て、何か一言、二言アドバイスして、そのよさを励まして、その子は解放(?)されました。誤
解のないように少し付け加えると、道具を忘れた子は、書写の時間の間、同じ教室で自主勉強をした
り、担任の先生から課題をもらったりしています。教頭先生は、
「忘れ物をしないように努力するこ
と」と同時に、
「約束ごとは守ること」を、その子に教えたかったのだと思いました。
今度は、別の日の給食時のこと。この時間は、ランチルームに全校児童が集まるので、各委員会の
子どもたちがいろいろな連絡やお願いをする時間でもあります。先生方は、
(事前に指導をして)で
きるだけ表に出ずに子どもたちに任せます。任せますが、子どもたちのよさを発見したり、困った様
子が見えたりしたときはその限りではありません。ある連絡の直後、出澤先生が出てきて言いました。
「みなさん、今の連絡どう思いましたか。先生はとても聞きやすくて、よかったと思います。はっ
きり、ゆっくりと、何よりもみんなに大事な連絡を伝えたいという気持ちを感じました。みなさんも、
こんな伝え方、話し方ができるといいですね。
」
同じ給食時の別の場面。根塚先生が深刻な表情で話し始めます。
「大変、残念な話があります。昨日、パソコン室のキーボードがいたずらされていることが分かり
ました。みんなで使う学校の大事なものがいたずらされて使えなくなりました。いつ、誰がしたのか
分かりません。いま、先生は怒っています。そして、とても悲しいです。このことで、心当たりがあ
る人は、勇気を出して先生に言いに来てください。待っています。
」
日々、私たち教師は(保護者の方も)
、子どもたちにいろいろなはたらきかけをしています。人と
して大事なことを教えたり、その子のよさをほめたり認めたり、間違いをしたときは厳しく叱ったり
もします。そんな大人からのはたらきかけがあるから、子どもたちは多くのことを学び、健やかに育
っていくのだと思います。次の名言を思い出しました。
「子どもは知らないこと、できないこと(失敗すること)があるから『子ども』という」
合奏曲「荻生小唄」「ありがとう」がホールに響く!
5.6年生・市小学校音楽会の発表・コラーレ10/22
「フゥー、ステージの上は緊張した。でも、ホッとした。
」
「あっという間に終わったけど、何だか楽しかった。
」
合奏発表が終わった直後の子どもたちの感想です。そのホッ
とした表情からは、みんなで、ひとつのことをやり終えた達成
感や充実感でいっぱいです。
約一か月前、音楽会の練習は一小節ずつのパート練習から始
まりました。音楽の時間だけでなく、朝練習や放課後練習が
合奏「ありがとう」の演奏 10/22
あるときは他学年の先生にも応援をもらいました。全体の曲の形が少しずつ出来上がってくると同時
に、5.6年生の気持ちも一つになっていきます。そして、いよいよ迎えた本番の日。出澤先生の指
揮棒が振られ、曲が始まりました。緊張感のただよう中、子どもたちの演奏するいろいろな楽器の音
色、
「荻生小唄」の歌声もホールに心地よく響きました。最高の合奏でした。ごくろうさまでした。
※なお、音楽会で発表した5.6年の合奏は、公民館祭(11/7)で再度、披露する予定です。
自分の命は、だれが守る?・・・・
自転車乗車時の交通安全
自転車ヘルメットのアンケート調査結果より・9月下旬
①あなたは自転車のヘルメットを持っていますか?
持っている割合→右グラフ参照
・中学年(3.4 年)92 %
8%
中学年
もっていない
もっている
高学年(5.6 年)88 %
92%
②持っている人は乗車時にのヘルメットをかぶって
いますか? →下グラフ参照
・かならずかぶる
中学年 50 %
高学年 23 %
・だいたいかぶる
中学年26 %
高学年 38 %
・あまりかぶらない
中学年 24 % 高学年 39 %
②ヘルメットを「あまりかぶらない」わけは?
・めんどう(多数)
・忘れる
・ベルトが壊れた
・事故にはあわないから
24%
だいたい
かぶる
かならず
かぶる
あまりか
ぶらない
もっている
88%
自転車用ヘルメットの購入・着用を、ご家庭にお勧めして
50%
26%
から3年目になりました。いまでは、全体(3~6年)の約 90
%の子が、自分のヘルメットを持っています。
しかし、調査では持っている子の 30 %が「あまりかぶらな
い」と回答しています。その多くは「めんどう」
「忘れる」と
ありました。ヘルメットは万一の事故で、命に一番影響する
高学年
39%
もっていな
い
<事故原因の多くは飛び出しと一旦不停止!>
中学年
あまりか
ぶらない
高学年
12%
23%
かならず
かぶる
だいたいかぶ
る
38%
頭部を守ります。また、ヘルメットをかぶることで交通安全
の意識も高まります。学校では、きまりとして強制するより
も、
本人が納得して着用できることが大切だと考えています。
ご家庭でも、命の尊さをいっしょに考えるとともに、お子さ
んのヘルメット着用の声かけをお願いいたします。
健やかな子どもの成長を願って
第2回学校評議員会
(○評議員、□校長又は教頭)10/15(金)
子どもたちの家庭生活
○(アクションプランの自己評価から)就寝時刻が遅くなってきているようだ。保育所のときでも9時ま
でに寝ることができない家庭が増えてきているという。保護者の仕事や兄弟との関係でいたしかたない
面もある。
「早寝・早起き・朝ご飯」の習慣付けは家庭の責任だが、学校も連携していってほしい。
□子どもの時間の使い方や生活リズムをきちんとさせたいと思っている保護者は多いようです。家庭で決
