資料① <新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく

資料①
<新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく変更箇所>について
信徒、および信徒の奉仕者に関わる変更箇所
1.
ミサ全体に関する留意点
動作・姿勢
・参加者が共通の姿勢を守ることによって、祭儀に集まったすべての
人(司式者含む)の一致がしるしとして表される。
【日本の適応】
1) ミサ中は「立つ」「座る」を基本的な姿勢とする
2) パンとぶどう酒の聖別の時「立ったまま手を合わせる」
沈黙
・沈黙は、祭儀への行動的参加の一つ。祭儀中の沈黙には、それぞれの
意味や目的がある。
・ミサ中だけでなく、ミサ前・ミサ後の沈黙が守られるように配慮する。
〔祭儀の部分〕1)回心への招きの後 ←自己に心を向ける
〔場所〕
オルガン・楽器の使用
・待降節 → 主の降誕の喜びを先取りしないよう節度をもって
・四旬節
→
楽器を用いる
歌を支えるためだけに楽器を使用する
ミサの前後と奉納行列・聖体拝領の時、楽器のみの
奏楽は控える
※四旬節第4主日・祭日・主日、および叙階式は
除く
2.
ミサの準備
祭壇・ろうそく・十字架
・ろうそく ← 祭壇上か祭壇の近くに少なくとも2本
主日や守るべき祝日は4本か6本
教区司教が(教区長として)司式する場合
は7本
2)各公式祈願の招きの後 ←自己に心を向ける
3)朗読(説教)の後 ←聞いたことを短い黙想
4)聖体拝領の後 ←神を賛美して祈る
1)聖堂・香部屋・準備室
※ろうそくの配置について指示はないが、パテナとカリスが
はっきり見えるようにする
・十字架 ← 祭壇上か祭壇近くに磔刑のキリスト像のついた
十字架を置く
2)上記に隣接する場所
※救いのために命をささげたキリストを思い起こすため
※磔刑の十字架は、行列用十字架として運ぶことができる
【備考】磔刑のキリスト像のついた十字架は会衆からよく見え
るようにする
カトリック立川教会
資料②
<新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく変更箇所>について
信徒、および信徒の奉仕者に関わる変更箇所
3.開祭
聖書朗読配分
・聖書以外の文章を朗読することはできない。
・答唱詩編は、第 1 朗読との関連で選ばれているので、他の歌に置き換
えることはできない。
朗読の務め
入堂行列で運んだ十字架とろうそく
・十字架 ← 磔刑のキリスト像のついた十字架は祭壇の近くに置くこ
とができる。
※すでに磔刑のキリスト像のついた十字架がある場合は、
・福音以外の朗読は信徒の朗読者が行う。←
ふさわしい場所に置く。
・ろうそく ← 祭壇上、もしくは祭壇の近くに置く。
聖櫃への表敬
・内陣に聖櫃がある場合、ⅰ)入堂の時とⅱ)退堂の時、司祭・助祭・
答唱詩編
・答唱詩編は歌われる事が望ましい。少なくとも答唱は会衆によって歌
われるようにする。
・詩編を唱えない場合も、省くこと、他の聖歌に換えることはできない。
他の奉仕者は、聖櫃の前で立ったまま手を合わせて深く礼をする。
※ミサ中の聖櫃への表敬は省かれる。
会衆への挨拶・ミサへの導入
・司祭あるいは助祭、※信徒の奉仕者は、非常に短い言葉でミサへの
導入をすることができる。
→ 朗読するなどして、神の言葉を味わう。
福音朗読前の応唱(アレルヤ唱・詠唱)
・アレルヤ唱(詠唱)の唱句は、ⅰ)聖歌隊 か ⅱ)先唱者によって
