(別記様式第1号) 計画作成年度 平成25年度 計 画 主 体 奈良県御杖村 御杖村鳥獣被害防止計画 <連絡先> 担当部署名 所 在 地 電話番号 FAX番号 御杖村役場 産業建設課 奈良県宇陀郡御杖村大字菅野368 0745-95-2001(代) 0745-95-6800 1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 シカ、イノシシ、アライグマ 計画期間 平成25年度~平成27年度 対象地域 奈良県宇陀郡御杖村全域 (注)1 計画期間は、3年程度とする。 2 対象地域は、単独で又は共同で被害防止計画を作成する全ての市町村名を 記入する。 2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針 (1)被害の現状 (H24.4~H25.3現在) 被 害 の 現 状 鳥獣の種類 品 シ 目 被 害 数 値 カ 水稲、野菜 森林 200万円 46万円 3.0ha 1.1ha イノシシ 水稲、野菜 100万円 2.0ha アライグマ 野菜 被害実績があり、今後急速に被害 が拡大するおそれがある。 (注) 主な鳥獣による被害品目、被害金額、被害面積(被害面積については、水産 業に係る被害を除く。)等を記入する。 (2)被害の傾向 御杖村はそのほとんどが山林に覆われている中山間地域で、中央を流れる名 張川及び青蓮寺川沿等の農地を利用し、水稲や雨除け施設でのほうれん草を中 心とした軟弱野菜の栽培が盛んである。 近年、本村全域でシカ、イノシシ等による農作物及び森林被害が後を絶たな い。 農作物被害 水稲にあっては定植直後、刈り取り直前の食害や踏み荒らし、その他野菜類 については通年食害や踏み荒らし等が発生している。 防止策としては、電気柵や獣害除けネットにより圃場を囲う等の対策を講じ ているが、限界があり侵入を許してしまうことも度々である。 森林被害 杉、桧の成木がシカなどにより樹皮を剥ぎ取られる被害が後を絶たない。 また、広葉樹に樹種転換した幼木が食害を受けている。 その他、道路にシカが飛び出して乗用車と衝突する交通事故も多い。 (注)1 近年の被害の傾向(生息状況、被害の発生時期、被害の発生場所、被害地 域の増減傾向等)等について記入する。 2 被害状況がわかるようなデータ及び地図等があれば添付する。 (3)被害の軽減目標 農産物 指 森 標 現状値(平成24年度現在) 目標値(平成27年度) 被害金額 300万円 100万円 被害面積 5.0ha 1.7ha 指標 現状値(平成24年度現在) 目標値(平成27年度) 被害金額 46万円 30万円 被害面積 1.1ha 0.6ha 林 (注)1 被害金額、被害面積等の現状値及び計画期間の最終年度における目標値を 記入する。 2 複数の指標を目標として設定することも可能。 (4)従来講じてきた被害防止対策 従来講じてきた被害防止対策 捕獲等 に関す る取組 (猟友会による捕獲) 有害鳥獣捕獲許可による有害鳥 獣の捕獲を猟友会に委託して実 施。 課 題 (猟友会による捕獲) 捕獲頭数の増加につれ、個体の 処分に苦慮している。猟友会会員 の減少と高齢化が懸念されている (人材育成) 狩猟者育成のため、村より狩猟 免許新規取得に関する情報の広報 を行っている (人材育成) 被害農林家自身が狩猟免許を取 得、捕獲が出来るよう捕獲の担い 手として育成する必要があるが、 農林家の高齢化・後継者不足等に (御杖村鳥獣害対策協議会の取組) より担い手確保は困難である。 狩猟免許取得講習費用の補助。 わな免許取得者への檻の貸出。 防護柵 の設置 等に関 鳥獣被害防止対策事業などを利 用し被害圃場周囲に侵入防止柵、 ネットを設置。 耕作者が高齢であるため肉体的 負担が大きい。 集落単位での侵入防止対策が遅 する取 組 耕作者個々で設置するよりも、 集落単位で設置するよう啓発。 侵入防止柵等の周辺の緩衝帯の 整備。 れている。 圃場でネットにシカなどが巻き 付き農作物被害が拡大。捕獲及び 死亡した鳥獣の処分に苦慮。 (注)1 計画対象地域における、直近3ヶ年程度に講じた被害防止対策と課題につ いて記入する。 2 「捕獲等に関する取組」については、捕獲体制の整備、捕獲機材の導入、 捕獲鳥獣の処理方法等について記入する。 3 「防護柵の設置等に関する取組」については、侵入防止柵の設置・管理、 緩衝帯の設置、追上げ・追払い活動、放任果樹の除去等について記入する。 (5)今後の取組方針 これまで本村においては、主に侵入防止柵設置、捕獲により被害対策がとら れてきたが、鳥獣被害は後を絶たない。 