印西市鳥獣被害防止計画(H28-H30)

計画作成年度
平成27年度
計画主体
印西市
印西市鳥獣被害防止計画
<連絡先>
担当部署名 印西市農政課
所 在 地 千葉県印西市大森2364-2
電 話 番 号 0476-42-5111
FAX番号 0476-42-8901
メールアドレス [email protected]
1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域
対象鳥獣
イノシシ、アライグマ、ハクビシン、タヌキ、カラス等鳥類
計画期間
平成28年度~平成30年度
対象地域
印西市
2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針
(1)被害の現状(平成26年度)
被害の現状
鳥獣の種類
品
目
イノシシ
水稲、野菜、いも類
アライグマ
野菜
ハクビシン
豆類、野菜、果樹
タヌキ
豆類、野菜
カラス等鳥類
水稲、豆類、野菜
被害数値
5,099千円
418a
15千円
2a
246千円
24a
91千円
18a
428千円
64a
(2)被害の傾向
イノシシ
印旛地区全域、本埜地区の一部、印西地区の一部に生息しており、年々、
生息数が増加し、生息域も広域化している。
水田の畦畔の掘り返しの他、3月~4月にタケノコ、8月~9月に水稲、
7月~8月にトウモロコシ、9月~11月にイモ類、栗、柿、落花生等に被
害が出ており、その被害も年々増加している。
最近では、市街化調整区域の住宅の庭へ侵入し、土の掘り返しを行う他、
市街化区域においても目撃情報が発生するなど、被害が生活環境にまで及ん
でいる。
アライグマ、ハクビシン、タヌキ
農作物被害は畑作物の収穫期に被害が集中している。主な作物としてトウ
モロコシ、スイカ、トマト、キュウリ、ブドウ、梨等が食害を受けている。
市内全域に生息しており、住宅地、納屋などの生活被害や空き家への侵入
も発生している。
カラス等鳥類
作物の生育に合わせ銃による駆除や追払い行っているが根本的な防除対策
が行われていないため、被害は横ばいである。
(3)被害の軽減目標
指
標
イノシシ
現状値(平成26年度)
目標値(平成30年度)
5,099千円
418a
3,569千円
アライグマ
15千円
2a
12千円
1.6a
ハクビシン
246千円
24a
197千円
19a
91千円
18a
73千円
15a
428千円
64a
343千円
52a
タヌキ
カラス等鳥類
(4)従来講じてきた被害防止対策
従来講じてきた被害防止対策
293a
課題
イノシシの生息数の増加と生
イノシシ及びカラス等鳥類は印 息域の広域化から、捕獲従事者
西市猟友会に捕獲を委託し、銃及 の増員が急務となっている。
び罠による捕獲を実施している。 また、捕獲従事者の高齢化が
市は箱わな、くくりわなを購入 進んでいることから、若手の育
捕獲等に関
するなど、捕獲の推進に寄与する。成確保が課題である。
する取組
アライグマ、ハクビシン、タヌ 捕獲後の処理について、現在
キの捕獲は業務委託としており、 は主に埋設及び一部自家消費で
捕獲依頼に迅速に対応できる体制 行っているが、埋設場所の不足
を構築している。
から、焼却処分へ移行する必要
がある。
イノシシに関する知識を習得
地域ぐるみで協力し、設置及び
し、地域ぐるみで協力し、追払
維持管理を行える集落を対象に、
防護柵の設
い活動や防除対策を行う体制づ
イノシシ用電気柵の設置を行って
置等に関す
くりが必要である。
いる。
る取組
電気柵設置後の維持管理に対
27年度事業終了時点で、総延
する確認及び指導体制を構築す
長40,570m。
る必要がある。
(5)今後の取組方針
イノシシについては、被害が拡大している状況を鑑み、計画的かつ効率的な
捕獲を行う。特に、捕獲実績が上がっていない地区について、捕獲の強化を行
う他、狩猟免許取得促進事業補助金を活用し、担い手の育成確保に努める。
イノシシによる農作物被害防止のため、今後も電気柵の設置を行い、地域が
一体となる防除体制を構築する。また、被害農家が被害対策に関する知識や技
術を習得できる機会を設ける。
電気柵が適正に管理されているかを定期的に検査し、改善指導を行う体制を
構築する。
カラス等鳥類及び小型獣類に関しては、今後も継続して捕獲事業を行う。
生息環境管理活動の一環として、林縁等の草刈りや、放置農産物・果樹の撤
去を行うことで、鳥獣が侵入しにくい環境を整える。
3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項
(1)対象鳥獣の捕獲体制
当面は、下記のとおりの捕獲体制とする。
イノシシ駆除
印西猟友会に委託 (従事者39名)
カラス等鳥類駆除
印西猟友会に委託 (従事者23名)
小型獣類捕獲・回収業務委託
アライグマ、ハクビシン、タヌキの
捕獲・回収について外部委託
(2)その他捕獲に関する取組
年度
対象鳥獣
取組内容
・イノシシ
捕獲用わなを市で購入し、捕獲強化を図る。また、
・アライグマ
平成28
被害農家の情報を基に、生息域・行動域を調査する。
・ハクビシン
年度
被害農家に対しても狩猟免許の取得を推進し、担い
・タヌキ
手の育成確保を図る。
・カラス等
・イノシシ
捕獲用わなを市で購入し、捕獲強化を図る。また、
・アライグマ
平成29
被害農家の情報を基に、生息域・行動域を調査する。
・ハクビシン
年度
被害農家に対しても狩猟免許の取得を推進し、担い
・タヌキ
手の育成確保を図る。