めたお手伝いや決まった時間にする家庭学習など、家族の中で約束事があればいいと思います。就寝時
間が多少遅くなっても、その子なりの生活リズムが整っていることが大切だと思います。
○家庭学習の習慣はどの家庭でも悩んでいる。できれば、年齢の早い内から少しずつ机に向かう習慣をつ
けたい。また、少しでも楽しく学習ができるような「自学ノート」の活用をすすめてほしい。
□携帯電話を持たせている家庭が昨年より少し増えています。家庭の特別な事情以外は「持たせてほしく
ない」のが学校の願い。中学生になって中傷メールなどで問題となるケースがあるので心配しています。
。
○人と人の関係は(大人も子どもも)
、本来、直接話ができるのが望ましいコミュニケーション。顔も見
ないで会話が成立する人間関係は、子ども社会を狭め、危ない。また、携帯ばかりでなくインターネッ
ト上でのやりとりにも、大人はどのように使えばよいのか子どもに教えていく必要がある。
□いまの子ども(特に高学年)は家庭でじっくり親と話をする時間が不足気味。スポーツ少年団活動や塾
・習い事もありますが、家庭の中で温かいふれあい(お互いの気持ちや考えを伝え合う)時間が、小学
生のこの時期こそ大事なような気がします。
子どもたちの人間関係づくり
○「自分の考えを伝え合う子ども」を育てるには、
「人の話を最後まで聞く」ことが大切。特に「傾聴」
(耳
を傾けて聞く)する大切さを教えてほしい。
「聞く」ことを大切にすることが「話す」力になる。また、
学校や家庭の中で、自分の居場所がもてるようにしたい。大人のレールに沿ってでしか、自分を発揮で
きない子どもが増えてきている。お互いを尊重する家族関係から人への信頼が生まれるのだと思う。
□学校では、ソーシャルスキル学習などを通して、共生(人とのかかわりの中で生きる自分に気づく)の
考えをはぐくみたいと考えています。スキルの習得が目的ではなく、自尊感情 (自分が好きという気
持ち)を高めることに努めています。現在、全校の活動として、
「ポカポカ言葉」のよさを広めていま
す。取り組みから一年経ち、子どもたちが自然に「ありがとう」と言う場面が増えてきています。
家庭と学校の連携・協力
○学校からのお便りなど情報はとても多く努力しておられる。今後も、学校や担任の思いや指導方針など
が保護者に伝わるように発信の仕方を工夫できるとよい。また、子どもを育てようとする共通の願いを
大切にして、親も教師も(子どもの成長といっしょに)自分育てができるとよい。
□どの学年もタイムリーに、ホットな話題をとどけられるように心がけています。また、子どもの様子を
知らせる「ちょっとした連絡・相談」などを大切にするように先生方にお願いしています。親の心の安
定が子どもにも影響するので、できるかぎり保護者の子育ての不安や心配にも応えていきたいです。
○子どもの悩みを聞くのは、とてもエネルギーがいります。大人は、すぐに解決策を示しそれで解決した
と思いがちですが、子どもは自分の心の有り様(つらい気持ち)をそのまま聞いてほしいと思っていま
す。そのため、親子で心がすれ違うことが多いです。子どもの様子から何を求めているのか感じたり、
会話から子どもの願いが見つけられたりできるように、私たち大人は子どもにアプローチしたいです。
□保護者アンケート(年2回)の声を集約すると、学校の思いと微妙に違っていたり、保護者間で相反す
る意見もあったりします。でも、学校への応援メッセージもたくさんあり元気ももらえます。学校から
の発信・返信も含めて、いろいろな考えのよさや違いを知ることで、学校と家庭、そして保護者同士の
ネットワークが広がって(つながりを強めて)ほしいと願っています。
子どもたちの活動の一コマ
10/8~10/21
2年・市美術館出前授業(図工) 5年・パソコンで調べ学習(社会)1年・英語であいさつ(英会話)
6年・学び舎の写生(図工)
4年・昔の道具調べ発表会(社会)
3年・英語で読みきかせ(英会話)
今後の予定
11月 1日(月)
2日(火)
5日(金)
6日(土)
7日(日)
8日(月)
10日(水)
11日(木)
13日(土)
15日(月)
18日(木)
19日(金)
21日(日)
22日(月)
27日(土)
アルミ缶・エコキャップ回収→
運
6年・卒業集合写真撮影
営
学校集金振替日
委
大正琴、茶道:リハーサル
員
公民館祭り 10:30~
※ステージ
5.6年合奏発表、大正琴、6年火災予防の学習発表
※展 示
各学年の絵画、立体作品、習字、親子作品(ちぎり絵)
※その他
お茶会(お茶運び)、5年フリーマーケット
※PTA
友愛セール(遊休品)、ゲームコーナー他
就学時健康診断(来年度入学予定児)※5年生以外は午後より放課
児童休業日(小教研の研究大会のため)
子ども貯金日
県火災予防研究発表会:県教育文化会館
(6年・髙森健也、村田祐樹、吉田奈央、島 楓果、上島 蒼)
県児童生徒思考大会(本校7名参加)三日市小学校
アルミ缶・エコキャップ回収、アクションプラン評価週間~25日
3年・池田リハビリテーション病院訪問14:00~
学習参観及びPTA教養講座(滝沢卓さんのコンサート)
※黒部地場産学校給食の日
善行賞表彰・青少年育成会議・・・自主的なボランティア活動より
(5年・荒川愛里、浦 千乃、村上萌、山本彩加)
県小学生たすきリレー
(5年・宮坂侑吾、6年・村田祐樹、飯田理沙)
教育相談週間~30日
収穫祭(午前中)、協力:荻生の館、PTA母親部会
黒部市幼小中美術展:コラーレ~29日