歌われる。会衆は「アレルヤ」の部分を歌う。
【日本の適応】聖歌隊・先唱者がいない場合、唱句も全員で歌うことが
※「信徒の奉仕者」 ← 外国籍の信徒が多く参加しているミサなど
で、信徒の奉仕者が日本語以外でそのミサの導入を行う、等。
栄光の賛歌
・歌い出しは、先唱者や聖歌隊にゆだねることができる。
できる。
福音朗読
・司祭は「○○○による福音」と唱え、親指で ⅰ)福音書、ⅱ)自分
の額、 ⅲ)口、 ⅳ)胸 に十字架のしるしをする
・歌い方
・会衆は「主に栄光」と唱えながら、ⅰ)自分の額、ⅱ)口、ⅲ)胸
に十字架のしるしをする
信仰宣言
・信条は全員で唱え始め、「アーメン」で終わる
ⅰ)全員一緒
ⅱ)会衆と聖歌隊が交互
ⅲ)聖歌隊のみ
4.ことばの典礼
ことばの典礼における沈黙
・『典例憲章』30 条では「聖なる沈黙」を守るように求められている。
【日本の適応】必ず沈黙をとるのは、ⅰ)答唱詩編の前、ⅱ)アレルヤ
唱(詠唱)の前 →(理由)神のことばを味わうため
聖書朗読は、洗礼によっ
て受けた司祭職の行使
・一つの朗読を複数の朗読者が朗読することはできない。
※主の受難の朗読は除く
資料③
<新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく変更箇所>について
ミサ総則改訂に伴う立川教会の適応
信徒、および信徒の奉仕者に関わる変更箇所
5. 感謝の典礼
供えものの準備
・共同祈願が終わると一同は着席して、奉納の歌を始める
・ⅰ)供えものを運ぶ奉仕者、ⅱ)祭壇に必要な物を整える奉仕者は
立って準備する
・供えものを運ぶ行列が行われない場合も、準備の間、歌を歌うことが
できる
・その他の供えもの(献金など)は、祭壇上ではなく他の相応しい場所
に置く
・奉納の歌がない場合、また、オルガンなどの演奏が無い場合、司祭は
祝福の言葉(「神よ、あなたは万物の造り主・・・」)をはっきりとし
た声で唱えることができる。これに対して会衆は応唱する
聖体授与の臨時の奉仕者
・臨時の聖体奉仕者は、司祭が拝領してから祭壇に近づき、司祭、助祭
から聖体を受ける
※パテナから聖別されたパン、並びにカリスを自分で取って拝領する
ことはできない
信徒の聖体拝領
【日本の適応】拝領者が特別な理由により立つことができない場合を
除いて、原則として立って拝領する
※会衆が同じ姿勢で拝領することによって一致をしるしとして表す
※行列が円滑に流れるようにするため
【しるしと所作】
1 沈黙: 3つの沈黙を守る ①ミサ前 ②福音朗読(説教)後
③聖体拝領後
2 ローソク: 祭壇が小さいため現状維持
3 十字架: 磔刑の十字架を中心に礼拝する
4 入退堂: 祭壇に一礼、聖櫃に一礼(奉仕者も一緒に)司祭は祭壇
に両手をついて表敬を表す。
5
答唱詩篇: 日曜日 10 時ミサは聖歌隊が奉仕、日曜日 8 時ミサ及
び土曜日 17 時ミサは会衆全員で歌う。
6 福音朗読時: 「主に栄光」と唱えながら会衆も十字架のしるしを
行う(額、口、胸)。
7 奉納: これまで奉納行列の際、会衆は起立していたが、今後は着
席したままで奉納者の動きに心を合わせる。祭壇の準備が整い次
第、先唱から起立するアナウンスが入る。
訂正
11 月 13 日(金)発行の資料①に誤記載がありました。
お手元の資料を、下記のように訂正してください。
1.ミサ全体に関する留意点
オルガン・楽器の使用
【誤】 ※四旬節第 4 主日・祭日・主日、および叙階式は除く
【正】 ※四旬節第 4 主日・祭日・祝日、および叙階式は除く