賃貸人はオーナー。 管理会社が賃借人に出す内容証明の効力は? 隣人

管理業務でのお困りごとを TEL で解決します。
Contents 01
CASE
01
Q
相談デスク Q&A
賃貸人はオーナー。
管理会社が賃借人に出す内容証明の効力は?
賃貸人が家主となっている物件で、賃料滞納の
ため支払催告及び契約解除通告内容証明を賃借
人に出したいが、これを管理会社が差し出した
場合、効力はどのようになるのか。
A
弁護士の見解
肝心の契約解除通告の部分について効力が無い。家主の行為とは
認められず、訴訟になった場合の証拠能力は無い。
また、非弁活動にあたる。
実務では
管理会社が家主名義の内容証明を作成し、家主から捺印をもらってか
ら送付する。ここでの捺印は証拠能力上必須。
転貸借方式を活用すれば、管理会社が貸主となるため、直接送付する
ことができる。
CASE
02
Q
A
隣人がベランダで煙草を吸うのを
止めさせてほしい。
「臭いが気になるので、隣人がベランダで煙草を吸うのを
止めさせてほしい。
」と入居者から電話があったが、どのように
対応すればよいか?
弁護士の見解
ベランダは共用部だが、禁止を強制できるものではなく、周囲へ
の配慮をお願いすることになる。
使用状況があまりにもひどい場合(洗濯物に臭いがつくなど)は、
不法行為として損害賠償請求の裁判に発展する可能性がある。
その際、貸主・管理会社には借主等が安全に利用出来るように配慮
する義務(安全配慮義務)があるので、注意していたかどうかが
問われる。
実務では
騒音と同じく、人によって受忍限度が異なるので、どこからが
許容範囲を超えるレベルかのジャッジが難しい問題。
隣人への注意は履歴を残しておくことが賢明。