・カラス等
・イノシシ
捕獲用わなを市で購入し、捕獲強化を図る。また、
・アライグマ
平成30
被害農家の情報を基に、生息域・行動域を調査する。
・ハクビシン
年度
被害農家に対しても狩猟免許の取得を推進し、担い
・タヌキ
手の育成確保を図る。
・カラス等
(3)対象鳥獣の捕獲計画
捕獲計画数等の設定の考え方
被害状況等を基に関係機関と連携し、適正な捕獲に努める。
特にイノシシは、千葉県第二種特定鳥獣管理計画に基づき、未被害地域への拡
大、拡散を全力で阻止する。また、被害対策地域及び拡大防止地域では、計画的
かつ効率的な捕獲を行う。印西市は15年前まで、イノシシの生息や捕獲がなか
った地域であるため、市全体として、イノシシの全頭捕獲を目指す。
対象鳥獣
イノシシ
平成28年度
捕獲計画数等
平成29年度
平成30年度
500頭
500頭
500頭
アライグマ
20頭
20頭
20頭
ハクビシン
200頭
200頭
200頭
タヌキ
200頭
200頭
200頭
カラス等鳥類
100羽
100羽
100羽
捕獲等の取組内容
イノシシ:被害情報、目撃情報等を基に、箱わなやくくりわなを主体とした
捕獲を通年実施する。また、必要に応じて、県及び地元警察、地
元住民と連携し、銃による捕獲も行う。
アライグマ:わなによる駆除を実施する。(通年)
ハクビシン:わなによる駆除を実施する。(通年)
タヌキ
:わなによる駆除を実施する。(通年)
カラス等鳥類:銃器による駆除を実施する。(年間4回一斉捕獲)
(4)許可権限委譲事項
対象地域
対象鳥獣
該当なし
被害の状況の推移を確認しつつ、許可権限移譲について検討
を進める。
4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項
(1)侵入防止柵の整備計画
整備内容
対象鳥獣
平成28年度
平成29年度
平成30年度
イノシシ
電気柵
30,000m
電気柵
30,000m
(2)その他被害防止に関する取組
年度
対象鳥獣
平成
28
年度
平成
29
年度
平成
30
年度
・イノシシ
・アライグマ
・ハクビシン
・タヌキ
・カラス等鳥類
・イノシシ
・アライグマ
・ハクビシン
・タヌキ
・カラス等鳥類
・イノシシ
・アライグマ
・ハクビシン
・タヌキ
・カラス等鳥類
電気柵
30,000m
取組内容
印西猟友会等関係機関と連携し、被害防止に効
果的な捕獲を実施する。
林縁等の草刈りや、放置農産物・果樹の撤去を
行うことで、鳥獣が侵入しにくい環境を整える。
印西猟友会等関係機関と連携し、被害防止に効
果的な捕獲を実施する。
林縁等の草刈りや、放置農産物・果樹の撤去を
行うことで、鳥獣が侵入しにくい環境を整える。
印西猟友会等関係機関と連携し、被害防止に効
果的な捕獲を実施する。
林縁等の草刈りや、放置農産物・果樹の撤去を
行うことで、鳥獣が侵入しにくい環境を整える。
5.対象鳥獣による住民の生命、身体又は財産に係る被害が生じ、又は生じる
おそれがある場合の対処に関する事項
(1)関係機関等の役割
関係機関等の名称
役割
千葉県野生鳥獣対策本部
印旛地域振興事務所
捕獲許可及び捕獲指導
対策の推進
情報収集
印西警察署
個人の生命、身体及び財産の保護
情報収集
印西市消防本部
人命救助
情報収集
印西市
対策の推進
情報収集
印西猟友会
有害鳥獣捕獲の実施
対策の推進
情報収集
(2)緊急時の連絡体制
市街地出没等
千葉県野生鳥獣対策本部
緊急事態発生
目撃者等
印西市教育委員会
学務課
印旛地域振興事務所
印西警察署
印西市有害鳥獣
被害防止対策
協議会
印西市環境保全課
印西消防本部
印西市市民安全課
印西猟友会
6.被害防止施策の実施体制に関する事項
(1)協議会に関する事項
協議会の名称
印西市有害鳥獣被害防止対策協議会
構成機関の名称
役
割
印西市農政課
・被害防止計画の策定
・事務局
印西市環境保全課
・連携協力
・情報提供
印西市市民安全課
・連携協力
・情報提供
印西市教育委員会学務課
・連携協力
・情報提供
西印旛農業協同組合
・被害状況調査
・情報提供
北総農業共済組合
・被害状況調査
・情報提供
鳥獣保護管理員
・鳥獣の保護管理に関する事項
・駆除時の従事者に対する指導
印西市猟友会
・有害鳥獣駆除
・パトロール
印西市農業委員会委員
・被害状況調査
・情報提供
印西警察署
・情報提供
・個人の生命、身体及び財産の保護
(2)関係機関に関する事項
関係機関の名称
役
千葉県野生鳥獣対策本部
情報提供
千葉県印旛地域振興事務所
捕獲許可及び捕獲指導
千葉県印旛農業事務所
防護柵設置に係る指導
割
(3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項
今後の有害鳥獣による農作物等への被害状況などに応じて、鳥獣被害対
策実施隊について検討を行う。
(4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項
7.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項
埋設若しくは焼却処理を基本とし、一部自家消費を認める。
8.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項
本計画に記載のない鳥獣による被害が発生した場合や、被害対策等に重要
な変更が生じた場合は、その都度、関係機関と協議を行い、効果的な対策の
実施を目標に、計画の見直しを行うものとする。