今後の方針として 1 個体数調整として、 ・被害防止対策に係る人材育成として、狩猟免許取得に関する情報を広報し、 免許取得を積極的に推進する。 ・狩猟者の技術向上を図るとともに、奈良県猟友会御杖支部員により、被害 軽減に努めていく。 ・捕獲機材等を積極的に活用し、捕獲頭数の増加を目指す。 2 被害防除として ・村内全域に侵入防止柵を設置し、被害防除を図る。 ・「地域は地域で守ること」をめざし、研修会、勉強会を開催し、課題や情 報の共有を図る。 3 生息環境管理として ・侵入防止柵の設置とともに緩衝帯を整備 ・森林整備による間伐 ・放任果樹・放任野菜等の除去により、餌場を作らない取組 以上、上記記載項目に従い実施を図る (注) 被害の現状、従来講じてきた被害防止対策等を踏まえ、被害軽減目標を達成 するために必要な被害防止対策の取組方針について記入する。 3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項 (1)対象鳥獣の捕獲体制 鳥獣の捕獲に関しては狩猟免許及び特段の知識と経験が必要であることから 鳥獣被害対策実施隊のうち、奈良県猟友会御杖支部の会員に御杖村全域を対象 とした捕獲を依頼。 有害鳥獣の情報に関する窓口として、村は猟友会へ情報を連絡し、また捕獲 鳥獣を処理する際には村職員もサポートを行う。 (注)1 鳥獣被害対策実施隊のうち対象鳥獣捕獲員の指名又は任命、狩猟者団体へ の委託等による対象鳥獣の捕獲体制を記入するとともに、捕獲に関わる者の それぞれの取組内容や役割について記入する。 2 対象鳥獣捕獲員を指名又は任命する場合は、その構成等が分かる資料があ れば添付する。 (2)その他捕獲に関する取組 年度 対象鳥獣 25年度 ~ 27年度 イノシシ シ カ アライグ マ 取 組 内 容 捕獲数増加に対応する為、現在少量にとどまっている 食用肉へ の利用拡大など以下の取組を行う。 1.ジビエ料理の普及。 2.猟友会会員の育成。 3.個体数調整への理解及び啓発。 4.その他捕獲数増加に関すること。 (注)捕獲機材の導入、鳥獣を捕獲する担い手の育成・確保等について記入する。 (3)対象鳥獣の捕獲計画 捕獲計画数等の設定の考え方 年々捕獲頭数は増加しているが、有害鳥獣の頭数は減少していない。適正頭 数にする為に今後も個体数調整が必要であると考える。現在までの捕獲数や被 害状況に併せて、食用利用可能な量を勘案し捕獲計画を立案する。 (注) 近年の対象鳥獣の捕獲実績、生息状況等を踏まえ、捕獲計画数等の設定の考 え方について記入する。 捕 獲 計 画 数 対象鳥獣 25年(実績) シ カ 342頭 360頭 450頭 イノシシ 15頭 60頭 100頭 0匹 5匹 5匹 アライグマ (注) 26年度(計画) 27年度(計画) 対象鳥獣の捕獲計画数、個体数密度等を記入する。 捕獲等の取組内容 捕獲は、ほぼ通年にわたり本村全域において、次の方法を用い実施する。 銃、わな。 (注)1 わな等の捕獲手段、捕獲の実施予定時期、捕獲予定場所等について記入す る。 2 捕獲等の実施予定場所を記した図面等を作成している場合は添付する。 (4)許可権限委譲事項 対象地域 対 象 鳥 獣 (注)1 都道府県知事から市町村長に対する有害鳥獣捕獲等の許可権限の委譲を希 望する場合は、捕獲許可権限の委譲を希望する対象鳥獣の種類を記入する (鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律 (平成19年法律第134号。以下「法」という。)第4条第3項)。 2 対象地域については、複数市町村が捕獲許可権限の委譲を希望する場合は、 該当する全ての市町村名を記入する。 4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項 (1)侵入防止柵の整備計画 整 備 内 容 対象鳥獣 25年度(実績) シ カ イノシシ 防止柵 14.1km 26年度(計画) 防止柵 13.2km 27年度(計画) 防止柵 5km (注)1 設置する柵の種類、設置規模等について記入する。 2 侵入防止柵の設置予定場所を記した図面等を作成している場合は添付する。 (2)その他被害防止に関する取組 年度 25年度 ~ 27年度 対象鳥獣 シ カ イノシシ アライグ マ (注) 取 組 内 容 ・既設鳥獣害防護柵の管理。 ・集落単位での取組みを啓発。 ・被害防止の情報提供。 ・鳥獣被害対策実施隊による追い払い ・猟友会による駆除、追い払い活動 ・研修会実施や狩猟免許取得促進による人材育成 ・放任果樹の除去 侵入防止柵の管理、緩衝帯の設置、里地里山の整備、追上げ・追払い活動、 放任果樹の除去等について記入する。 5.対象鳥獣による住民の生命、身体又は財産に係る被害が生じ、又は生じるおそれ がある場合の対処に関する事項 (1)関係機関等の役割 関係機関等の名称 役割 ・情報の取りまとめに関すること 御杖村 ・関係各所との連絡調整に関すること ・必要に応じ住民への広報 (一社)奈良県猟友会御杖支部 ・調査、追い払い、捕獲に関すること 桜井警察署 ・地域住民の安全確保に関すること (注)1 関係機関等には、都道府県、警察、市町村、鳥獣被害対策実施隊、猟友会 等の名称を記入する。 2 役割欄には、緊急時又は平常時において、各関係機関等が果たすべき役割 を記入する。 3 対象鳥獣による住民の生命、身体又は財産に係る被害が生じ、又は生じる おそれがある場合の対処に関して、規程等を作成している場合は添付する。 (2)緊急時の連絡体制 住 (注) 民 通報 ――→ ←―― 広報 (一社)奈良県猟友会御杖支部 ↑↓ 御 杖 村 ↑↓ 桜井警察署 緊急時の各関係機関等の連絡体制及び連絡方法等をフロー図等により記入す る。 6.被害防止施策の実施体制に関する事項 (1)被害防止対策協議会に関する事項 被害防止対策協議会の名称 構成機関の名称 御杖村鳥獣害対策協議会 役 割 御杖村 ・計画全体の総括・協議会事務局 (一社)奈良県猟友会御杖支部 ・有害鳥獣の捕獲 御杖村農業委員会 ・農業者からの意見集約 御杖村区長会 ・住民からの意見集約 御杖村森林組合 ・林業者からの意見集約 宇陀農業共済組合 ・農業被害情報の提供 奈良県東部農林振興事務所 ・関連情報の提供と助言指導 (注)1 関係機関等で構成する被害防止対策協議会を設置している場合は、その名 称を記入するとともに、構成機関欄には、当該協議会を構成する関係機関等 の名称を記入する。 2 役割欄には、各構成機関等が果たすべき役割を記入する。 (2)関係機関に関する事項 関係機関の名称 御杖ふるさと交流公社 役 割 ・ジビエ料理の普及、商品開発 (注)1 関係機関欄には、対策協議会の構成機関以外の関係機関等の名称を記入す る。 2 役割欄には、各関係機関等が果たすべき役割を記入する。 3 被害防止対策協議会及びその他の関係機関からなる連携体制が分かる体制 図等があれば添付する。 (3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項 鳥獣被害対策実施隊の設置 実施隊員は、御杖村産業建設課及び狩猟免許所持者及び住民の中から被害防 止施策の実施に積極的に取り組むことが見込まれる者を任命する 鳥獣被害対策実施隊の活動内容 ・狩猟免許所持者による有害鳥獣の捕獲。 ・被害防止計画の実施に取り組むため関係機関と連携を密にする。 ・有害鳥獣駆除業務を依頼している猟友会と協力し適正に対処する。 ・被害農家への啓発・防除方法の指導を行う。 ・有害鳥獣の追い払い作業を行う。 (注) 法第9条に基づく鳥獣被害対策実施隊を設置している場合は、その規模、構 成等を記入するとともに、実施体制がわかる体制図等があれば添付する。 (4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項 (注) その他被害防止施策の実施体制に関する事項について記載する。 7.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項 捕獲したシカ、イノシシは食用肉として利用促進する。食肉として利用でき ないものは、埋設や森林生態系に鑑み生食連鎖、腐食連鎖を利用する。 (注) 肉としての利活用、鳥獣の保護管理に関する学術研究への利用、適切な処理 施設での焼却、捕獲現場での埋設等、捕獲等をした鳥獣の処理方法について記 入する。 8.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項 獣肉の資源としての利活用を図るためには、解体技術の向上と手順のマニュ アル化、獣肉の調理方法の研究や啓発が必要であるため、各関係機関と連携し ておこなう。 一方、集落が一丸となって鳥獣害対策を実施していける体制づくりを行って いく必要がある。特に、住民が鳥獣害対策を実施する上での、野生鳥獣の習性 や効果的な対策を学んでもらい、考え、実践していくきっかけづくりに協力し、 近隣市村とも連絡を取り合い、被害状況や対策方法を共有し被害防止に努める。 (注) その他被害防止施策の実施に関し必要な事項について記入する。
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